あらすじ
内定が出る子に共通しているのは、「親子関係が良好であること」。この本は、「納得内定」が出るために大切な、たった一つの鉄則「親の浅知恵で就活に口を出さない」を守ってうまくいくための「就活の現状」「今の企業が本当に必要としている人材」「就活予備校としての大学の活用法」「子どもたちの本音」を徹底的に取材して書いている。
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Posted by ブクログ
就職活動をしている学生の親向けに書かれた本。全体を通して、子供の就活に口を出すな、カネ・コネ・ココロでサポートせよ、というコンセプトの基に書かれている。上記のような言い方をすると、ずいぶん乱暴なように聞こえるが、あくまで現在の就活を取り巻く状況を丁寧に解説し、学生達の意見も取材を元に代弁した、極めて現実的な本である。おそらく親が興味本位でこの本を手に取るというよりは、就活で親のおせっかいに苦しめられている若者達が、親に「これでも読んで悟れ!」と熨斗を付けて贈ってやる率の方が高いんじゃないか?と思う。
ただ、現代の大学生達の現状(思考、態度、行動等々)に関しても警笛を鳴らしている。誰の味方というわけでもなく、あくまで現状を紹介し必要な意識を説く、親子ひっくるめた就職指南書である。
見た目普通の厚さの新書ではあるものの、結構楽しくスイスイ読めた。直接的・間接的に関わらず「就職活動」になにかしら関係する人には是非お勧めしたい一冊である。
Posted by ブクログ
就活生の親向けに最近の就活事情を解説。就活ナビ登場以後の就活事情を、企業側、学生側、大学側など複数の観点から知るのに手頃な一冊だと思う。口を出すより金銭支援、社会人の知人を紹介などの親向けのアドバイスも最近の就活を体験した身としては適切なアドバイスだと感じた。
Posted by ブクログ
就職活動を進める学生にとって,親の影響力はかなり大きいです.割合はそれほど高くありませんが,親が口出しをしてしまうことが,学生にとっては非常に大きなネックになってしまうことがあります.私も,何名かそのような学生を目の当たりにしています.
それでは,我々教員はどうなのでしょうか?我々の影響力も,良い意味でも悪い意味でもかなり大きいはずです.どう接したらよいのか,本当に分からなくなることがあります.私は,これからもずっと試行錯誤を続けていくだろうと思います.
Posted by ブクログ
今の就活は、自分たちの頃とは色々違うんだ、と分かる一冊。
もちろん、就活の事情は人それぞれだから、これ一冊で全てが分かるわけではないけれど、子供がこれから就活に臨む、あるいは今就活の真っ只中にいるなら、読んで、知っておいて損は無いと思います。
子供との接し方が少し好転するかも。
Posted by ブクログ
就活生の親向けに書かれた本。
親世代と現代の就職活動の違いを解説している。
また、「子供が親には直接言えない事」について、学生の生の声を掲載している。
これはとても貴重な資料だと思う。
著者の主張は、子供が十分な就職活動ができるよう支援しつつ(カネ)、知人など社会人をできるだけ紹介して子供が社会を理解する手助けをし(コネ)、温かく見守り、余計な口出しをしない(ココロ)というものだ。
つまり、「就職活動そのものは子供がするべきことであり、それに対して親が関与するべきではない。親がするべきことは子供にはできないことだけに限るべきだ」ということだろう。
一方で、親向けに書かれているため、子供が読んでも親世代を理解する手助けにはあまりならない。
逆に、「子供は知らない大学生の親のホンネ」のような本があっても面白いかもしれない。
Posted by ブクログ
人事関係の仕事をしてる人にオススメ。
私は今、営業だけど、将来は人事部にも興味があるので、
読みました。
また就職活動の変化がよくわかるうえに、親子のありかたもよくわかる。
常見さんは、まやかしではない本当のキャリアコンサルタントですね
Posted by ブクログ
親が就職活動について色々と文句を言うという学生には会ったことはないが、やっぱり一定数は居るようですね。自分は親から就職に関しては一切何も言われなかったけど、レアなケースなのだろうか…
なにはともあれ、もう立派な大人なんですから子の勝手にさせてあげましょうよ。
Posted by ブクログ
ここに登場する親はちょっと「知らなさ過ぎ」だと思うけど、実際にはやはり多いんでしょうね。「ああ、これは知らなかったな」という話を期待したんですけど…。
Posted by ブクログ
僕は大学生でもないし大学生の親でもないし、キャリアセンターの職員でも人事部の採用担当でもないけれど、実は採用関連に「まったく無関係」というわけではない。そんなわけで手に取ってみた本。
結論としてはまあ常識的なもので、「若いもんは大変だなー」というこれまた常識的な感想を抱いておしまい。
と書くと何かつまらなかったように思われるかもしれないけれど、そんなことはない。興味深いところもたくさんあったし、何よりバランスのとれた常識感覚には好感が持てた。
とても読みやすいし、大学生自身が読んでもいい勉強になるんじゃないかな。
Posted by ブクログ
親の支援、大事な3K
・カネ…金銭的支援
・コネ…社会人を紹介する
・ココロ…精神的支えになること
就活生の立場としては、正直カネの支援が一番ありがたいです。実際に何個か説明会へ行ってますが、交通費と食費がこれほど痛いとは思いませんでした。
でも親には言いにくい。ハタチすぎて、お金ください、ってなかなか言えないです。情けなくなります自分が。変なプライドが邪魔してるのです。
なので、お金の渡し方も、どうか、さりげなくでお願いします。仕方ない、困ってるみたいだから支援してあげるよ全くもう、みたいな渡し方されると本当にツライです。
申し訳なさと情けなさと悔しさで、じゃあいいよいらないよ、と折角のカネ支援を突っぱねてしまいます。でもあとあと、やはりもらっておけば良かったと泣きたくなり、そんな自分にまた悲しくなります。今もこれ書いてて泣けてきました。
どうやったらさりげなく受け渡しできるのか、すみません、就活生としてもわかりません。ただ、断られても、ねじ込んであげてください。無理やりでも就活鞄にぶち込んであげてください。カネの形した何かですそれは。もしかしたらカネ支援されることで己の自尊心を傷つけられるという就活生もいるかもしれませんが、大体はありがてぇありがてぇと裏で咽いでますたぶん。
そんな中、図書カードやマックの優待券などはかなり嬉しかったです。間接的なカネ支援は受け取りやすいです。本当に面倒くさくてごめんなさいお父様お母様。
イチ就活生の意見というか泣き言およびワガママですが、なにとぞ全国津々浦々の複雑怪奇な就活生へご支援くださいです。まどろっこしいゆとり就活生と接するのは大変だと思いますが、ご指導ご鞭撻よろしくお願いいたします。