あらすじ
※本書はTeamバンミカスより配信されていた『資本論(まんがで読破)』と漫画内容に変更はございません。ご購入の際はご注意ください。
金が何でできているか知ってるか?
19世紀前後の産業革命以後、工業化により商品の大量供給が可能になったが、貧富の差はますます広がり、人々の生活は豊かになるどころか苦しくなるばかり。労働者を酷使する生産過程の中で新たな価値を生み出す「搾取」のシステムが明らかになる…。資本主義社会に生涯をかけて立ち向かった革命家・マルクスの代表作を漫画化。
まんがで読破シリーズ 第24巻 ※解説編としてより具体的な、まんがで読破『続・資本論』もあわせてご覧ください
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Posted by ブクログ
「あの本、読みました?」を観ていたら、この本が紹介されていたので読んでみました。この番組が好きなので、紹介された本をどんどん読んでいきたいなぁ、と思っています。
主人公のロビンは父と慎ましくチーズを生産・販売して暮らしていた。しかし、「中間の暮らし」こそ人間にふさわしいと考える父に反発し、ロビンは投資家のダニエルにアドバイスを受けながら工場でチーズを作り始める…
ロビンは上手く工場経営ができるのか。労働者を暴力で押さえつけるようになっていくロビンの方針に、ロビン、大丈夫か???と心配しながら読みました。あまりのハラハラドキドキさに、私は資本家にはなれないなあ、と実感。
山崎元さんによる解説もあります。
解説によると、労働力を維持・発展させるために必要な費用とは、本来、労働者が明日、今日と同程度の元気を取り戻すためだけでなく、未来の労働者である子供を育てるに十分な程度の額だと考えられていた。しかし、今の日本では、子供を持つことが経済的に不可能だと思えるような労働条件が横行されていると言及されています。
その通りです。私の職場でも、ここの給料では暮らしていけない、と辞めていく若者がいます。
安い安定にしがみつかず、他人と同じ労働者にならないよう努力しつつ、社会の仕組みを変えるために働きかけをする…。ほんと大切です。
最後のページに書かれているメッセージ
(1)他人と同じは不利なのだから、それぞれに「工夫せよ」
(2) 損する側に回らないためには、「適度なリスク」を取ることを恐れるな
を肝に銘じます。
うーん、マルクスとエンゲルスは偉大だった。
Posted by ブクログ
2024年に亡くなられた山崎元さんの解説が入った漫画で読破 資本論の2023年改訂版。病気療養中の記事でも、資本論の解説を書いたと聞いていたので改めて拝読。
そもそも、氏は資本論好きではないと思っていたが、氏によると資本論は聖書、コーランとならぶ難解で解釈に幅がある奥深い書物、つまり聖典としてとらえている。
また、”資本論には政府がいない”、”資本自体は意思を持った怪物ではない”など、本編に対する批判も忘れない。本編は単純に描かれているが、解説と併せて、とても分かりやすくまとめられている。感服。
この解説を書いたことで、亡くなられる直前の著書における働き方、カネの稼ぎ方の氏の意見が大きく影響されていると思われる。それまでは社会における搾取構造の話などは、それほど出されていなかったが、”資本主義は、資本を提供する形でリスクをとる資本家が、安定と無リスクを求めて労働力を安く売る労働者から剰余価値を集める仕組み”と喝破。他の働き方でも積極的に株式に基づく報酬を得られるよう、積極的にリスクをとるべき、と彼の意見が収束した。
やはり大著の解説で、考え方にも大きく影響が出たのかも。名著の再読・精読の価値についても考えさせられる。
Posted by ブクログ
マルクスの資本論 投資家が儲けるための礎です
余剰資金は労働力でしか発生しないということを理解するのは難しいですね
様々な分野でDXが求められる現代では、DXを生み出せる人とそれ以外分かれていくでしょう
庶民の娯楽が安くなってきている今、中間のくらしはどこにあるのでしょうか
Posted by ブクログ
名著を、端的かつ簡潔に漫画で表現したシリーズ
漫画というフォーマットで表現される内容は、やはり、非常に分かりやすい
これが活字だったら、ここまで理解はできないか、あるいはできたとしても、数倍の時間を要したように思う
また、この手の作品では、各話の合間に内容補足の形で活字がたくさん入るが、本作では本当に漫画のみで表現される
一方で、漫画に沿った解説を、故・山崎氏がされており、これが実に的確で、より一層の理解に繋がるように感じた
サラリと概要だけ、要点だけかいつまむには、非常によい内容であった
Posted by ブクログ
マルクスの「資本論」を知っているが読んだことはない人は多いと思う(私もその一人)。
「資本論」が発行されたのは1867年。150年以上経った現代もその構造は変わらない。経済の普遍の仕組みを理解するのに漫画はわかりやすく、これから働く人にも読んでほしい。日本で生きる上で資本主義社会は避けて通れない道。そうであれば仕組みを理解することは考えて生きることの第一歩だと思う。
Posted by ブクログ
明らかな人文畑の人間から見て、どうにも経済学というものに興味がもてないと思いつつ今日まできたが、その訳が少しだけわかった気がする。
経済学では、人の顔が見えないのだ。
一人ひとりの人間、ではなく「労働力」。
いかにより良く生きるか、というのが究極の目標(だと個人的には思っている)である人文学から見ると、どうしても無味乾燥というか、面白みに欠けるというか……
しかしこの社会、経済とまったくかかわらずに生きていくことなど不可能。
人文学も経済学も(もちろんそれ以外の学問も)、うまく折り合いをつけて生きていくために、やはり知識をもつことが必要なのだろう。
マンガ部分はふーん、という感じだったが、最後の解説は素人にもなかなか読みやすく、理解が進んだ。