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Posted by ブクログ 2016年01月12日
探偵のトッドは、全てが母(マム)によって管理される世界で探偵を営んでいる。ある日彼の周りで死ぬはずのない人工ロボットペットが死に、起こるはずのない停電が起きる。
地質学者のジョーは地球から25光年(250年)離れた惑星プシュケを目指す。プシュケは遥か昔、地球人が作り出した人口惑星だった。しかしジョ...続きを読むーがたどり着いたとき、プシュケは砂漠化し滅びてしまっていた。
交通事故での入院から半年ぶりに退院したセンマは、恋人スウに会おうとするが、彼女の家には別の女性が住んでいた。センマはスウを探すが、スウの母親も自分の家族も大学時代の教授も誰もスウのことを知らない。
並行して進む3つの物語。
半分以上読んでもどこで繋がるのか分からん!どうまとまるんだ!と思っていたら最後はするすると綺麗にまとまりました。
選評で(この作品は第24回横溝正史ミステリ大賞)綾辻さんが「いわゆるSFミステリ、いや、これはあえてSFファンタジーミステリと呼ぶべきか」と言っているように、SFやミステリを期待して読むとあれ?となるのかも。あまりそのあたりを気にせず、ファンタジーとして読んだ方が楽しめると思いました。
私はSFに疎いこともあって、一気に引き込まれてがーっと読んだ。素直に面白かったー!と思える作品でした!私はすき!
最後まで読み終わるとタイトルが沁みる~。
Posted by ブクログ 2023年02月01日
横溝正史ミステリ大賞を取った作品だそうな。
でもミステリーというよりライトなSFです。ミステリを期待する人が読むとがっかりすると思われます。時空を超えた舞台の作品にちょっとミステリ要素を含んだ作品があるじゃないですか、そんな感じ。ハリウッドのSF映画にすごいありそう~。
Posted by ブクログ 2010年05月29日
ファンタジーミステリーだと思って読んだ私は正解だったようです。楽しめました。ただ、紹介文と本文が違いすぎて、本当に焦った。別の本読んじゃったかと思った。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
第24回横溝正史ミステリ大賞受賞作。
SFミステリーです。舞台は、宇宙。
この設定ならでは、のトリックです。
ジョーとクレイン博士を乗せた外宇宙探査船《クピド》は、250年の時をかけて、地球の兄弟星であるプシュケに、いままさに到着しようとしていた。
プシュケは、人類が500年ほど昔に、...続きを読む死に瀕した地球の再生プロジェクトとして宇宙に浮かべた人口惑星だった。
しかし、2人を待ち受けていたのは、とうに滅んだ星。
プシュケに何がおこったのか?
地表に降り立ち、調査を開始した2人を待ち受けていたのは、通常では考えられない状態でミイラ化している住民たちの姿だった。
物語は、ジョーとクレイン博士の視点からと、滅びの直前のプシュケの様子とが交互に描かれていき(正確に表現するともうひとつ、500年前のプロジェクトの時代の物語が挿入されているので、3つの物語ですが)、最後に真相が判明する、というかたちになっています。
設定はSFですが、謎が描かれ、やがて解かれる、という点では確かにミステリーで、それでいて、滅びに向かう星の悲しみのようなものは、リリカルファンタジーとも言えるかと思います。
愛ですね。愛。
蛇足ながら、最後に横溝正史賞の選評が収録されていますが、これは先に読まないように!
一部、坂東眞砂子さんの選評で、設定がネタバレされてます。
ネタバレはいかがなものか、とは思うのですが、選者として、この点は書いておきたかったのだな、ということと、主張されてる内容には同感なので、作品を読み終わってから、ぜひ、選評も読んでみてください。
Posted by ブクログ 2009年12月03日
3つの場面がああなって物語りがクライマックスになるのだが、どれがどの地点のものか途中こんがらがってしまって、わからなくなった。
しかし、「あぁ、こうなるのか!」と、びっくりさせられたりした。
話はこんがらがったところ以外は読みやすかったです。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
2004.12.2
涼さんにすすめられて買った、村崎友の「風の歌、星の口笛」を読んだ。
…壮大。そのスケールの大きさに驚いた。ほどよくミステリーで、しっかりファンタジーで、理解できる範囲のSFで、切ないロマンチシズムにあふれている。質実剛健な骨太作品にどっぷりだったわたしの頭に、ほどよ...続きを読むい心地よさと爽快なイマジネーションを広げてくれた。
気持ちいいなあ。ひさしぶりにこういう作品を読んだ気がする。ラスト、赤みを帯びたペンダントの意味に気付いたとき、胸が熱くなった。
「向かいの席にやってくる誰かを…来ない誰かを今日も待っている…」
聴いたことのないこのメロディーが、遠くの空から降ってくる気がした。