【感想・ネタバレ】筒井康隆、九十歳のあとさき―老耄美食日記―のレビュー

あらすじ

二〇二四年三月二十三日。数々の傑作話題作を著した八十九歳の作家は、老いと戯れながら、愛妻や仕事仲間と美食を楽しみ、『百年の孤独』等現代文学を論じて倦まずにいたが、この日自宅で転倒して車椅子の生活となった――。しかし不敵きわまる作家魂でその日々を赤裸かつ挑発的に描き続けた空前絶後の老文豪リアルライフ!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

おどろきの日記文学。9歳年下の奥様との美食の毎日は食欲の深さとしての業を感じる。都会の高級料理店での相場は理解できないが、毎日の料理代としてはあり得ないレベル感。こんな食事を摂っていて長生きできるのはほんと羨ましい。老耄の境地での美食の極地を感じた。合間に入るエッセイ等も深い味わい。長年のファンとしてこの本を読めたことに幸せを感じた。

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2026年05月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

筒井康隆自伝の続編として読んだ。2022年の年末から2025年の年末にかけての日記のようなものである。主に新潮の雑誌「波」に掲載された文書や書評などを集めたものである。文章の半分以上は何を食べたかの記録であり、その美食ぶりが凄まじい。一人数万円の食事はなんとも思っていないようである。実際、どこそこのレストランで何を食べて支払いがいくらであったかが詳細に綴られている。美食をした翌日などであっても簡単な食事で済まそうという気はさらさらないらしく、連日の美食三昧である。作品内で1年間で貯金が1000万円減ったという件があるが、収入は3000万円ともあり、4000万円使ったのか1000万円使ったのかは本人のみ知るところである。
文章を読んで、妻の光子さんへの愛、亡き息子さん伸輔さんの思い出などが綴られ老大家の心境が伺える。
また途中心筋梗塞でステントを入れる手術をしたり車椅子生活になったりと満身創痍となりながらも美食に明け暮れ、さらには禁煙したかと思うと喫煙を始めたりと心にブレーキがないのか、アクセルを踏みすぎているのか、たただ呆れるやら感心するしかなかった。少しでも長生きして作品を書き続けてもらいたいもんである。

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2026年08月15日

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