【感想・ネタバレ】ふつうの家族のレビュー

あらすじ

大停電の夜、
玄関で倒れていた見知らぬ青年。
意識朦朧の彼は何者なのか?
招き入れたのは誰?
桜石一家には、全員裏がある。
「あなた」も「私」も、みんな嘘をついている。

「ふつうの家族」に隠された秘密。暗闇の中、照らし出される「過去の記憶」。

湘南の地に一戸建てを構える桜(さくら)石(いし)家。何か特別なところがあるわけではない、絵に描いたような「ふつうの家族」の、はずだった。ある嵐の夜、桜石家に現れたのは一人の若い男。高熱をだして倒れ込んでいた男は家族の誰かが引き入れたに違いない。誰が、なんのためにこんなことをしたのか? 家族が互いに疑念を募らせていくうちに、それぞれ家族には言えなかった「秘密」があぶり出されていく――。

四国新聞、大分合同新聞、愛媛新聞、神奈川新聞、千葉日報、沖縄タイムス、山梨日日新聞、秋田魁新報、北日本新聞、福井新聞に連載され、多くの読者の心をつかんだ、令和の家族のカタチ。
読み終えたとき、あなたも私も、みんな家族に秘密を打ち明けたくなる!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 主人公はとある会社員の男性(63歳)で妻がいて(その妻は専業主婦、58歳)長男、長女の4人家族で、舞台は神奈川県の主人公の持ち家で、至って「ふつう」の家族です。設定の日は台風で大荒れの天気でとても外に行ける状態ではないです。
 そんな「ふつうの家族」の家に身元が分からない男性がずぶ濡れ状態で転がり込んできます。この男がきっかけで、「ふつうの家族」の裏がだんだん見えてくるという回想ミステリーでした。「ふつうの家族」とはいえども一人一人隠しごとや嘘というものを持っているんだと思いました。
 そして最後らへんになると、転がり込んで来た男と家族一人一人との繋がりが明らかになり、隠しごとというものも徐々に裏で繋がっていくというミステリーでした。
 自分はこの作家の作品を何冊か読んできましたけど、ほとんどがイヤミス小説でしたが、今回は事件という事件はなくてイヤミスって感じでもなくわりとスッキリした終わり方だったと思います。
 ストーリーの中盤は群像劇のような感じでした。家族一人一人の目線からストーリーを書いてました。
 今までの小説とは1個2個箍を外した感じのミステリーで面白かったです。

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2026年08月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

台風の夜、ある一家の家に見知らぬ男が現れる。招き入れたのは誰なのか。

そんなあらすじを読んでサスペンスかと思ったら違った。会社員の父、専業主婦の母、鉄道会社に勤める息子、大学生の娘。100年に一度と言われる大型台風の接近により家を出た子供たちも実家に戻ってきたその日、突然家の玄関に若い男が現れる。鍵も閉めていたのにどうやって家の中に入ったのか。家族の誰かが招き入れたのか。そもそもなぜこの桜石家にやってきたのか。
台風の夜を過ごす中で、一見ふつうの家族に見えるそれぞれが抱える葛藤や悩みと向き合っていく。


以下感想。
家族4人の抱える悩みがどれもわかるなーって。父親はまさに昭和の男という感じで昔は今でいうパワハラ上司だったが、大学時代の友人がパワハラにより自殺したことにより、それからは厳しい指導ができなくなっていた。
母親は本当は仕事をずっと続けたかったために、幼い頃から付き合ってきた恋人との結婚を諦めた。しかし子供の世話のため、結局は仕事を諦めて専業主婦となった。結局仕事を諦めるのであれば幼馴染と結婚することもできたはず。そんな中、同窓会でその幼馴染と再開。
息子は鉄道会社に就職したものの、仕事のつらさにより退職。どの仕事も長続きせず現在無職。
娘はルームメイトの友達からの執拗なアピールにどう対応して良いか悩んでいた。
そして、台風の夜に現れた若者は、なんと桜石家と関わりのある人物だった。父親にとっては自殺した友人の息子で、過去に偶然北海道旅行に向かうフェリーの中で一緒に楽しい時間を過ごした子でもあった。

サスペンスだと思っていたので、予想外のストーリーにびっくりしたものの、人との繋がりって素敵だなと思える本でした。

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2026年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

家族だからこそ言えない気持ち、言えないことがあるということ。
両親と子どもたちそれぞれの悩みは余りにも「よくあるもの」だからこそ、すごく感情移入してしまいどんどん読み進めてしまいました。
月並みな表現ですが、人との出会いは偶然で必然なんだなあと思わされる小説です。
最後は余りにも綺麗に終わるので現実はそんな上手くいかないよと思いつつ、なんだか希望のようなものが自分にも湧いてくるような気がする不思議な力がある一冊でした。

当たり前だけど人はみんなそれぞれ色んな人生を色んなことを諦めながら選択して生きている。その人生に心から満足している人の方が少ないのではないかと思う。後悔したりこんなはずじゃなかったのにと思ったり、何が正解なのかわからなくなったり。
でもそれで良いのだと、なんとなく思わせてくれるような、そんな小説でした。このお話そのものがミナトさんの占いのように誰かの気持ちをそっと後押しするような、そんな小説でした。

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2026年08月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルの通り、側から見ると「ふつうの家族」

台風の日に若い男性がなぜか施錠されていたはずの玄関にいた。
そこから家族の秘密が徐々に明らかになっていく…

秘密と言う秘密ではないけれど、表向きエリートサラリーマンの父はパワハラ上司。

専業主婦の母は実は過去広告代理店でエースだった。

長男は飽きっぽい性格なのに、安定の鉄道会社勤務。

長女は大学生だが、彼氏と同棲してると言う。

それぞれの視点で読むと、過去現在が交差してその人の立ち位置が見えてくるのが面白い。

そして、嵐の夜に来た謎の青年の正体とは?

たった一晩の話なのにとても濃い時間だった気がします。

ふつうの家族とは?
これからこの家族がどうしたのか、想像すると楽しくなりました。

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2026年06月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「ふつうの家族」って何だろうと思いながら読んだ。一見平凡に見える家族でも、それぞれが悩みや秘密を抱えている。最後まで先の読めない展開で楽しめたし、温かさの残るラストも良かった。

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2026年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

父母息子娘それぞれに家族には言えない秘密を抱えて、表面的にふつうの家族を演じる家族。
謎の青年ミナトの登場により、それぞれが自分の気持ちに素直になり、新たな一歩を踏み出していく。前向きな気持ちになれる一冊だけど、家族というものに触れたことのないミナトの生い立ちが際立って不遇過ぎて、他の家族の悩みが霞んで見えてしまい、感情移入的に難しかったのが残念。「ふつうの家族」の指すものがミナトと他の家族で違い過ぎないか。
また、ミナトが何者なのかも途中で予想できるような展開で、種明かしの部分がやや冗長に感じられてしまった。

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2026年07月04日

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