あらすじ
自分が好きなことで食うためには、「何をやるか」は実は問題ではありません。収益を生む仕組み=“土台”づくりをまず考えるべきなのです。本書はそうした、稼ぎのための“土台”を10のビジネスモデルとして解説しています。数多くの企業分析を手掛けてきた著者が、個人が生き残るための収益モデルを解き明かす注目の一冊です。
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Posted by ブクログ
山口揚平さんの本は中身が濃いですね。
この本も勉強になりました。
前半部分はビジネスにおいて、価値をいかにお金に変えるかという「システム」の型について体系的にまとめられていました。ビジネスにおいて、価値をいかに上げるかということに注目してしまいがちですが、価値をどうやってお金に変えるのかという「システム」は考えられずにいることが多いかと思います。この本ではそのシステムを顧客、商品、課金の仕方、支払い方法、資源に分類し、それぞれどのような選択肢があるのかをまとめ、それらを組み合わせてシステムを作る例が書かれています。「世の中のお金を稼ぐシステムはこうなってるんだ。そう考えればいいのか。」と勉強になりました。
後半部分は起業するにあたり、企業までのステップや心構えについて書かれています。会社での仕事をしていく中で、人生における自分のミッションを悟り、心が疼き始めたら、とにかくまずは動いてみることが大事ですね。
Posted by ブクログ
起業すること自体がもてはやされる中で、自分で食い扶持を稼ぐことのリアルを書いてくれていて、とても良い。悲観的過ぎず、楽観的過ぎない、大人なバランス感覚が良い。「固定費を増やす時にはまず人に相談しろ」など、とてもプラクティカル
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必要なのは、勇気と知識。ビジネスモデルを「課金型、顧客、商品、支払い、資源」という五要素に分解、独立時に起きうることを丁寧に分解して、それぞれに記述してあったのが良かった。着々と進めていきたい。
Posted by ブクログ
この本はバリュー、システム、クレジット。起業家はこの3つのファクター必須だと言うことで、その中のシステムの部分にフォーカスを当てている。
システムとは、お客さんに商品やサービスを提供してその対価としてお金を頂く時に、どうやるとお金をスムーズに支払うことが出来るのかと言うこと。それを自分のビジネスに合ったやり方で体系化させて行くことが必要だと。
それを具体的な例などで、テクニック的なところを分かりやすく教えてくれてる。
抽象的な本かと思ってたけど凄く参考になる。
新しくビジネスをやる時などにもう一度読む必要があるなと思いました。
Posted by ブクログ
読みやすい文章で一気に読めてしまいました。
今は世の中が混とんとしていて、就活をしている自分にとっても企業の内定を取るのが困難であるうえに、入った会社がブラック企業であったらどうしようといった心配まで付きまといます。
日本社会がこれまでの価値観からの転換を図られていて、これまでのように少しでもいい会社に入って出世して、という目標が実現しにくくなっているので、そういう状況に遭遇している自分たちも不安で精神や体調にも影響しかねない状況です。
この本を読んで、本当に自分のやりたいことをやって食っていくためにどんなことが大切になってくるかが書かれた本は、それが今すぐ実現不可能なことでも今の世の中がどのような状況かがなんとなくわかり安心しました。
社会経験が少なかったり、企業で働いことのない自分にとって大変高いハードルであるけれども、この本に書かれた理念のようなものは参考になり、これからの人生に生かしていくことができると思いました。
Posted by ブクログ
四年前に買って本棚に眠っていた本なんだけど、また少しタイトルが心に引っ掛かったので手に取って、目次だけ流すつもりが、一気に読み終えてしまった。
俺が就てる今の立場は独立ではなくて雇われだから、結局夢見た形のものとは違う。その分安定は得られたわけで、この数年の来し方に後悔はないけれど、さてこれからの行く末、今更本当の独立なんてできるのか?
息子は独立したけど、家のローンはまだ10年あるしなあとか考えるとやはり躊躇はしてしまう。
限りない自由は得られても、仕事を得られない惨めさは確実にあるのだろう。
最後のなんとかなるという言葉に対して、うん確かになんとかはなるとは思うけど、失敗してサラリーマンに戻ろうにももう年齢的に…
十数年前、最初にこの業界に縁をくれた所長に早く独立した方がいいよと言われたあの言葉、いまだに俺の心を苛ませるなあ…
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ビジネスモデルの紹介やこれからの時代の心構えなどが役に立ちそう。
優秀さとは、有能さと謙虚さのかけ算。プライドを下げることでも優秀さは上がるということに気付くことが大事だと感じた。
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第二章のビジネスモデルが非常に勉強になった。
顧客、商品、支払い方法、課金の仕方、資源について
それぞれ①従来のやり方②③と少しずらすだけで、
ビーチがビジネスホテルになる。
この組み合わせで考えると良いと言うのはシンプルでわかりやすい。
詳しくはマインドマップ参照
Posted by ブクログ
★独立するための3つのステージ
1.潜伏時代
自分のロールモデルとなるであろう人物にコンタクトをとり、とにかく会いに行き、丁稚奉公させてもらう。
2.独立時代
3.起業時代
★ビジネスモデルを考える
★リスクを回避する法人契約は必ず取る。
など独立するための心構えが書かれてある。
Posted by ブクログ
そろそろ会社辞めたいと考え始めていたので読んでみた。
サラリーマンと起業家ではマインドが正反対で、今の自分は完全なサラリーマンだった。心の中で少しずつ膨らんでいる「このままではいけない」という想いを行動に移すためにどうすべきかが整理された良書です。
とにかく何かアクションを起こさないといけないですね。
Posted by ブクログ
好きで食うためには、バリュー、システム、クレジットが必要
収入を得る工夫は、顧客、商品、課金の仕方、支払い方法、資源
ミッションを人を伝えていくうちにステージが変わる
能力を上げるより、プライドを下げる努力をする
信用とは、専門性+確実性+親密度を利己心で割ったもの
Posted by ブクログ
相変わらず頭の良い人だなーと思う本。
個人的に興味深かったのは冒頭と巻末の部分。中盤はそれほど目新しい内容ではなかった。
社会システムを的確に捉えてる洞察力、身に付けたい。
Posted by ブクログ
今から起業を考えている人、初心者には参考になる。
いいものを提供すればお金が入ってくるのではない。
「何をやるか」ではなく「どうやるか」。
実際、200弁当、写真屋、AKB、ハーバード大学、TDL花屋、HIS、などの収益の仕組みを、顧客、商品、課金、支払い、資源の5つの要素で説明している。これは知らなかったことなので面白くて驚いた。
バリュー、システム、クレジットが重要
独立までには、潜伏、独立、起業のステップがある
会社員時代とは考え方を変える
人材、心の問題、コスト、プライドなど、独立してからの壁についても触れている。
Posted by ブクログ
読み返す価値がとてもある本だ。
タイトルよりもかなり中身は濃く、howtoとしてもいい。
人生の考え方まで踏み込んでいるので、読みごこちが良かった。
アイディアがたくさん詰まっているのまた読んでみよう。
Posted by ブクログ
実際に、独立後に事業にしようとしている収益の土台を、広げたり安定化するためにプロフィットモデルのパターンを、複数組み合わせる考え方が大変ためになった。
プロフィットモデルパターンとは
ビジネスモデルを下記の側面から捉えたパターン
例えば顧客は、個人より法人、法人より政府のほうが収益安定しやすい。
同様に 課金の仕方も、都度課金より月額、成果報酬型の方が安定しやすい、またはビジネスチャンスがあるなど、わかりやすく説明してくれる。
1. 顧客
個人
法人
政府
2. 商品
商品そのもの
周辺商品(サブグッズ)
共感
3. 課金の仕方
スポット(都度)
ストック(月額型)
エクイティ(成果報酬型)
4. 支払い方法
本人が現金
本人が簡単支払い
第三者が支払い
5. 資源
自己調達
タダ・バータで調達
参加するメンバーが価値の資源
例えばモバゲー
顧客は、個人
商品は、周辺商品と共感の組み合わせ
課金は、月額制と成果報酬型の組み合わせ
支払いは、本人が簡単支払いか、第三者支払い(この場合は携帯電話の名義の親)
資源は、参加するメンバー
基本パターンでないものを取り入れる事にり、ビジネス展開が有利になると説明されている。
Posted by ブクログ
本書では、「好き」で「食う」ためには、①バリュー、②システム、③クレジットの3つが重要であるとし、特に②について、稼ぐシステムを構築しないとダメ、ということを解説しています。
①バリュー: スキルや商品の価値=売上や利益に直結するもの。ミッションが社会的価値に結びついたもの。30歳くらいまで目の前の仕事を丹念に注力すればミッションが見えてくる。後は自分の使命と才能を貢献に転換するのみ。
②システム: 稼ぎの土台となるもの。経営システムとなるもの。
③クレジット: 信用のこと。独立するとサラリーマン時代の10分の1~20分の1になる。戦略的に信用を創造することが重要。
・意思決定は「し続ける」こと自体が大事・・・独立したら一大事なのは「勝率」。意思決定のスピードを速めれば速めるほど、先に進める。
・成功する事業は、アイデア1000個のうち3つだけ・・・多くに手をつけるよりも、よく考えることが重要。
・意思決定は、頭で考えて整理し、ハートで判断する。
・判断する際には、直観ではなくて事実を重視する。
・優秀な人材は、全人格を捉えるのではなく、その中の一部でよいので優秀な点に着目して採用する。
・能力を上げるよりもプライドを下げる努力をする・・・優秀さとは、有能さと謙虚さの掛け算である。
・やりたくないこともクリアするのが現実・・・やりたいこと1つの裏には10のやりたくないことがある。
・最後は、何とかなる・・・独立してやっぱり食えなかったという人はまずいない。
Posted by ブクログ
図解やケーススタディが多く、タイトルに偽りなく、「そろそろ会社辞めようかな」と考えている人にとってはいい指南書になると思う。さて、振り返って自分は…?
Posted by ブクログ
「一人でも食べていける知識」ではなく、「流行のビジネスモデル」の紹介本
●感想
流行のビジネスモデルを紐解きつつ、起業のコンセプトやパターンを紹介する。もちろん、それらを知っているからといって、必ず起業に成功したり、個人事業主として活躍が保障されているわけではない。
●本書を読みながら気になった記述・コト
■ほぼ日サイトの主な収益は手帳の販売
■課金の仕方には、スポットとストックのほかに、エクイティがある。エクイティは、ストックと違い、ある運用・使用量の結果によって、報酬額が変わる
Posted by ブクログ
中でもはっきりと書かれているが、「何をやるか」ではなく「どうやるか」に重心をおいた話。何をやるかが明確な状況であれば、その方向性の確認にはなるが、それ以前の時点で会社辞めようとしている状況では参考になりにくい。
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気になるタイトルなので読んでみました。独立を視野に入れた心構えや著者の経験を記した本。興味深かったのがメイン事業で儲けず、サブで儲ける事業の考察。ハーバードやTDRの収益モデルに関しての着眼点はなるほどと思った。独立に関して他の書籍と比べて別段目を引くことは書いていないが、心構えを持つには良い一冊。
Posted by ブクログ
別に会社を辞めようと思って読んだのではなく、好きなことをして食べて行くためには、という視点での知見を身につけたかったので。働きながら「土台」となるものを作っていくことは、別にサラリーマンをやめるかどうかに関わらず、お金を稼ぐ=価値を提供する、という点では大切。
Posted by ブクログ
序盤はよくあるサラリーマン批判で「うげー」となったが、中盤以降盛り返し。
好きなことをマネタイズするシステムが大切なこと、そしてそのための具体的な考え方と例の個所が、本書の白眉かな。
Posted by ブクログ
会社辞めようと思ってなくても読んだ方が良い本だったぞ。
曰く、
・現在の若者の不幸は経済的貧困によるものではなく、本当は主体的に人生を選択する勇気と知識の欠如によるもの
・日本は個人の自由な生き方への寛容度が極めて低い国
・収益を得るシステムがなければ、バリューは換金されない
・自分のロールモデルとなるであろう人物にメールを1通送り、とにかく会いに行って、そこでなんとか丁稚奉公させてください、というのが、欧米での就職活動のスタンダード。
・プロフェッショナルの語源は「神に宣言する」の意味の(プロフェス)である。
・最終的に、事業とは顧客を創造すること。(ドラッカー)
Posted by ブクログ
・好きなことをして食べていけば幸せだよね→そのためには「何をするか」より「どう金を手にいれるか=システム」が重要だよね→世の中のビジネスモデルはこんなのがあるよ。みんなこうやって金を稼いでいるんだ。→さあ、あなたもやってみよう。→ちなみに僕はこんなことに気をつけてながら独立したよ。つらい時もあったけど、こういう風に考えてがんばったよ。という構成。
<以下読書メモ>
・「好き」で食うための3つの要素
①バリュー(付加価値)
②システム(金の稼ぎ方。マネタイズ方法)→本書の対象範囲
③クレジット(評価、信用。詳細は 岡田斗司夫の評価経済学とかに詳しい)
会社に所属しているときは①のみを考えていればよいが、独立すれば②③が重要になる。
・何をやるかよりどうやるか(どういう形でマネタイズするか)が重要
・独立したら重要ではないことは一切やるな
・優秀さ=有能×謙虚さの掛け算であること
・信用=(専門性+確実性+新密度)/利己心
重要なのは利己心を抑えること。