【感想・ネタバレ】新装版 極東学園天国(1)のレビュー

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Posted by ブクログ

徴学令が施かれ、高校までが義務教育と化した社会。型破りな学園に曲者ぞろいの生徒たち。 1、2巻は、学食争奪戦が、テーマです。3、4巻は、学園を廃校にしようとする教育委員会とのバトルがテーマです。
それぞれのコンプレックスとトラウマを抱えた登場人物(信号は、普段は穏やかだが大事な人を侮辱されると感情をコントロール出来ない。万引きの常習者・黒子。絵の才能があるアルコール中毒の武藤。優秀だが進学に挫折し摂食障害の岸和田。薬物中毒の山金。など)が、性格や考え方の違いからぶつかり合いながらも、熱い絆で結びつき、自分の居場所や親友のために真っ直ぐ突き進む姿に勇気をもらいました。
自分の絵の才能を信じきれない武藤やピアノの才能がないことを分かっていても音楽学校に進学しようとする信長の葛藤、学校を守るやり方の違いで対立する武藤と信号の対立と和解など、馴れ合いではない青春模様もリアルです。
残念ながら完結編が描かれず未完で終わりましたが、素敵な作品です。名ゼリフも多く、「いやだなぁと思うことをそのままにしておいたら、魂が腐るから」「自由には限界があって運命には逆らえないってことじゃねぇ? だったら、楽しんだモン勝ちだね」「死にたいは、生きたいだ」「私は間違えて恥をかきたくないから白紙で提出するバカより、全力で答えて間違うバカのほうが好きなんだよ」「君が何か1つでも誰かにしてあげられることがあれば、持てるものが2つある。希望と信頼」「変えてやるよ、お前の体。ぐちゃぐちゃ考えんなよ。オレのこと好きになれよ」「本物の純粋さは、汚れてから気づくのよ」「己の身の程を自覚して、何者でもなく生きる」「誰かに用意された道には、何もない」など、魂を揺さぶる日本橋ヨヲコ独特の言霊も、味わってください。

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2023年04月01日

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