あらすじ
絶対にファイター・パイロットになるんだ――。親子三代での戦闘機乗りを目指す航空学生出身の坂上陸(りく)と、防衛大学卒業後、国を守りたいという強い思いから航空自衛隊に入ったエリートの高岡速(はやり)。立場も考え方もまるで違う二人の青年の人生が交差するとき、心揺さぶられる熱いドラマが生まれる! 戦闘機に乗ることに憧れを抱き、夢に向かって突き進む若者たちを描いた壮大な“空”の物語。
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Posted by ブクログ
海保ものではもう知らない人がいないと思われる「海猿」とか「トッキュー!」の作者である小森氏。
彼が航空自衛隊の戦闘機パイロット候補生を主人公に書いた小説。
やはり訓練の内容だとかは取材したんだろうと思います。詳細な様子。読んでて目の前にその姿が映し出される様子です。
それとともに海猿でも、トッキュー!でも描かれてた厳しい現実。候補生から脱落していく者。プライドを崩れさせられる者。
男同士だからぶつかる事もある。でも、こういう友情、絆もあるかなと思ったりして最後まで一気に読んでしまった。
できればこれも佐藤秀峰先生か久保ミツロウ先生で忠実にマンガ化してほしいなぁとおもったり。
Posted by ブクログ
才能と勢いはある主人公と秀才で優等生のライバル。よくある設定でよくある展開だけど、普段知りえない戦闘機パイロット訓練がよくわかる。
後半、主人公が抱える元パイロットの父への葛藤の原因になった事故がクローズアップ。
二人のその後が知りたくなる終わり方でした。
Posted by ブクログ
航空自衛官、しかもパイロットを目指す青年達の物語です。
しかも、背景には昔起こった航空機事故が見え隠れしていきます。
やがて、その事故と同様な航空機事故が発生し、無事に対処していく主人公。
しかし、その主人公には思わぬ処分が待っていました。
・・・
夢を追い続け、頑なになってしまい自分を見失いやがて、
夢をあきらめざる負えなくなる事や
夢見続けて、その夢に近づく程、輝きを増していくにも関わらず、
正しいと思った決断の為に道途絶えてしまう現実。
そういった挫折感が色濃く描かれた作品です。
ですが、挫折に向き合い立ち直る姿や途絶えたと思った道が、
また開かれた時の高揚感は読んでいて清々しい感じがする良い作品です。
Posted by ブクログ
海猿の作者に寄る、こんどは、空猿でしょうか。
防衛省航空幕僚監部広報部長推薦
という帯にひかれて買ってみました。
航空自衛隊のパイロット養成過程を舞台に、
描かれた物語。
中々面白かったです。
Posted by ブクログ
登場人物の様々な思いや葛藤など、何とかしたいけど努力してもどうしようもできないことへの怒りなど、感情移入できるところが多々あった。また運転の練習の場面など、スピード感があり楽しく読めた。
Posted by ブクログ
大松教官の「俺達の仕事にやり直しはきかん。死んでるからな」という言葉がズシリと来ました。本当に常に命がけのお仕事で生半可な気持ちではできないということがわかります。ご家族の方も心配で気が気じゃないだろうな…。一緒にいるときは、きっと心を乱れさせないように・居心地が良いように気を配り、離れているときは余計な心配をかけないように気を遣い…支える家族も大変だと思いました。
様々な厳しい訓練を耐えて乗り越えて、職務に日夜従事している自衛隊関係者のみなさん、 国を守ってくれて、本当にありがとうございます。
速の操縦の伸び悩みの原因はプライドの高さ。教官はそれを見抜いて本人に伝えるのは、きっとツラいはず。でもいくら嫌われようとも心を鬼にしなければいけない。死んでほしくないから。ファイター・パイロットになるためには優秀なだけなく、様々な素質を兼ね備えていないといけない…はぁ・・・夢や憧れだけでやっていけるような世界じゃないんだなぁ。
巻末の航空自衛隊の戦闘機や練習機、ヘリコプターもとてもよかったです。