【感想・ネタバレ】エベレストには登らないのレビュー

あらすじ

極地旅行家のもっとも充実した5年間の軌跡。

「人生で最高の仕事ができるのはわずかな時間にかぎられる」
「その期間はおそらく五年ほど」
著者の代表的極地旅である、闇黒の北極圏を旅した「極夜行」を達成する前に、自身がその最高の仕事ができる五年に差しかかっているという自覚と焦りを吐露したーー『極夜探検の延期』。
世界最北のグリーンランドの集落で、住民に気を遣いながら滞在する様子を綴ったーー『アッパリアスな葛藤』『無電生活の複雑な事情』。
旅を支える防寒具や道具を紹介するーー『愛すべき北極の装備たち』。
娘が生まれた喜びと葛藤が表われたーー『日常的充足が足を鈍らせる』。
30代後半から40代前半にかけての、極地旅行家として脂が乗った時期のエッセイ49編を収録。

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Posted by ブクログ

角幡唯介『エベレストには登らない』小学館文庫。

極地探検家である角幡唯介の30代後半から40代前半に掛けてライト・アウトドア雑誌『BE-PAL』に連載されたエッセイ49編を収録。

角幡唯介の探検記『極夜行』や『空白の5マイル』などと比べると余り面白くない。

最初は恐る恐るといった感じの筆の運びで、いきなり人生と登山を比較するなど、何とか高尚な思考を文章にしようと迷走しているかのようだった。こちとら還暦過ぎのオヤジで、人生と登山を語られたって、何を今さらという感じで、共感出来る隙間など無い。まだ人生の入口に立ったばかりの若者なら感動するかも知れない。

その後、筆は次第に滑らかに走り出すのだが、余り自身の内面をさらけ出す訳でも、数々の探検や旅の裏側を描くこともなく、読んでいてスッキリしない。

自分にはそうした才能など一切無いことは解っているが、登山でも探検でもスポーツでも、好きなことを仕事に出来ることを非常に羨ましく思った。反面、その道で成功することの難しさが文章の端々から伝わって来る。探検記をまとめた自著を売るためには宣伝しないといけないが、核心には触れてはいけないという匙加減の難しさだけは解るような気がする。

簡単にまとめてしまえば、探検と旅の周辺を語り、自慢のアウトドア・ギアを紹介するかのようなエッセイだった。

本体価格800円
★★★★

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2026年03月25日

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