【感想・ネタバレ】ブルー ハワイ(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

哀しみの中にいる人を支えるのは、特別でもなんでもない、ささやかな記憶の断片なのかもしれない。「とにかく体には気をつけなさい」と言い続けた母。反抗期の頃に通った駄菓子屋のじいさん。五反田のラブホ街で泣いている僕にセブンスターを差し出した入れ墨の男。情けなくも愛おしい日々のきらめきを掬いあげたエッセイ集。大橋裕之氏のマンガとBE:FIRST・LEO氏が著者に宛てたエッセイも収録。(解説・俵万智、LEO)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

初めての燃え殻さんのエッセイ
かゆいところに手が届くというか、ない記憶が蘇るというか、少し懐かしくなりながら切なくなるような、温かくて少し感傷的な記憶

すごく好きなエピソードができた
自分で自分の人生を掴む、選ぶ、人生を生きる
そんな取り方をしてもいいのか悪いのか分からないけど
でもそんな取り方もさせてくれる温かい文章だった

僕は大学受験に失敗したあと、しばらくのあいだ、「親のために自分の限りある人生の二年間が無駄になった」と考えていた。しかし本当のところは、別に大学に合格しないと縁を切られるわけでもなく、暴力を振るわれるわけでもなかった。ただ、自分が自分の人生に責任を持つことに耐えられなくて、「親が言ったから」という理由で自分の人生を、親のお金を使って盛大にサボっていただけだ。そんなことにだいぶ後になってから気づいた。

しかしいま振りなっても、あの二年間は無駄だった。どこかの偉い人は「人生に無駄なことは、なにひとつない」とすぐに言うが、それはあまりに大づかみすぎる。
大づかみの解像度をすとし上げると問題はハッキリする。人生に無駄なことが起きていないのではなく、「自分で考えて決めた人生は、無駄だと思いたくない」ではないだろうか。

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2026年09月20日

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