あらすじ
シリア人の少女アーヤは、イギリスで難民認定を待っているところだ。
内戦で住めなくなったシリアを脱出し、ようやくマンチェスターに辿り着いた。途中、小さなボートで海を渡る際に父と離れ離れになり、気力を失った母を支えながら赤ちゃんの弟をつれて、毎日、難民支援センターに通っている。
ある日、同じ建物にバレエ教室があることに気づく。シリアでバレエを習っていたアーヤは、そこで明るい少女ドッティや先生ミス・ヘレナに出会い、踊ることで息を吹き返していく。
希望とあたたかさと人間性に満ちた、2020年〈カーネギー賞〉ノミネート作品。
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Posted by ブクログ
よかった!
シリアのアレッポからきた11歳のアーヤ
「橋の前に来たら渡るんだよ。起こらないかもしれないことの心配はしちゃいけない」
わずか11歳でこんなにたくさんの経験をしてたくさんの問題を抱えている、そんな中で誠実に生きる、
つらい記憶を呼び覚まし、向き合い、ダンスにして語る、
自分の物語を、亡くなった人の物語も一緒に語る、そんなことかな。
Posted by ブクログ
またとても心に残る児童書に出合った。
何も知らない私だけれど、難民、庇護申請、などなど、このお話で教えてもらった。
世界中で起こっている紛争、戦争、そこで生まれる「難民」
それは現在も過去にも。
シリアの少女、11才のアーヤは、病んだ母、幼い弟の世話をしながら必死でイギリスへ向かうために過ごしている。
バレエを支えにして。
シリアでの平和な暮らしと、あまりにも過酷な脱出の旅が並行して語られる。
そして、過去の難民であった大人にも出会う。
バレエの描写が美しく強く哀しかった。
たくさんの大人、子供たちにこの本が読まれますように
≪ 流されて 難民への道 先見えず ≫
Posted by ブクログ
シリアの内戦により、アレッポからイギリスに避難してきた家族の話。
長女アーヤの物語。
児童文学なだけあっめ、読みやすい分かりやすい。
知ってるようで知らない難民のこと。
難民とは?庇護申請者とは?
庇護申請を出し認められて初めて難民と認定されるのは知らなかった。
勉強になった。
海を渡ってイギリスに来るまでのシーンは悲しかった。
パパとの最後のシーンはキツイ。
タイタニックを思い出してしまった。
バレエを通し友達や先生にも恵まれ、幸せになってくところがよかった。
意地悪してきた子とも仲良くなれてよかった。
英語が話せなく心身弱ってく母を支え、小さな弟の面倒をみたりと
そんな子は、たくさんいるんだろーなと思った。
Posted by ブクログ
やや都合の良い展開だったり、蛇足かなと思う要素もあったが、戦争から逃れて国を移動するという事がどんなに大変なことか、アーヤの心に寄り添いながら知ることが出来る。間にシリアでの出来事や移動中の回想シーンが入り、徐々に過去を思い出し向き合っていくアーヤの様子がよく伝わる。最後は、ひとりチャンスを与えられたことへの罪悪感をはねのけ、みんなのために踊るアーヤの様子に勇気をもらえる。アーヤはかなり幸運で、住むところも学校も友達もなんとかなるので、ここまできたらもう最後もパパで良かったのでは…?と思ってしまうが…。全体的には心揺り動かされてとても良かった。