【感想・ネタバレ】怪樹の腕 〈ウィアード・テールズ〉戦前邦訳傑作選のレビュー

あらすじ

戦前の日本では、現在ほどではないにせよ相当な早さで海外の小説が翻訳紹介されていた。完全訳は少なく、豊かな翻案的作品が大衆小説誌の誌上を飾っていた。本書は、そのような戦前に紹介された作品のなかから、アメリカの著名な怪奇小説専門誌〈ウィアード・テールズ〉に発表されたホラー短編の秀作怪作を選り抜き、当時の文章のまま現代によみがえらせたものである。各編ごとに詳細な解説を付し、巻末には日本への〈ウィアード・テールズ〉掲載作の移入状況を俯瞰する論考を収めた。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

大変に希有な戦前訳アンソロジー。それ自体には価値のあるものなのだが、とはいえいかんせん三文パルプ小説である事には違いないので、名だたる怪奇小説のそれらを想起して読んでしまうと、個々の作品のグダグダ感に失望してしまう事は否めない。

80年も昔の作家を非難するのも大人げないが、メインの執筆陣が片手間に書いていたアマチュアであったり、これ一本きりで消えてしまった『一発屋』である辺りで、推して知るべしである。

マニア、戦前大衆小説の研究者等向けの本。

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2013年03月16日

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