あらすじ
歴史家であり外交官でもあったE.H.カーの有名な講演『歴史とは何か』.このウィットに富んだ講演録を十分に理解するには,当時のイギリスの歴史学に影響を与えた知識人たちへの理解が欠かせない.新訳の訳者がカーの周辺にいた学者たちの生涯と思想を生き生きと描き,20世紀の学問状況を浮び上がらせる知的列伝.
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Posted by ブクログ
・E.H.カー「歴史とは何か」は中学以来何度も読み返した本だが、英国の歴史学の歴史を知らないと実はわかない。またユーモアはあるものの実に辛辣に歴史家を評価している。
・オクスブリッジの知的エリートは極めて狭い世界で生き、知己であり親族であり、階級もmidlemidleからupper。
・歴史学者は外交官や国際関係分析家、諜報機関職員を兼ねることも多い。
・アクトンと未完の『自由の歴史』ホイッグ史観で通俗
・トレヴェリアン「国史」は国民的歴史だが学問的には無意味
・ネイミアの「意味ある細部」細部について浩瀚な資料を当たり通説にとらわれずに詳述
・トインビー「歴史の研究」着想に過ぎない。晩年は歴史の背後に神の啓示を読み解こうとした。
・フランス革命史――ルフェーヴルとコッブ 地方の文献を詳細に調査し革命の複層的諸相を記述。ジャコバン史観を排しルソーの一般意思によるロベスピエールの独裁は逸脱と見る。スターリン批判も影響か。
・ポパー「歴史主義の貧困」歴史を疑問→仮説→演繹的推量→仮説の棄却/次の疑問と科学方法論
・エルトン「国史」
・マクミラン社の兄弟 ダニエルはケインズの恋人、ハロルドは保守党の首相