あらすじ
江戸時代中期には、ヒゲありが幕府によって禁止されたことがあります。しかし、明治時代になると、一転してヒゲありが大流行し、欧米のさまざまな型が取り入れられていきます。だが大正時代になると、今度はヒゲなしが増え、日中戦争が始まると、またヒゲありが増え……、と、ヒゲのある/なしだけでも時代性を窺い知ることができるのです。つまり、ヒゲが時代を映す鑑とも考えられるのです。ヒゲに見える興味深い日本近代史。(講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
いまどきヒゲNGとか無理って思っていたわけです。読後は、ちょっと分かる。に傾いた。
ほら、男性性を出したいので、ボクはヒゲを生やしているし、体作りもしている。
で、それってつまり、威圧したい気持ちも、少しある。つまり、威圧要素のひとつなんだね。そりゃぁ、日本社会的には威圧という火種は無い方がいいに決まっている。
怖くないよ~っていう雰囲気になれば、開かれていくのかも。
あと、民俗学的な要素が入ってくるのかなと思っていたら皆無。あれ?っとおもったら、巻末に著者ご自身が民族的見地が足りてないと補足されていました。
そのあたりを期待される方は、別の本をおすすめします。