【感想・ネタバレ】Papa told me Cocohana ver.6 ～星へ続く階段～のレビュー

榛野なな恵

私はこうだから、って決めてしまえば案外ラクに生きられる。だけど、そうじゃない自分を見つけられたら世界はもっと美しくなる――。夢見るおとなにそっとより添う物語10編を収録！

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胸の奥底を突かれて、泣きたくなってしまう。辛い状態が自分と二重写しになり、ふと訪れる幸運に涙があふれる。

・昔のあの人が今ここに
・お花見
・実は素敵だったなんて、わたし
・お父さんの役割
・最後のすみか、三角州
・ドアマンとの再会
・夏休みが終わらない場所
・かぐや姫
・最後になったかもしれない手紙
・無口の意味

榛野先生のインタビューもある！

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全巻読んだわけではないけれど、物語の雰囲気がとても良い。なによりも主人公の知世（小学生）の美学というか、哲学が尊い。私は自分で作ったルールを3日で忘れてしまうので、とても羨ましく、尊敬すらしてしまう。哲学と書いてしまうと他人の非行を指摘すると勘違いされるかも知れないが、知世の哲学は自分の人生を豊かに美しくする哲学ばかりである。これは電子ではなく、紙の本で欲しい。