【感想・ネタバレ】永遠の旅行者(上)のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年01月30日

評価は4.

内容(BOOKデーターベース)
元弁護士・真鍋に、見知らぬ老人麻生から手紙が届く。「二十億の資産を息子ではなく孫に相続させたい。ただし一円も納税せずに」重態の麻生は余命わずか、息子悠介は百五十億の負債で失踪中、十六歳の孫まゆは朽ちた家に引きこもり、不審人物が跋扈する。そのとき、かつてシ...続きを読むベリア抑留者だった麻生に殺人疑惑が浮上した―。謎とスリルの上巻。

ハワイでの優雅な生活、ハワイの説明・・・などなど前半ページが先に進まず・・・しかし後半から一気に面白くなってきたわ。下巻へ続く

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年11月29日

「自由」の理想系。

大手弁護士事務所のジュニアパートナーの座を目前にした主人公は、その身分をなげうって自由を手に入れる。
彼は「非居住者」としてオフショアを転々とし、どの国家にも納税しない、独立した個人だ。

冒頭の会話が秀逸。
バカンスでハワイのビーチにやってきたNYの弁護士ビルとの会話。

...続きを読むとしきりわが身の不幸をしゃべり散らしたあとでビルが訊いた。
「ところで君、なにしてるの?」
「海の見える場所を旅してるんだよ」
「それに何の意味があるんだい?」
「なにもないよ」
「どういうこと?」
「人生に意味があるとかないとか、そんなのうんざりだよ」
「なんてことだ!」ビルは叫んだ。「君は俺の人生の師匠(メンター)だよ!」

理想のアーリーリタイアメント。

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Posted by ブクログ 2017年10月04日

PT(Perpetual Traveler)としてハワイで暮らす元弁護士の真鍋恭一に届いた依頼は20億の資産を一円も納税せずに孫に譲りたいというもので、というのが本筋だが、そこの進み方は非常にゆっくりで、関連して開陳されていくPTという生き方や税金に関する四方山話への興味でぐいぐい読ませていく。そこ...続きを読むに孫たるまゆとその家族の特異な背景がミステリちっくに絡み合い、こちらの行く末は全く見えない状況。肝心の相続についても、作中人物も語るように合法的に実現できるのかという難易度で、完全に下巻を待たれるといったところ。全てが丸く収まったら傑作間違い無し(予告)。

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