あらすじ
深井龍之介氏、推薦&特別解説!
時間がない、停滞してはいけない、もっと稼がなきゃ、数字は絶対、羨ましいと思われたい……ビジネスパーソンの「しんどさ」は、資本主義でできている。
では、その資本主義は、どのように生まれたのか?
再生回数1億回超の超人気ポッドキャスト「COTEN RADIO」歴史調査メンバーが、圧倒的なリサーチ力で、資本主義の「どうしてこうなった?」を探り、適切な距離感を提案する。
先行き不明な時代で、振り回されずに生きる指針が見つかる!
【第1部 追手】
1章:時間 なぜいつも時間に追われているのか?
2章:成長 なぜ休日も心が休まらないのか?
3章:数字 なぜ「数字の支配」から逃れられないのか?
4章:労働 なぜ働くことは辛いのか?
5章:お金 なぜ人を年収で評価してしまうのか?
6章:消費 なぜ「つい買ってしまう」のか?
【第2部 構造】
7章:「6人の追手」と資本主義の関係
8章:分業 得意を活かせば世界はよくなる
9章:市場 自由な市場がこじ開ける人間の欲望
10章:商品 お金が世界の頂点に君臨する理由
11章:資本 労働者の生き血をすするのは誰か?
12章:イノベーション 資本主義はラットレースのように
13章:金融 「カネがカネを呼ぶ世界」は幸せか?
14章:欲望拡張原理 資本主義の原動力
【第3部 距離感】
15章:資本主義との適切な距離感
16章:「追手」との距離感を調整する
17章:時間はかかるが、変えられる
◆深井龍之介氏(株式会社COTEN代表取締役)特別解説
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Posted by ブクログ
とても読みやすい本でした。6つの追手の存在を理解認識したうえで自分なりのそれぞれとの距離感を見つけて生きていく。読み返して自分の中に染み込ませたい一冊です。
Posted by ブクログ
自分が普段から感じている生きづらさ、実はだいたい資本主義社会によるものでは?と思わされる一冊。
本書では資本主義社会に存在する6つの追手、そしてその根本にいる資本主義の6つの構造的特徴について紹介している。そしてそれら6つをパラメータとし、自分がそれら6つと現在どのぐらいの距離感でいるのか、それによって生きづらさを感じているなら距離感を見直す必要がある、という話をしている。
我々が生活する中で、ふと感じる焦りや罪悪感、その出どころについて資本主義の一側面ごとに照らし合わせて解説されている。
そしてそういった感情は、資本主義社会で生きるうえでは大なり小なりついて回る。であれば、構造一つ一つを理解した上で自分なりに距離を取るよう心がけてみる。そうすることで少しでも生きやすくなれば良い。
我々が共存している資本主義というものに補助線を引いて分かりやすくしている。やはりこういう本が好きだ。
自分を生きやすくしてくれるのは自分しかいない。このように感情と社会構造の重なるところに補助線を引き、自分なりの現在位置を見つけ直していきたい。
Posted by ブクログ
資本主義という、現代を生きる私たちの空気ともいえるシステム。
それがあまりにも巨大で、かつあまりにも無自覚に私たちの価値観を規定していることに、息苦しさを覚えることはないだろうか。
株式会社COTENの品川皓亮氏による「資本主義と、生きていく。」は、まさにそんな息苦しさの正体を、歴史というメスで鮮やかに解剖してみせる一冊だ。
ページをめくるたびに資本主義が極めて構造的に整理・分解されていく様は、痛快ですらある。
それはまさに、リスナーの知的好奇心を刺激し続ける「コテンラジオ」の活字版と言える。
本書の特筆すべき点は、資本主義を単なる経済システムとしてではなく、息苦しさを生む6つの「追手」として分解・捉え直していることにある。
例えば、特徴的な2つの追手を挙げてみよう。
第一の追手【時間】
かつて循環していたはずの時間は、アウグスティヌスを経てキリスト教的な直線へと変わり、やがて修道院で磨かれた時間管理システムが、産業革命という名の巨大な工場へと移植された。
私たちが日々感じている「時間に追われる」という感覚は、実は近代化の歴史が生んだ必然だったのだ。
第二の追手【成長】
フランシス・ベーコンが帰納法を提唱し、人類が「未来は変えられる」という傲慢ともいえる希望を手にした時、私たちは終わりのない進歩のレールに乗せられた。
ダーウィンの進化論さえも、生き残るために進歩し続けなければならないという社会ダーウィニズムの圧力として再解釈される。
ガリレオが宇宙を数学で語り、ベンサムが幸福を数値化し、テイラーが生産性を限界まで追求した。
すべてを測定可能にしようとする情熱は、効率化の極致を生んだと同時に、人間をも数値化してしまう弊害を内包している。
一方で、本書は資本主義を断罪したりポスト資本主義を提唱するわけではない。
アダム・スミスの「見えざる手」が描く、利己心が公共の利益へと昇華する美しい真理や、資本の自己増殖メカニズムを鋭く暴き出したマルクスの苦闘、そして資本主義のアクセルとしてのシュンペーター的なイノベーションの力。
それら相反するダイナミズムを、著者は「バランスの原則」に則り、フラットに配置してみせる。
では、私たちはこの巨大なシステムとどう対峙していけばよいのか。著者が提示する「人文知を人生に活かす三つの原則」は、その荒波を泳ぎ切るための羅針盤となるだろう。
1. 個人視点の原則:システムに回収されるのではなく、自分にとっての意味を問い続けること。
2. バランスの原則:成長や効率の論理と、人間本来のあり方との均衡を保つこと。
3. 希望の原則:システムに翻弄される現実を超えて、自らの中にある根源的な希望を見失わないこと。
資本主義とは、人間が手にした知性という剣が、時に自らに向けられてしまう物語なのかもしれない。しかし、その歴史的な成り立ちと構造を理解することで、私たちはこのシステムを「利用」し、より豊かに生きていくための立ち位置を見つけることができるはずだ。
「資本主義と、生きていく。」というタイトルは、まさにこの抗いがたい構造を冷静に見据えた上で、自分自身の人生を自律的に取り戻すための、力強い処方箋なのだと感じた。
Posted by ブクログ
資本主義の生み出す6人の追っ手に追われる現代人。資本主義とうまく距離をとって暮らすために俯瞰するための良書。
単に資本主義を批判するだけでは暮らしていけないが、本書ではゼロかイチではなく、自分の持ちたい距離をとって暮らすべきと示されており現実的。東京は特に資本主義に飲まれている、自分を見つめなおすために定期的に読みたい。
Posted by ブクログ
「資本主義とは何か」を理解したくて、購入。
素人の私でも、資本主義の構造が、割と理解できたように思う。しかも薄いガイドブックのような薄い内容でなく、マルクスの資本論の一部なども、分かりやすくではあるが書かれていて、割と骨太(だけど分かりやすい)本だったと思う。
けどこれも、私が超・素人だからこそ思うことで、もっと学んでいけば、この本に書かれていない論が、わんさかわんさかとあるのだろう。
そのような多数の枝をバッサリ切り落とし、本質となる幹を、具体例などもつけながら、ストーリーに沿って書いてくれているから、骨太な内容なのにスッと入るような印象を持ったのかもしれないな。
内容については、マルクスの資本論のお話が、これまで未知の世界だったので、新鮮で面白かった。
「なんでもかんでもが商品化される世界って、当たり前じゃない」というのは、かなり衝撃だったな。
「なんでもかんでも商品化される」ということは、「お金があれば何でも手に入る」という便利さを備える反面、「お金がないと生きていけない」という不安にもつながっている、と感じた。
この文脈で考えたときに「商品」や「貨幣」とどのように向き合うか、という素材を、この本が提供してくれたような気がする。
資本主義のこと、もっと勉強したいな、と思わせてくれた一冊だ。
Posted by ブクログ
年齢(50代に差し掛かった)等のせいか、特に仕事にしんどさを感じて読んだ。
内容、本の読み方(3つの原則)が分かってすごく納得した
特に労働(感情労働)、成長。
今回はしっかり理解したいことと、後で見返したいことから
本の内容メモを記録しておくことにした。
一度読み終えたときはここまでの満足感ではなかったが、
下記のメモを残すということはそれだけ大事にしたいということなのだろうと思う。
★5つ
本の内容メモ
人文知を自分の人生に生かす3つの原則
個人視点の原則
・主語を(人類とか世界とか)大きくしすぎない
・あくまで私にとってどんな意味を持つのかという視点で考える
バランスの原則
・極端に走らない(極端な意見の方が魅力的だが)
・人類の歴史において極端な意見が悲惨な結果をもたらすことが
何度も繰り返されてきた
希望の原則
・よく理解したうえで、この世界に希望を見出す努力を徹底する
資本主義の6つの追手
時間
・循環的な時間の流れから直線的に(始めと終わりがある)
中世の修道院、産業革命後の向上にルーツがあるといえる
成長
・進化論の間違った解釈(生きている間に進化する)
「生きるために成長せよ」とありのままでいたいことで引き裂かれる
数字
・何事も数字で表す、数字で評価
労働
・本来つらいはずの労働に宗教的意義や自己実現を上積みしてきた
・さらに「感情労働」(スマイル0円、管理職は機嫌よくいる必要がある)
が求められている
お金
・「お金に執着するな」と「お金を稼げ」の間で引き裂かれる
消費
・イメージ、他人との差異に着目した記号消費がSNSが普及した
現代において大きな意味を持つ
資本主義の原理
・利潤獲得機会の追求と、消費者の欲望開拓が続けられる
企業と消費者はともにその自動運動の歯車
・欲望拡張(内へ外へ)の行きつく先は「虚無」盲目的な事故拡張があるのみ
資本主義社会の中で生きるときに感じる「しんどさ」の革新的な要因
・「欲望拡張原理に適合するかどうか」というモノサシであらゆることが
評価・判断されるから
・人間は本来、偏差値やお金を稼ぐといった単純なモノサシでは
測れない存在
資本主義はすぐには変わらない、距離感を調整していく
時間:循環的な時間間隔を取り戻す
時間は足りない(所有する)ものではなく、時間の中で生きるもの
成長:進歩史観の物語から降りる勇気を持つ
休むことを自己目的化して休む
数字:数値管理の弊害をよく理解する
測定執着(成績、お金)に陥っていないか点検する
労働:一生懸命働かないといけないちう価値観の内面化に気づく
働く自分=本当の自分という思い込みを切り離す
労働は大変なものと割り切る
感情労働が求められる世の中になっている
お金:お金と道徳の綱引きをあえてし続ける
これ以上は余剰、あれば儲けもんという線引きをする
消費:欲しいという感情の出所を問い直す
SNSは消費の劇場
楽しむことの強制という逆説に気づく
資本主義との距離感は変えられる、ただし時間はかかる
Posted by ブクログ
現代を生きるしんどさ、具体的には①時間に追われる、②休日も心が休まらない、③数字の支配から逃れられない、④働くことが辛い、⑤人を年収で評価してしまう、⑥つい買ってしまう、のはなぜか。
それを歴史と構造で解き明かした上で、そのしんどさとどう付き合うかの指針を示す一冊。
正直、内容が最高。歴史と構造にスポットを当てているから、個人や組織に責任を求めるようなミスリードがないし、メタ視点で理解できる。また、筆者の体験談も理解を促進してくれる。
処方箋としての付き合い方についてはあっさりしているが、それこそ個々人が自分と向き合い見つけるものだから、書き方の匙加減としてはちょうどいいと思う。それを考えることは自分の状況や価値観、生き方を見つめ直す機会にもなると思う。
欲張っていえば、歴史や構造について、もっと深掘りして色々知りたくなった。それは注釈を参考に勉強できたらと思う。
現代社会を理解するためにも役立つ良書。ぜひ。
Posted by ブクログ
最後まで読んで「資本主義と、生きていく」というタイトルがしっくりきました。歴史や公民、倫理など社会科で学ぶ内容が現在にも連綿と繋がっていることがよくわかる良書でした。
Posted by ブクログ
YouTubeで知って購入。極端な考え方や物言いが苦手なわたしにとって、とてもバランスのとれた好著。
必ず出来るが、時間がかかるという考え方は本当に大切だとおもう。一撃必殺で自分の世界を変えられることはほぼなく、我々を覆っている世界で健康的に生きていかないといけないから。
個人視点の原則、バランスの原則、希望の原則、これからも意識していきたい
Posted by ブクログ
見えない誰かと勝手に競争して、時間と成長に追われてしんどいマン(劣等感焦燥感)だったので、正体が見えてきてかなり救われた。これ以上便利に、豊かになることが人類にとって幸せなのか疑問に思っていたのも、ある程度理屈がわかってスッキリした。
資本主義とホモサピ、相性が良かったんだなあ。
深井さんが書いてた、資本主義は民主主義や人民思想とも不可分で、、っていうのめちゃ気になったのでもっと勉強したい。
認識した上でそれぞれの追っ手との距離を調整して肩の力を抜いて資本主義をサバイブしたい。
推し活とかSNS、ショート動画を見てしまうのは、消費というより、主体性を失っているからなのでは。
コスパ、タイパがプライベートにも侵食してきているのは、資本主義による生産性信仰のせい(攻め)もあるけど、情報量が多すぎるからとか、正解が見えやすくなっていて、損したくないから(守り)の気持ちもある。
損してもいい領域を意図的に作る?偶然を楽しむ余白も作る。
この先どうなるんだろうなあ〜
Posted by ブクログ
学びが多く読みやすく、良い本でした。
考えてみると、最近は私も上手く資本主義と距離感を保って生きていけているようになったと思います。
数年前にコテンラジオに出会ったことはそのように相成ったひとつの理由ですね。
本書で印象的だったのは、ヴェブレン(1857-1929)の「見せびらかしの消費」、マルクーゼ(1898-1979)の「偽の欲求」、ボードリヤール(1929-2007)の「記号消費」の3つです。
本来必要のないものを見栄のために消費して見せびらかす、まさに現代的ですが、100年くらい前にはすでに指摘されていたことなわけです。
そう考えると、また違う見え方ができませんかね?
ここが歴史を学ぶ面白いところのひとつだと思います。
Posted by ブクログ
とても大きなテーマを扱いながらも、読んだ人がそれぞれ自分の暮らしに引き寄せて考えられる本でした。
資本主義という社会構造の中で、私たちはどう生きていくのか。
そこに飲み込まれすぎず、かといってすべてを否定するわけでもなく、自分にとって健やかな距離感をどう保てばいいのか。そんな問いを与えてくれる一冊です。
特に印象に残ったのは、現代人が感じている「何かに追われている感覚」が丁寧に言語化されていたことです。
時間に追われる。
成長に追われる。
数字に追われる。
労働に追われる。
お金に追われる。
消費に追われる。
会社員として働いていても、自分で事業をしていても、どこかで「もっとやらなければ」「遅れてはいけない」「取り残されてはいけない」という感覚がある。そうした現代社会の息苦しさを、本書では「6人の追手」として整理しています。
この整理がとてもよくできていて、自分の中にある焦りや不安を、個人の性格や努力不足だけに閉じ込めず、社会の構造から見つめ直すことができます。
アダム・スミスについての話も興味深かったです。
資本主義の出発点にいる人物として語られることの多いスミスですが、もともとは道徳哲学の文脈を持つ人でもありました。市場や分業の仕組みだけでなく、人間の道徳感情や社会性へのまなざしがあったことを知ると、資本主義は最初から単なる欲望の解放装置として構想されたわけではなかったのだと感じます。
ただ、その仕組みが実際に社会へ実装され、さらに科学技術やメディア、エンタメ産業が発達していく中で、資本主義は人間の欲望を加速させる装置にもなっていったのではないか。
たとえば、かつてはその場でしか味わえなかった音楽や演劇のような体験も、記録され、複製され、商品として何度でも消費できるようになりました。そこにYouTubeやSNSのようなメディアが加わることで、欲望や比較はさらに可視化され、増幅されていく。
もちろん、私たちは資本主義の恩恵をたくさん受けて生きています。便利さも、選択肢も、仕事の可能性も、その中にあります。
一方で、生きづらさの原因もまた、同じ構造の中から生まれているのではないか。
この本は、そのことを少し引いた視点から捉え直すための補助線になってくれます。
読後に強く残ったのは、「足るを知る」という感覚でした。
これは単に、物を持たないとか、欲を捨てるという話ではないと思います。
自分にとって何が満たされている状態なのか。
どこまで求めれば十分なのか。
その感覚を、自分の内側で見つめ直すこと。
物質的な欲求に振り回されるのではなく、自分の認知の中で「何を満たしたいのか」を捉え直す。そこに気づけると、資本主義の中にいながらも、少し健やかな距離感で生きていけるのかもしれません。
この本を読んだからといって、明確な答えが出るわけではありません。
でも、自分にとっての「ちょうどいい距離感」を考えるきっかけにはなります。
ビジネスパーソンはもちろん、移住を考えている人、新しい挑戦をしたい人、今の暮らしや働き方を少し変えてみたい人にもおすすめしたい本です。
資本主義の中で生きることを、ただ肯定するのでも否定するのでもなく、いったん立ち止まって見つめ直す。
そんな時間をくれる、素敵な一冊でした。
Posted by ブクログ
人間の欲望と資本主義が互いに拡張させ続け合うという欲望拡張原理が資本主義の中心に存在するのに対し、我々人間はそれ以外にも様々な価値観や信念によって成り立っており、このギャップが資本主義の中で生きる難しさにつながっている、という資本主義の中で何かに迫られる焦燥感を言語化した本。
本の前半を大きく締める資本主義の焦燥感の裏にある「追手」に関する解釈はいわゆる通説や過去の哲学者たちが解き明かしてきた内容の噛み砕きではあるものの、終盤の資本主義の構造的しんどさに対する言語化は面白く読むことができた。
Posted by ブクログ
なぜ働くことは辛いのか、優しく、しかし、論理的に説明してくれる本でした。
会社から成長を求められ続けて、休みの日も専門知識の勉強を強いられる生活を過ごしていたこともありました。過当競争の中で、周りよりも優位な立場に立つには自分の労働力を安売りするしかないとの考えからでした。
しかし、これは資本主義の構造が生み出した追手であり、上手く付き合えば人生を豊かにできるものの、他の大切なものまで削って実現する必要はないものと気づきました。
自分が何をしたくて努力するのか、考え直すきっかけになる本だと思います。
Posted by ブクログ
本書を読み、現代思想に触れて青臭い思想に浸っていた学生時代を思い出した。社会学者や経済思想家のエッセンスを凝縮したダイジェストのような一冊である。形式は論文的だが、いわゆる学術論文ではない。それでいて、注釈に自らの本音をぶつけるスタイルが近年では珍しい。著者と自身の興味が時折リンクし、思わずニヤリとさせられた。
著者は、資本主義を構成する「6つの要素(分業、市場、商品、資本、イノベーション、金融)」に対し、「6人の追手(時間、消費、お金、労働、成長、数字)」を1対1で対応させることで、資本主義の「しんどさ」を明らかにしようとしている。これがかなり大胆な要約であることは、著者自身も十分に理解しているだろう。随所に見られる注釈は、著者の免罪符のようにも映った。
特にシュンペーターの「非連続の革新」という結論には、ある種の希望が持てる。例えば生成AIは、まさに非連続の賜物といえる。何かがブレイクスルーする余地がまだ残されていることに気付かされる。
少し背伸びをして資本主義の本質を考えたいとき、本書を手に取ってみるのも良いだろう。
Posted by ブクログ
資本主義の構造を平坦な言葉で説明し、最後には資本主義との距離の取り方を提案してくれる本。
資本主義の構造や成り立ち、基盤となる思想の話がわかりやすいかったし、面白かった。全体的に読みやすかった。一方で資本主義との距離の取り方をもう少し踏み込んでほしいなという気持ちにはなったが、書いてある通り、時間をかけて探らなくちゃいけない。
直接的な時間感覚・啓蒙思想によって、成長は社会の規範となり、その規範が個人に内面化したという論理が展開されていたが、当たり前だと思っていた事柄に名前がついており、それによって相対化され得るものだったとわかり、目から鱗だった。
もともと、成長志向や多忙を美徳とする精神や比較に疑問を持ってたし、自分の周りも辟易している人が複数いる。そうしたときに、解像度荒くぼんやり資本主義全体のせいにするよりも構造を知って、処方を自己決定する方が健全だと思うが、本書はその手助けになりそう。
末尾の解説で、東洋思想にヒントがあると語られていたので、関心を持った。
Posted by ブクログ
【ゴールなき拡張】
ー 「常に成長を続けなければならない」という教え ー
「現状維持では後退しているも同然」というよくわからない理論がまかり通っています。現状を維持することだけでもすばらしいことだと思うのですが、今の資本主義ではこれはよくないし、認められないことと扱われます。
このまま成長拡大を追い求めて、最終的にはどうなることを目的としているのかよくわかりません。
どこまで拡張すればゴールになるのでしょうか?
先が見えないことに不安を感じます。
ー 苦しい労働 -
定義として「労働は苦しいもの」です。
中世以前の労働は奴隷が行う卑しい行為であったのですが、労働はいつのまにか当たり前に行う行為になっています。
「働かざるもの食うべからず」が沁みついています。労働をしない者は「悪」のようになっていますが、つらい労働をしなくても暮らしていけるのであれば、わざわざ労働をする必要はないと考えます。
例えば、AIやロボットが労働を担ってくれるのであれば、人が労働する必要はありません。
「はたらく」はまわりにいる人、傍(はた)を楽(らく)にするというすばらしい精神のように語られますが、とんでもないこじつけに感じます。奴隷制度時代にこんな考えはありませんし、言葉から日本人にしか通じない意味になります。
苦しいものを労働と呼び、苦しくない労働は「労働」とは呼びません。現在にその言葉が存在しないので表現がむずかしいですが、「自ら進んでする労働」「楽しくて仕方がない労働」「寝る間を惜しんででもしたい労働」になるでしょう。
わたしは勝手に「好事」(こうごと)と呼んでいます。
好事であればいくら働いてもうつ病になることもなければ、過労死することもありません。食事をすることも忘れ、寝ることも惜しみながら、まさに寝食を忘れて働くこともできます。
ー 時は繰り返す -
つい300年ほど前まで時は「繰り返すもの」でした。
おじいさんが通った人生を孫も同じように繰り返す。生活スタイルが変化することも、周りの風景も変わることはありませんでした。
資本主義が広がり始めると、時はループするものではなく一方向の直線を描き始め、さらに右側が急上昇するカーブを描くようになりました。
10年ひと昔と言われていましたが、いまでは加速して5年ひと昔です。5年も経てばまわりに存在する物体が変わっています。まわりの風景も変わっています。同じことを繰り返すことはありません。
ー 価値を生み出す労働 -
物々交換であれ、お金を介した商品の交換であれ、基本的には等価交換になりますj。しかし、労働だけが付加価値を生み出します。
資本家は労働者にできるだけ労働をしてほしい。労働すればするほど価値が増殖するからです。増殖した価値を資本家は吸い取ることができます。さらに、資本家が有利なのは労働者から買い取る労働力を固定費として扱うことができることです。残業をしてもらうとその分お金を払う必要があるのですが、生み出す付加価値に比べれば残業代など大した金額ではなく、固定費として扱える範囲です。
この資本家側の搾取の流れを防止するためには、生み出す価値以上に賃金を払うシステムにする必要があります。こうなれば資本家も働かせ方を考えざる負えなくなると思います。生み出す価値分の賃金となると、給料はおおよそ今の5倍となります。
ー 欲望の拡張 -
資本主義の欲望は留まることを知らず拡張しています。
自国の発展にはじまり、自国が飽和すると世界中を支配する植民地時代、新興国の発展、国などの物理的な世界に限界を感じたら、兌換紙幣をつくり、さらにお金をデジタル化して物質にしばられない金融市場を創り出しました。
今現在は通貨、音楽、映像、SNS、バーチャル、AIなどあらゆるものがデジタルの世界です。物理的制限を無くし、無限に広がることができる空間を創り上げています。この空間が飽和するまでしばらく膨張を続けることになります。
では、この拡張はどこまで行けば終わりを迎えるのでしょうか?
いつまでも右肩上がりでしかも加速度的急こう配を描く拡張が永遠に続くとは思えません。
Posted by ブクログ
資本主義ってなんだろう、そんな疑問に答えてくれる一冊。現代を生きていると、なんとなく何か追われている気がしませんか。そんな問いに対して、追っての正体、構造的問題、資本主義との距離感の3点で説明していく本。薬にも毒にもなる資本主義とどう向き合っていくかのヒントをくれる本であり、とても読みやすい一冊になっている。(株)COTENで働く著書であるため、メタ認知を大前提にどこに問題があるかを明確に語っている。
Posted by ブクログ
資本主義の世の中に生きています、特に会社勤務をしていた2年前までは、いつも何かに追われている感じがしていました。この本はその正体を明かした上で、最終的には「資本主義といかに上手に付き合っていくか」について書かれています。時間・成長・数字・労働・お金・消費との上手に付き合うことが大事なようですね。
以下は気になったポイントです。
・ 哲学者 アレントは西洋の多くの言語では働くことは「仕事」と「労働」という2つのタイプに分けられる と指摘している、仕事という言葉には、人が自分の手や頭を使って「工夫しながら働く」という 肯定的な意味合いが含まれる、労働という言葉には、人が身体を使って「苦労しながら働く」という 否定的な意味合いが含まれている(p81)
・マックスウェーバーは、ルターが「社会の中で労働することは神に仕える行為である」ことを強調した点に注目する、 ルターは労働を単に生計を立てる手段とは考えず、その営みに積極的な宗教的価値を与えた。この流れを徹底したのがカルヴァン の予定説である「人が救済されるかはすでに神によって決められている」という考え方である、彼らは自分が「選ばれている」という確証を求めるようになり、 その外的な「印」とされたのが、禁欲的な生活と職業における勤勉な労働であった(p83)
・キリスト教とユダヤ教の共通の聖典である 旧約聖書には「貧しい 同胞から利息をとってはならない」と規定されている、キリスト教もユダヤ教 も同胞間での利子を禁じていた(p99)
・ 自分の本当の欲求がわからない、という 引き裂かれた混乱状態が「 消費」という追手の 正体なのではないか、 そこから逃れるための第一歩は、何かを欲しい、したい、と思った 心と少し距離を置き「 それは本当に自分の欲求か」を自分に問いかけることである、 この区別によって普段買っているものや SNS に費やしてる時間の5%でも削ぎ落とすことができれば、小さな心の余白が現れてくる(p124)
・資本主義を全否定したり 全肯定したりするのではなく、 資本主義とどう付き合っていくべきかを自分の頭で考える必要がある、 これこそが「 バランスの原則」に 則った態度である(p131)
・資本主義の6つの構成要素、 分業・ 市場・ 商品・ 資本・ イノベーション・ 金融が、6人の追手( 時間・消費・ お金・ 労働・ 成長・ 数字)を生み出し、 私たちの 追われている感覚(しんどさ)に繋がっていることがわかる、分業・ 市場・ 商品は、資本主義の基本装置である、 資本・ イノベーション・ 金融は、資本主義の加速装置である(p133)
・ 分業することで 生産性は奇跡的に高くなる、アダムスミスはその要因として、1)1人の作業者が特定の作業に特化することで 熟練度が向上する、2)作業を切り替える際のタイムロスの節約、3) 無数の機械の発明、 という 3点を挙げている(p139)
・ なぜ 分業と時間が結びつくかというと、 分業は生産性の向上を目的とし、そのシステムが機能するには「時間の統一」という条件が不可欠になる、生産性を高める場合 全員が同じ時間に作業を開始し 同じリズムで動かなければならない、 つまり 分業には「時間に追われる 労働者の存在」(p145)
・そもそも 市場とは、財物やサービスの交換を通じて 各個人の利益を実現する場所であると言える 、中世ヨーロッパの商取引のあり方と資本主義における市場の違い の一つは、規則のない自由市場という建前である。自由市場では必然的に 競争が生まれ、 品質向上・ 価格低下をもたらし 消費者の利益につながる、 さらに重要な違いとして「規模の拡大の有無」がある、分業を発達させて生産性を高めるためには「 市場の拡大」が必須条件になる(p153)
・ 分業によって生産性が飛躍的に向上した結果、 生産能力は上がり続けるのに人々はもう必要なものは持っているという状況に直面した、 このままでは 市場が飽和状態になり 企業は倒産し 労働者は失業してしまう、 この難問に対して20世紀に入ると国家や企業は画期的な発送の転換を行った、 それは「 消費者のニーズを満たすのには限界がある、ならば ニーズ そのものを作り出せばいい」というものであった、 こうして市場は単なる商品の売買の場から「欲望を生産する装置」へと変貌した、 これがないと恥ずかしい・これがあればもっと素敵になれる、という感情に火をつけていった (p161)
・マルクスは、貨幣とは 世界中に存在するあらゆる 商品の中でも 唯一の特徴を持つ特別な商品であると考えた。人類は金などを貨幣として使用する 以前は、様々な生産物を価値表示の手段として用いていた、 しかしそれでは 効率が悪かった、自分の欲しいものを持っていてかつ自分の商品を欲しがってくれる相手と出会えないと彼らが望む 交換が成立しない、とても効率が悪い。 これを解決するには、 あらゆる 商品に共通の統一的な価値基準を作れば良い 、例えば全ての商品を「 米」で表現する。 このようにして貨幣 だけ があらゆる 商品と自由に交換できるという「 魔力」とも呼ぶべき 特別な力を持つようになった(p177)
・ 資本のマジックがいかにして可能であるか、 その答えは「 資本家は 労働力という商品を購買し 消費することによって、価値を増殖させている」ということになる、労働力という商品だけが、 他の全ての商品とは違って、新しい価値を生み出す力を持っている。 この発見こそが、マルクスの資本主義分析の革新である(p191)
・ AI の普及により コミュニケーションや恋愛の仕方も変わった、 従来の 多くの職業が不要になると、就職活動や教育のあり方 も変わる。 さらに 今後、 選挙や政治のあり方までもが変わっていく可能性がある。 創造的破壊とは 社会全体に大きなインパクトを与える出来事である。 この創造的破壊は 単なる技術革新とは違う、 社会構造 そのものを根底から変える力を持つ。自動車の登場は 馬車産業を壊滅させ、 都市構造や交通制度、 人々の時間感覚 までを改革した、 それによって失業した人も大勢いたが 一方で 新しいビジネスチャンスも生まれた(p219)
・ 欲望 拡張 原理に基づく モノサシとは一体何であろうか。 資本主義社会において、 より効率的に生産し(分業=時間)、より 消費者の欲望を喚起し(市場=消費)、より高い 剰余価値を上げるために 働き(資本=労働)、より高い 付加価値を生み出し続け(イノベーション=成長)、より 大きな定量的 成果を上げ(金融=数字) 結果的により大きな貨幣を生み出す人(商品=お金)が素晴らしい人として評価される(p263)
・資本主義社会で生きる「 しんどさ」の核心は、ここにある、 人間は本来 お金を稼げるとか 偏差値が高いとか SNS でいいねをたくさん集められるとか、そんな単純なモノサシでは測れない存在である、私たちはもっと複雑で面倒くさくて、 だからこそ愛おしい生き物である、 しかし 欲望 拡張 原理の物差しは人間存在の複雑さや めんどくささを無視して、単純で 分かりやすい指標を押し付けてくる、 この物差しと心の奥底から聞こえる人間としての自分の声の両方に引っ張られることで、 私たちは資本主義の中で、日々不安や焦りを感じるのではないか(p264)
・いつも誰かに「追われている感覚」 それは資本主義という巨大なシステムが作り出したモノサシと、私たち人間の「測ることができない 価値」 との間に生まれる 会社を不可能な緊張関係であった(p264)
・資本主義との距離の取り方について、 時間については、 減っていく 残り時間ではなく、循環的な時間感覚を取り戻す・ 時間が足りないという前提を疑う、時間の中で泳ぐように生きる・ 時間 支配の内面化 を防ぐ、 大切な人との時間はお金に換算できない価値をもたらす(p273)
・成長については、 人類は進歩していくという物語から降りる勇気を持つ、その瞬間を 全力で楽しむ・ 現状維持を悪とみなす 思考パターンを疑う・ 休むことを自己目的化して休む(p274)
・数字については、 数値管理 の弊害をよく理解する・ 測定することに執着していないか 定期的に点検する・金融の力を活用しつつ、しかし 過度に期待しない(p276)
・ 労働については、 一生懸命 働かないといけないという価値観の内面化に気づく、 創作活動など賃金労働以外の労働にも喜びを探す・ 働く自分は本当の自分自身であるという思い込みを切り離す・ 労働に上乗せされた機体を解体する、労働は大変なものと割り切ることも大事である(p277)
・お金については、 お金を稼ぐ場面では堂々と稼ぎ それ以外の場面では別の価値基準で生きる・ これ以上は 余剰であり、あれば儲けもの という 線引きをする・欲を敵とせず 観察対象とする(p279)
・消費については、 欲しいという感情の出所を問い直す・ SNS は 消費の劇場であることを意識する、 近づいてもすぐに離れるなどの工夫が必要である・ 楽しむことの 強制 という 逆説に気づく、 暇や 退屈 こそ最高の贅沢であると捉える(p280)
2026年4月3日読破
2026年4月4日作成
Posted by ブクログ
資本主義と適切な距離を置いて、生きていく。
分業→時間 循環的な時間(自然観察から生まれた素朴な直感)を感じて、ひと時を味わい直す余白をもつ
季節の移り変わりや年中行事など、日々繰り返されていることに意識を向けて大切にする
市場→消費 それは本当に自分の欲求かと自分自身に問いかける
暇や退屈こそ最高の贅沢である
商品→お金 もっとお金を手に入れたいが道徳的でありたい
資本→労働 労働の辛さの本質は、構造的なものかもしれない という視点をもつ
イノベーション→成長 ダーウィンが論じた進化論 進化は 進歩や発展ではない
どのような変異が生じるかはランダムであり、どのような性質が有利かは環境によって変わる
進化は条件次第でどのような方向にも進みうる
現状維持:変化の激流の中で必要十分なラインを守り抜いた強さ
金融→数字 あくまでも手段であって、目的ではない
Posted by ブクログ
品川皓亮著『資本主義と、生きていく。~歴史と思想で解き明かす「構造的しんどさ」の正体』のレビューです。
タイトルに期待して購入しましたが、資本主義と生きていく方法については書いていないに等しいです。
『あなたはなぜ焦っているのか 〜資本主義の構造が生み出す追手を解き明かす〜』くらいのタイトルなら納得だったのですが。
資本主義から逃れられないこの社会で生きていくためには、資本主義と適切な距離感を保とう、というのが、この本の回答。なんともあっさりしています。
資本主義以前の世界がどうだったのかを簡単に紹介してくれているので、そこは「距離を取る」「思い込みを取り除く」ための助けになりそうだなと思いました。
また、追われていると感じる原因を6つに分けて、それぞれ自分が心地よいと感じる距離感を見つけよう、というのも、目新しくはないですが、重要な考え方ですね。
自分は成長はしたいけどお金にはこだわりがないな、とか、その逆とか。人によっていろいろありそうです。
Posted by ブクログ
いまさら感がある話題ではあるが、好きなテーマなので読んでみた。問題点のあぶり出しだけに注力しており、追手からの追撃をかわす方法にページを割いていない。肩透かしを食らう。
Posted by ブクログ
もっとお金を稼がないと。もっと効率化しないと。もっと成長しないと、って、良く考えたら何でそうなのか?何に追われているのか?
現在の資本主義の社会がどのような構造になっているのか、歴史と思想から辿る入門書としても良い一冊。現代人の「しんどさ」を解き明かしています。
だから、資本主義社会にもやもやっとしたしんどさを感じている人には、そのもやもやの正体、何が自分を追い立てているのかに、構造的な視点を提供してくれます。
現在の資本主義社会を俯瞰的に捉えて、メタ認知すること。そして、逃げ出すのは無理でも、自分自身に合った資本主義との距離感を作って付き合っていくのに役立ちそうです。
Posted by ブクログ
自分をしばる追手を知り、少しずつ距離を取っていく。
日々時間、成長、労働などに追われて息苦しい… 本書は資本主義に由来する息苦しさを、6つの追手に分け、それぞれが歴史的にどんな流れを辿り、今に至るか、そしてどんな関わり方で接していけば良いかを述べていく。
バランスを取るということで、労働についてなど、視点が複数出て一読するだけだとややこしいところもあるが、豊富な注釈を絡めつつやさしく解説しようとする姿勢が伝わってきた。 資本主義から完全に離れるというのは無理のあることだし、適切な距離感で関わろうというスタンスも個人的に良いなと思えた。
Posted by ブクログ
この手の本としては読みやすくてなかなか良かった。特に、マスクス経済についての説明がとっても初心者向けでわたし的にはぴったりでした。
とりま、理屈はわかったけど、実際にこの”しんどさ”から解放されて楽になるかというと、そういうものではなさそう。私のようなもう頑張らなくてもいいアラカン世代が読むと、実感をもってわかるような気がしました。
Posted by ブクログ
資本主義社会の構造を学んで、距離のとり方を考える…といった内容。
“真の欲求”と”偽の欲求”の区別がつかない時があるので気をつけようと思った。