あらすじ
経営者・リーダーの多くは、「戦略は立てたが、組織が動かない」「組織はあるが、戦略が見えない」というジレンマを抱えている。本書は、その断絶を埋めるための“実践的教科書”である。著者は、数多くの経営者・幹部に伴走してきたエグゼクティブコーチ。理論でも精神論でもなく、現場の対話から生まれた“経営のリアル”を体系化した。 戦略を描く力と、組織を動かす力は本来表裏一体である。だが実際には、戦略は会議室で終わり、組織は日常業務に埋もれていく。本書では、戦略と組織をつなぐ共通言語として「問い」を提示し、経営者・リーダーが自ら考え、チームを導くための思考と行動のフレームを提供する。 さらに、戦略・組織論を“自分ごと”に落とし込むためのコーチング的アプローチを採用。リーダーが「自分は何を成し遂げたいのか」「どんな組織をつくりたいのか」を内省し、言葉にしていくプロセスを解説する。結果として、経営と組織が一体となり、“戦略が動く組織”を生み出すための実践知が身につく。
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Posted by ブクログ
【アジェンダに入れるべき5つの項目】
・目的(Purpose)
この会議は何を達成するために存在するのか。情報共有なのか、意思決定なのか、あるいはアイデア創出なのか。目的の不明確な会議は、投資対象として成立しません。
・解決したい課題(Issues to Resolve)
議論すべき「問題の定義」が曖昧な会議は、論点が散らかり、結論に辿り着きません。
課題を事前に明記するだけで、議論は驚くほど研ぎ澄まされます。
・ミーティングゴール(Meeting Goal)
・考えてきてほしいこと(Questions to Consider)
会議終了時に「どの状態になっていればこの会議は成功か」を明文化する項目です。
・準備しておいてほしいこと(Pre-Work)
資料の確認、数値の盤理、意見の事前作成など、会議をスムーズに進めるための準備
会議とは「事前に考えてくる場」であり、「その場で考え始める場」ではありません。
重要論点に対する思考を持ち寄る文化が浸透すれば、会議の生産性は劇的に向上します。
また、これによって、会議に入る前から参加者各々に「熟議モード」が形成され、スムーズな会議のスタートを切ることができます。
*この他にも、項目の時間配分、役割分担、意思決定ルールなどを明記しておくと、より充実したものとなります
こうしたアジェンダを事前に共有するだけで、参加者は「自分がこの会議に参加すべきか」を判断でき、主催者は「本当に必要な人だけが参加する会議」を実現できます。
また、参加者が準備を整え、高い集中度で臨むため、会議時間は短縮され、議論の質は大幅に向上します。
つまりアジェンダとは、会議の「熟議のための潤滑剤」であり、「投資価値の保証書」のようなものなのです。アジェンダを正しく設計し、文化として根づかせることは、単に会議を効率化するためではありません。それは、組織全体の時間生産性を押し上げ、貴重な時間を生み出し、一人一人の思考と貢献を最大化する、経営レベルの改革なのです。
会議の質が変わると、組織の話し合いレベルとコミュニケーションの文化が変わりま
す。
意思決定の質とスピードが上がり、その積み重ねが戦略の進行速度を決定的に押し上げるのです。