【感想・ネタバレ】文章は「書く前」に8割決まるのレビュー

あらすじ

「文章がうまい」と言われる人たちが、
ひそかに心がけていることとは?
「文章のプロ」が伝授する実践文章論58のルール。

ビジネスパーソンが、伝わる文章やわかりやすい文章を書くためには、どうすればよいのか。

文章を書くことを生業としている「文章のプロ」はこう言います。
文章を書けるようになるための秘訣は、
文章を書く行動そのものにあるのではなく、
「書き始める前」にあるのだと。

書き始める前に何をするか。
その取り組みを進めれば、文章への苦手意識がなくなり、文章力は劇的に上達します。
いろいろな場面で使える「応用が利く」文章力が身につけられるようになります。
そのための実践文章論「58のルール」を伝授する、ビジネスパーソン必読の一冊。


*目次より
◆ chapter1 まずは、伝える「難しさ」をしっかり認識する
◆ chapter2 自分の「お手本」を見つける
◆ chapter3 書く「目的」、読む「相手」をはっきりさせる
◆ chapter4的を外さない「相場観」を磨く
◆ chapter5 伝えたいことを「整理」し、「構成」を考える
◆ chapter6 文章の「技術」は意識しない

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Posted by ブクログ

超書 はじめに に集約されている著者からのメッセージはこうです。

そして、文章そのものには言及していません。考え方を変えるだけで文章の技術が向上するのです。
文章を書けるようになったのは、文章を書く行動そのものにあるのではなく、書き始める前にあったのではないか。
読む相手を、徹底的に想像できているか。何を伝えたいのか を整理し、準備してから書き始められているか。
書き始める前に何をするか、その取り組みを進めれば、文章は一気に変わります。そして、応用も利くようになります。

文章力を身につけるための7カ条
 ①分かりやすい文章こそ、いい文章
 ②文章の技術は意識しなくていい
 ③難しい用語、言葉は使わない、使ってはいけない
 ④もっとも大事なことは読み手について、どれだけ想像ができるか
 ⑤何を書くかは、相場観で見つけられる
 ⑥文章を書こうとしない、話をするつもりで書けばいい
 ⑦文章は、身体で覚える。読むことで覚える

気になったことは以下です。

・書くことは目的ではない。読んでいる人にどうすればもっと伝えたいことが伝わるかということです。
・うまい文章、いい文章とは、相手に伝えたいことが伝わりやすい文章ということになる。
・文章は怖いものである。人を簡単に傷つける、憤慨させる、勘違いさせる。送ったら取り消せない。
・誤字脱字こそ、注意。信用失墜につながる
・文章をうまく見せなくていい、やっていけないことのひとつは、背伸びをすること
・自分が理解できていないことは、相手にも理解させられない
・何度も読み返して送る。大事なメールや、手紙なら、1,2日ねかしてから見直してみる。

・しっかり読む練習をする
・いい文章への感度を高める 人の文章は学びのツール、どこがいいのかを分析する癖をつける、いいとおもったところを真似てみる。
・人を批判しない、むしろ褒める。読むときも、書くときも注意が必要。
・答えを真似る必要はない。自分流の文章を作っていけばいい。

・書く目的を認識する、書く目的をはっきりとさせる。
・誰に読ませたいのか。
・文章は簡単によんでもらえない。 だから、読んでもらえる工夫をする
・読んでもいいと思える文章にする 行替え、行間、漢字の多さなど 読みやすくなる工夫を考えていますか
・読み手によって文章を変える、誰が読むのかを、徹底的に想像してみる
・報告は相手を安心させるためのもの 冒頭に結論 そして、5W2H
・優秀なセールスパーソンは、しゃべるより聞くのがうまい ⇒ 聞くことで相手について知れば知るほど、本当に求められているものを理解し、的確な提案ができるから
・依頼に必要なのは、熱意
・お詫びは、感情を込め過ぎず、淡々と。まずは真摯に謝ること。誤字脱字は厳禁。

・ピント外れの文章は、相場観が欠如しているから
・文章を書くとき、周りを見渡すこと。まさに、5W1Hです。
・相場観とは、読み手が知りたいと思っていること を想像するための力のこと
・一番やってはいけないのは、自分がどうみられているか、その相場観を無視した行動であり、文章です。

・しっかり考えてから書く いきなり書かない
・何を伝えたいのかの素材を集め書き出してみる ⇒ つたえたいことリスト をつくる ⇒ 最終的な結論はなにか を真っ先に意識する
・リストをカテゴリー化できるかを考えてみる ⇒ 口頭でならどういうふうに説明すればもっとも伝わりやすいか を考える
・文章を書こうとしない しゃべるつもりで書けばいい
・用意した、事実、具体的な話、エピソード、数字こそが素材となる
・自分がすごいとおもった事実をかけばすごいと思ってもらえる
・日常でどんどんメモする、このメモが書く重要な材料となる
・目的、読み手、相場観 の3つを頭に入れて、伝えたいことリストを書く

・形容する言葉を使わない ⇒ 具体的な内容を挙げればいい
・文章はできるだけ短くする ⇒ 文の長さ、主語は何か
・順接の接続詞なるべく使わない 「そして」は、順接の流れの中で、空気を少し変えたいときに使う
・逆説の接続詞も、意識してつかう。「しかし」「ところが」「でも」は、論理の展開に変化をつける。また、一文が長くなってしまったときにも使える
・読みやすくなる工夫 「」、『』、下線、色、網掛けも積極的につかっていい。
・同じ言葉が、重ならないようにする、近い意味の別の単語や、句に置き換える。

・社会的に大きな成功を遂げた方々に限って、驚くほど腰が低く、丁寧で、サービス精神に富んだ方が多かった

CONTENTS

はじめに
大事なことは「書き始める前」にある
ビジネスパーソンに文書力が求められる時代
「応用が利く」文書力を身につけるための七カ条
chapter1 まずは、伝える「難しさ」をしっかり認識する
chapter2 自分の「お手本」を見つける
chapter3 書く「目的」、読む「相手」をはっきりさせる
chapter4 的を外さない「相場観」を磨く
chapter5 伝えたいことを「整理」し、「構成」を考える
chapter6 文章の「技術」は意識しない
おわりに

ISBN:9784763131805
出版社:サンマーク出版
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:1400円(本体)
発売日:2012年02月01日第3刷

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2023年06月29日

Posted by ブクログ

書くことではなく伝えることが
文章で伝えることは難しい
絵文字記号などの行間ツールを使わない
→共通の認識が必要。文章だけで表現できなくなる
うまく書こうとしたり、借り物の言葉を使わない。読者は鋭い。すぐばれる
慣用句も使わない。例、懸念をはらむ。
何度も読み返す

誰にたいしても100点の文章はな
自分のなかで100点を定める

有料で週刊誌を買う AERA
紙の発行物はコストがかかっているのでしっかりした文章になっている。週刊誌は大衆向けの文章。
無料で読むと読み手もお手軽感覚で、有料なら積極的に読める
うまいと思う文章はにまずは気付くこと。
手本にして真似できるようになる
ストックしておく

批判的な文は書きやすく受け入れやすい。
実際に批判的な文を書く機械は少なく、
意識して批判的にならないように書く

書く目的と読む相手を
ベネフィットを一目でわかるように
ターゲットを絞って設定する

依頼は熱意、あなたでなければという理由。
お詫びは真摯に謝り、淡々と状況報告
そして善後策

文章を読む相手がどのぐらい相場感をもっているか、相手の5W1H
自分の立ち位置を理解。自分の視点で背伸びをしない
他人からの相場感を無視しない

読み手、社会経済情勢、読み手企業、読み手組織、書く場 メディアをチェック

伝えたいことリストを作って構成を。
紙に書く?
最終的な結論は真っ先に

しゃべるつもりで、しゃべったとしても違和感なく
→難しい文章にはならない

事実や具体的な話、エピソード、数字を素材に
面白かった、凄かったの感想は伝わらない

日常でどんどんメモを取る
→エピソードを残す

一文でも自分にしかかけない表現を入れる


形容詞はなるべく使わない
「いい」「楽しい」「面白い」など。
具体的な内容をあげる

数字・引用を積極的に

一文の長さに注意。短く、主語述語がわかりやすく

順接「また」「さらに」の連発は避ける
空気を少し変えたい時に意識して使う。
「ひとつは~。もう一つは~」」という展開で逃げる

助詞はリズム。読む量があれば自然にできる

「、」や強調は正解はないので読みやすいように使えばOK

同じ単語の繰り返しには注意
違う言い回しで置き換える

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2013年03月27日

Posted by ブクログ

文章に必要なのは「目的」「読み手」「相場観」。
特に相場観については日頃から意識したいと感じた。
読み手に対する意識についても、より深堀してイメージする必要があると痛感。彼らがどんな状況下で読むのかというところにまで想像を膨らませるようにしていきたい。

文章を書き始める前に、紙に構成をメモしてみるということは最近意識的に実践しているが、この本に具体的な書き出し方法が詳しく説明されていたので取り入れていきたいと思う。

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2012年09月29日

Posted by ブクログ

『プロ文章論』がとても勉強になったので、この本を買いました。

やっぱり全体を通して、とても読みやすい印象。

ルール1がいきなり
『書くことは目的ではない』
ときちゃうので、『おぉっ!?』となるかもしれませんが、とても納得できる内容です。

ここで大切なのは本当に文章と向き合うこと。集中することだと思いました。時間のことは書いていませんでしたが、締め切りに追われたり、時間のことにフォーカスしてしまった瞬間『書くことが目的』になっちゃうよなぁと思いました。文章を書く時には環境を整えることも大切ですね。

あと勉強になったのは

•自分で100点を定める
•「文章」を書こうとしない
「しゃべるつもりで書けばいい」
•形容詞を使わない


そして、自分がもっとも反省すべきは

『誤字脱字』

これをよくやっちゃう。
手書きのものだと、これはあまりないと思うけど、パソコンのタイプミスや、変換ミスをやってしまっているのか、自分のブログでも、またにお粗末なものを発見してしまう。

その度にこっそり編集です(笑)


なかなか自分の文章を自分でチェックするのって難しいですね。

でも、ブログであったり、外に出るものと考えた時の緊張感のおかげで、もっとしっかり伝えれるようになりたいと、思えたり、がんばれたりもするので、この本で学んだことは活かしたいと思いました。

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2011年10月04日

Posted by ブクログ

文章で伝えることの難しさを認識すること、などの基本的な考え方に共感できる部分が多かった。細かなテクニックよりも、読みやすい文章とはどんな文章なのか?にこだわり続けることが、文章力向上の基本かな。同僚に読ませたい。

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2021年10月28日

Posted by ブクログ

コピーライター上阪徹さんの本。
文章の書き方についての本をいくつか出されていて、読んでみたいなーと思っていました。

さすが、文章について書いてあるだけあって「読みやすい!」と感じた一冊でした。
著者の言うところの“リズム″なのかもしれません。

考えて見ると当たり前のことなんですが、書き手に回るとつい忘れてしまいがちな大切なことをたくさん学ぶことができる良書です。

何のために書くか?目的やターゲットをハッキリさせるというのは、当たり前ですが大事なことです。
しかし、気をつけていないとすぐに書くことそのものが目的になってしまうというのは本当によくわかります。
文章というのは「読む人の時間を奪う」というのは事実で、考えなければいけないのは、いかにしてその時間を減らすか、時間を割いてでも読みたいと思わせることができるか、それを念頭においておくことでがより早く良質な文章を書く秘訣となるらしいです。「読むということは読み手にとって大変なことである上に読む義務があるわけではない」という事実の把握もたしかに必要ですね。

行間ツールの多用がよくない
というのは初めて聞きました。
でも、自分が今まで読み手としての立場で経験したことを思い出すと確かにそうだなと思いました。
買い手がいるから売り手がいる
読み手がいるから書き手がいる
当たり前ですが、自分が発信する側になるとついつい逆の立場を忘れてしまいがちなんですよね。

あと、批判的な文章やネガティブなニュースを人は求めている
という事実がものすごく嫌だなと思いました。
テレビによる弊害、もっと言うなら一種の洗脳なのかもしれません。

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2018年02月23日

Posted by ブクログ

出張時の移動時間、往復6時間ほどで読み終えた。
文章を書くことが苦手で、なにか改善するきっかけにならないかと思って読み始めた。
特に勉強になったのが、3章の「目的」と「相手」についてだ。日ごろ、言葉を捻りだすのに必死で、あまり意識してこなかったことだった。
あと、6章はどれも読んでいて、なるほどと思う事柄が多かった。
最後のコラムの「誰かのために仕事をせよ」。たびたび目にする言葉だが、この本を読んで改めて思い出させてもらった。

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2017年06月14日

Posted by ブクログ

ビジネス文章など、文章を書く上で気をつけたいことをまとめた本。当たり前なことを毎回きちんとやるのがプロ。

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2016年08月05日

Posted by ブクログ

文章が上手に書けたら、幸せだろうなあ〜と思う、私には必読の一冊でした。

文章で伝える難しさを理解しながら、お手本になる文章を見つけて、真似をする。目的と読む相手をクリアにして、「相場観」を磨くこと。内容を整理して、構成を考えること。テクニックにこだわりすぎないこと。

求人広告のコピーライターからスタートして、今や、人気のブックライターになられた、上坂さんをだから、語れる内容が盛りだくさんでした。

まだまた、レビューもうまく書けませんが、読んでくれる、誰かをイメージしながら、文章力を上げていきたいと、真剣に考えながら、読み終えました。

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2015年10月28日

Posted by ブクログ

文章を書く技術というよりも、文章を書くに当たっての心得を説いた本。何よりも読者を「想像」することがその極意であるという。

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2013年06月16日

Posted by ブクログ

仕事上、書くことも多くなってきたので参考として購入。

文章を書く前に、メモ程度でいいので構想を書いてみるというのはいい考えだと思う。そういえば、書く前に書くといった発想は無かった。

ただ、この本はどちらかと言うと心構え的な記述が多い。テクニカルな点は「分かりやすい○○の技術」シリーズの方が参考になると思う。

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2011年12月14日

Posted by ブクログ

読者ターゲットを明確にして、「相場観」を意識して書くことが重要だということが分かった。
「相場観」は主に以下の3つ。
・世間で何が起きていて、何に注目が集まっているかという
「相場観」
・読み手が何をもとめているかという「相場観」
・書き手の自分に何が求められているかという「相場観」

書くという行為は多くの場合、読み手に何かを伝えることを目的とする。その目的を達成するため、マーケティング的な視点を持って書くことが必要なのだと理解することができた。

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2011年12月03日

Posted by ブクログ

ブログやメールなど、以前に比べて書くことがずいぶん増えていると思ったので読んでみました。
すでにやっていることもいくつかはあったけれど、まだまだ・・・。
「読むことは大変なこと」「相手のことを想像する」などは常に心に留めておきたいことだと思います。

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2015年10月31日

Posted by ブクログ

・文章で大事なのは、「どう書くか」でなく「何を書くか」
・自分なりに100点の文章を決める
・著者にとってのいい文章は、週刊誌AERAの文章。
・著者は「名作コピー読本」(誠文堂新光社)を繰り返し読んで文章力を上げた。
・文章に、その人らしさがあるのが、いい文章。
・「相場観」をおさえる
・もし口頭で伝えるなら、と考えると文章の構成を決めるヒントになる。
・一気に読んでもらえるには、どうしたらいいか
・自分が何を感じたのか、その事実だけを書けば伝わりやすい文章になる

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2011年10月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・「目的」「読み手」「相場観」の3つを頭に入れて、「伝えたいことリスト」を書く。
・書き出しを決めて、最終的に伝えたい「結論:をはっきりさせる。
 -紙に書いて眺めれば、論理展開は意外に俯瞰できる。
 -もし困ったら、誰かにしゃべって聞かせるにはどうするか、と考える。
・自分にしか書けない一文を入れ
 -「あのときのあのシーンが印象的でした」:他人には書けない、自分だけが体験したことを書く(その部分がとても印象に残る)

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2021年03月11日

Posted by ブクログ

前作の「プロ文章論」よりも、もっとビジネスに重きを置いた教科書的な一冊。

分かってる、知ってるって思ってることほど肝心なときに忘れがち。書いた文章はそもそも読み手が読まなきゃならない義務はない、書き手の思い上がりに過ぎない。形容詞や順接接続詞の多用に注意。…など。

書くとき・書く前・書いた後、どの場面も抜かりなく臨みたいもの。

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2013年01月23日

「ビジネス・経済」ランキング