【感想・ネタバレ】ニュー・アースのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 導かれるようにして、本書を手にしました。
わたしの中のホンモノのわたしが喜んでいる、解放されたいと喜んでいるのを感じ、ワクワクしました。
 しかし、読み進めるなか、リピートされる過去の出来事、妄想、などなど、これがわたしのエゴなんだ、と痛烈なパンチもお見舞いされましたが。

 長年、パーソナル障害と思しき人との関係に苦しみ傷つきましたが、近年やっと、理性で接することができるようになりました。つまり、わたしの中に、俯瞰する冷静なわたしが、出現してくれたのです。
 このタイミングで本書に出会えたことをとても嬉しく想います。 
 わたしには難しい内容もありましたが、『ほんとうの自分を見つける』べく、『抵抗しない、判断しない、執着しない』で、『あるがままのいまとひとつになる』。
 受け入れて、楽しんで、情熱を燃やす!
そんな、" いま " を味わえたらと想いました。

 また、吉田利子さんの『訳者あとがき』が、とてもわかりやすく、実践の役に立つなぁ〜と、有り難く想います。

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2023年09月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「悟り」とはまったく別のレベルの存在への飛躍、そして何より大事なことに物資性の減少を意味する。

あらゆる生命体はすべての源であるひとつの「生命」、ひとつの「意識」が一時的に形となって現れたものである。

人間がある程度「いまに在る」という本質的な生き方ができるようになり、外界への静かで鋭敏な意識が芽生えると生命の聖なる本質、つまりあらゆる生命体に存在する意識あるいは魂を感じ取り、それが自分自身の本質でもあると気づいて愛せるようになる。

だがそれまではたいていは外形的な姿ばかりを見て、内なる本質になかなか気づかない。自分自身の本質がわからず、肉体的、心理的な形が自分であると信じ込む。

人間は条件づけられた鈍くて重い心の構造から脱却して、意識の光を透過させることができる。物質主義と物質性の重力を拒否し、エゴを支え一人一人を個としての存在に閉じ込めておく形への同一化から抜け出して飛び出すことができる。

目覚めることができるのは準備が整った者だけである。まだ全員というわけではないが準備ができている者は多い。一人が目覚めるたびに集団的な意識のうねりは大きくなり、その他の人々の目覚めが容易になる。

目覚めることによってのみ、目覚めるとは何なのかが本当に理解できる。わずかに垣間見るだけでも目覚めのプロセスが始まるには充分だし、いったん始まったプロセスは後戻りしない。

目覚めに不可欠なのは目覚めていない自分を自覚することである。エゴイスティックに考え、話し、行動する自分と、そういう目覚めていない状態を持続させている人類に刷り込まれた思考プロセスを認識することである。

自分のなかの無意識を認識するとき、認識を可能にするのは意識の覚醒、つまり目覚めである。

ほとんどの人間の「ふつうの」精神状態には機能不全、もっと言えば狂気と呼べるような強力な要素が含まれている。

人間たちは自分と全体の繋がりを理解せず、ほうっておけば自滅に繋がるだけの行動を今も続けている。

もともとは高潔な理想から始まった共産主義の歴史は、人々がまず自分の意識状態という内なる現実を変化させようとせずに、ただ外部的現実を変えようと試みるときに何が起こるかを明白に示している。共産主義者はすべての人間が持っている機能不全の青写真を考慮せずに行動計画を立てた。その機能不全とはエゴである。

人類にとって最大の成果は芸術作品でも科学でも技術でもなく、自らの機能不全、狂気の認識である。

宗教は人々をまとめるよりもむしろ分断する力となってきた。生きとし生けるものは1つであるという認識を通じて暴力や憎悪に終止符を打たせるのではなく、イデオロギーとなり、人々が自分を同一化させ、間違った自我意識を強化しようと試みる信念体系となった。

信念体系ー自分が絶対的真実だと見なす一連の考え方ーは、どのようなものであれ持ち主をスピリチュアルにはしない。それどころかその考え方(信念)と自分を同一化すればするほど、自分の中のスピリチュアルな面から切り離されていく。「信仰心篤い」人たちの多くはこのレベルに留まっている。思考を真実と同一視し、その思考に自分を完全に同一化しているので自分だけが真実を知っていると主張するが、実は無意識のうちに自分のアイデンティティを守ろうとしているだけである。彼らは思考の限界に気づかない。

意識の変容は多くの場合制度化された宗教の外で起こる。

「スピリチュアルかどうか」は何を信じているかではなく、どんな意識の状態にあるかによって決まる。そしてそれがその人の行動や人間関係を決定する。

エゴは解体される運命にある。

人類は今、進化するか死滅するかという重大な選択を迫られている。

変化は人々の心や思考よりも深いところで起こる。新しい意識の核心は思考の枠を超えたところにある。思考よりも高い場所に上り、思考よりもはるかに広い次元が自分自身の中にあることに気づく新たな能力である。そのとき人は自分のアイデンティティを思考の流れには求めなくなる。

「自分の頭の中の声」が実は自分ではないと気づくとすばらしい開放感を味わう。自分とは思考する自分を見ている者である。思考よりも前にある気づきであり、思考や感情、知覚が展開する場所である。

自分は全体と繋がっており、全ての「他者」及び「生命の源」と本質的に結びついていることを忘れること、それをある人は原罪と呼び、ある人は苦しみと呼び、ある人は妄想と呼んだ。

この分離、分裂が全ての考え、言葉、行動の底流にあり、それらを律しているとしたら人はどんな世界を生み出すか?それが人類の歴史である。

人間の心の構造が変化しなければ、私たちはいつまでも基本的に同じ世界を、同じ機能不全を繰り返し創造し続ける。

「新しい天」とは人類の意識の変容の始まりのことで、「新しい地」とはその変容が反映される物理的な領域のことである。人類の生命と意識は本質的に地球の生命と結びついているから、古い意識が解体すればそれと呼応して地球の多くの場所で地理的にも気候的にも自然に大きな変化が起こる。その一部を私たちはすでに目にしている。

言葉は発音されても、あるいは声にならず思考に止まっても、ほとんど催眠術のような力を及ぼす。言葉の前で人は簡単に我を失い、何かに言葉を貼り付けたとたんに、まるで催眠術にかかったようにそれが何であるかを知ったと思い込む。しかし、私たちが感知し、経験し、考えることができるのは現実の表層だけで、海上に出た氷山の一角より小さい。

表面的な見かけの奥ではすべてが全体と繋がりあっているだけでなく、全てが拠ってきた「生命の源」と繋がっている。

相手に言葉を付与したり、頭の中でラベルを貼ったりせず、ただ手に取ってありのままを見つめれば、驚異と畏敬の念が湧き起こる。対象の本質が無言のうちに語りかけ、あなたの本質を照らし出す。

言葉やラベルを貼り付けないで世界をありのままに見れば、はるか昔に人類が思考を使うのではなく思考に縛られたときに失った奇跡のような畏敬の念が蘇る。人生に深さが戻ってくる。

最大の奇跡は自己の本質を経験できることである。その本質は言葉や思考や知的なラベルやイメージに先行する。

自己の本質を経験するには「自分」という意識、「在る」という意識を自分と混同されているすべて、自分を同一化しているすべてから切り離す必要がある。

ものごとや人や状況に、言葉や知的なラベルを急いで貼り付ければ貼り付けるほど、あなたの現実は生命力を失って浅薄になり、現実を生き生きと感じ取れなくなってあなた自身の内側や周囲で展開されている生命の奇跡に対する感覚が鈍くなる。小賢しさは身についても知恵は失われ、喜びや愛や創造性や生き生きとした躍動感はなくなる。

言葉はものごとを頭で把握できる程度に簡略化する。音の組み合わせだけであなたが何者なのか、宇宙の究極の目的とは何なのかを、いや樹木や石ころについてすら、その深みまで余すところなく説明することは出来ない。

幻は幻と認識すれば消える。幻の認識は幻の終わりである。あなたがそれを現実と誤解している間だけ、幻は存続する。

ほとんどの人は依然として、絶え間ない思考の流れ(大半が無意味な繰り返しである)や衝動的思考に自分を完全に同一化している。これはスピリチュアルな無自覚状態を意味する。

自分の思考と自分自身とを切り離し、一瞬であっても、考えている心からその背景にある気づきに自分自身のアイデンティティが移行したことがある人は、その体験を決して忘れない。

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2019年11月02日

Posted by ブクログ

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豊かさは自分の中にある。それに気がつかなければ、100パーセント今に存在し、外部にある豊かさを認めよう。そこから自分の中の豊かさが目覚める。豊かさを感じられるようになれば、豊かさは向こうからやってくる。意識をエゴから引き離し、宇宙が自分の中に入り込む空間に意識的になろう。受け入れ、楽しみ、情熱を燃やそう。

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2019年05月26日

Posted by ブクログ

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エゴイズム「私の考え、私のもの、私のやり方、私の感情」と自分自身を分離させ、別の自分自身がエゴイズムを観察する。エゴイズに絶えず気が付き、目の前の仕事に没頭する。さとり本のスタンダードらしいです。大いなる存在という表現が宗教的ですが、そういう箇所は気にせずに省いて真に受けずに読んでも、得るところ大。ただ当然これだけ読んでも悟れるはずはないです。

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2013年02月07日

Posted by ブクログ

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ジャンル的に数日で読み終わるかと思いきや2週間以上かかった。
精読を強いられたが良書。大きく価値観を塗り替えてくれた。

いかに自分を「大いなる存在」に委ねるか。
「今ここ」に集中して思考を止め、それによってエゴを消去することだ。

「大いなる存在」が自分の中に宿った(というか、認識できるようになった)時、
底知れない幸福感を体験することができる。
ただし、それは言葉で形容できるものではない。
そもそも言葉というものが思考の産物。
実体験により把握するしかない。

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2012年04月04日

Posted by ブクログ

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欲望も悲しみもエゴも命すらも僕じゃなかった。
欲望や悲しみやエゴが僕を生きている。
すごく感銘を受けた。

だけど、いい本だけに途中のペインボディはなんかうるさかったし、思考の周波数とか証明もされてないこと書いてるところは胡散臭かった。
あと最後の方は読まなくていい気も。

とはいえ、それ以外のところは本当に素晴らしいので、また読み返したい。

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2017年09月29日

Posted by ブクログ

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「いまに在る」ことを意識することで、エゴや過去の不幸な出来事から自由になれることを教えてくれる。
人の意識は人の思考の中で生まれた物語であり、その物語に縛られて生きることは、自分の生きる幅を狭めてしまう。
どれだけ自分がエゴに執着しているのか意識を始めることで、「いまに在る」ことを始めることができる
いま起きていること、過去に起きたこと、自分が所有していると思っているモノは、一体自分にとってどういう意味があるのだろう。そのように立ち止まって考えると、生きることが楽になる。

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2016年02月08日

Posted by ブクログ

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2021/12再読。
「人生の扉を開く最強のマジック」や、「頭をからっぽにするレッスン」を読み、思考と自分を同一化しない時間が増えてきたからか、この本の言いたいことがようやくわかってきた。
ただ、上記2冊の方が内容的にはわかりやすい。

2019/12再読。
人とのやりとりの文がわかりやすく、参考になる。
本質的な所では、ケイティと似通っている。
ただやや複雑な文面があり、気力がないと読破が難しいかも。
また、箇所によっては読んでいて気分が重くなる部分もある。

以下参考になった文など。
・人生に向かって自分をひらく
・あるがままを受け入れる



2008年12月1日
エックハルト・トール著の中で一番わかりやすく、お勧めな本。時々読み返したい。真実を、悟りを、端的に言い表している。
再読:全体的に長いが、2箇所程参考になる文があった。
自分的に更に再読する必要はなし。

まだ同著の「さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる」も既読。
こちらは所々ためになる文がある。
再読:ニューアースの方がためになる。もう一度はいいかな。

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2019年12月03日

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