【感想・ネタバレ】「右派市民」と日本政治 愛国・排外・反リベラルの論理のレビュー

あらすじ

異形の右派勢力が日本を動かす!? 安倍政権を熱狂的に支持した「岩盤保守層」。安倍氏の死後、かれらがよりどころにしたのは高市氏やトランプ氏、参政党、日本保守党といった新たな右派アイコンだった――。日本政治を左右する「右派」の実像に迫る。

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Posted by ブクログ

「右派市民」とはどんな人たちなのか。ステレオタイプで語られがちなその実像を、大規模アンケート調査で丁寧にほぐしていく本書は、データを通じて私たちの「思い込み」を静かに問い直します。本文では徹底して分析者の立場を保ち続けた著者が、「おわりに」でようやく自らを「生ぬるい半端者」と呼びながら「対話をあきらめない」と記します。その言葉が、この誠実な書物に最後の奥行きを与えています。
【目次】
第1章 右派の定義は難しい ――右派と保守はどう違う?
・「右」は過去志向、「左」は未来志向
・選択的夫婦別姓や同性婚に反対する論理
・自民党「右傾化」の原因
・参政党、日本保守党ら新興右派の躍進
・左派はなぜ弱いのか ……ほか

第2章 右派市民を分類する ――「極端な人」はあなたの隣にいる
・父はネット右翼だったのか?
・右派市民を4タイプに分けてみる
・排外主義者は1割超、「極右」市民はわずか0.2%
・「朝日新聞は廃刊すべき」……右派市民のリアルな声
・「保守」を自認している人は意外と少ない ……ほか

第3章 右派市民とは誰か? ――ジェンダー、世代、学歴、収入、メディア利用から考える
・「シニア=右」「弱者男性=自民支持」「ネトウヨ=情弱」は偏見
・もっとも右派から遠いのは「若年大卒女性」
・職業・収入にみられる特徴
・なぜ経営者はナショナリズムに傾倒するのか?
・政治思想とメンタルヘルス ……ほか

第4章 右派市民の投票行動 ――彼らは本当に「安倍信者」だったのか?
・リアルは高年左派、ネットは若年右派が活発
・「岩盤保守層」は本当に存在するのか
・排外主義者の安倍ぎらい
・結局、どこに投票している?
・「自民離れ」の受け皿になった国民民主党と参政党 ……ほか

第5章 加速する右派ポピュリズム ――ネットで広がる新たな分断
・安倍政権を支えた中間層
・反エリートの「普通の人々」による政治を!
・検証:河村たかしの名古屋市政
・石丸、斎藤、トランプ、欧州……拡散する新しいポピュリズム
・「ポピュリスト=悪」ではない
・ネットメディアがポピュリズムを加速させる

おわりに
・では、どうすればよいか?
・一緒にいることをあきらめない
・半端者どうし、だから対話の可能性がある
・わからなさや迷いを許容する

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2026年05月16日

Posted by ブクログ

松谷満「右派市民と日本政治」(朝日新書)
日本の右傾化を悲憤慷慨するような本ではなく、右派をきちんと定義して大規模な世論調査を行い、どんな種類の右派が日本にどれくらいいるのか、年齢や性別、社会階層別に特徴があるのかどうかなどを分析している。彼による右派の分類は
(1) 愛国主義者:大日本帝国が好きな
(2) 伝統主義者:家族や性愛のあり方を変えたくない人
(3) 排外主義者:中国や韓国が嫌いな人
(4) 反左翼:立憲や共産が嫌いな人
この(1)-(4)全部に当てはまる人は極少数で、大抵の右派はこのうち1つか2つ程度しか当てはまらないらしい。このうち(2)は高齢者が多いが、(1)(3)は若い高学歴な自営や管理職が多いと。これらの調査結果と最近の選挙結果を対比しての説明は結構面白い。

ちなみに私自身の右派度はこんな感じだ。
(1) 第二次世界大戦後の断絶というよりは戦前との連続性を重視する。ただし戦前の日本を全肯定するものではない。
(2) 夫婦別姓や同性婚には反対しない。
(3) 中国の現政権は大嫌いだが、個々の中国人は別に嫌いではない。日本に財産を持って逃げてくるなら歓迎。今の韓国には悪感情なし。
(4) 立憲や共産を見ているとかなりイライラする。

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新書ってあんまり読まないんだけど、本読みたいからだなので読んでみた!読みやすかった〜政治本初心者の私にちょうどよかった。
身近にどんどん右になっていく人を見たり、会社で話してる人があー右だろうなぁと感じることがあって、どんな思想なのか気になって読んだ。
私は左だけど、私も著者と同じくキリスト教の思想が根っこにあって、対立したその人ととも一緒に生きていきたいって思ってるから読みやすかったのかも
そして自分が右の思想や中立層への理解が全然足りてないと実感し反省。
もっと相手を知っていこう〜私〜!!

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2026年02月25日

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