【感想・ネタバレ】自己流園芸ベランダ派のレビュー

あらすじ

タレント、ミュージシャン、作家……と多様な顔をもつ、著者いとうせいこう氏は自宅マンションのベランダで60鉢もの植物を育てる「ベランダー」でもある。
「ベランダー」とは著者の造語で、ガーデナーと区別したものだ。

面積や日照時間が限られる都会の狭いベランダでは園芸書の知識は通用しない。
著者は10年以上のベランダー経験をもとに自己流で植物の世話をし、試しては枯らし、枯らしては試すを繰り返す。
しかし、その自由さこそがベランダーの醍醐味なのである。

たとえ枯らしてしまってもいいのだと著者は言う。
それも植物の生命のひとつのサイクルであり、そもそも植物の生命をコントロールしようとすること自体が無理なのだから……。

本書は、そんな著者の植物生活をつづったものだ。
著者と一緒に植物の生命の偉大さに驚き、感謝したくなる一冊です。

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