【感想・ネタバレ】ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門のレビュー

あらすじ

■読みやすく、わかりやすいMBA入門書
ビジネスの原理原則を体系的に学ぶために最適の入門書。前半のパート1「戦略思考の基礎」では、ビジネスプランを描くために知っておくべき知識を解説。後半のパート2「マネジメントの基礎」では、ビジネスプランを絵に描いた餅で終わらせないための実行方法を解説。考えることと実行すること。その両方の基本をバランスよく学べる。勉強するなら、まず、この1冊!
■人気教授陣が必須科目のエッセンスを解説
『仮説思考』の内田和成教授、『見える化』の遠藤功教授ら、早稲田大学ビジネススクール(WBS)の人気教授陣が全12章を分担。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

"ビジネスモデル、フレームワークなど、恐らく基礎的な部分にはなるのだと思うが、
判りやすく説明されており、学びやすい一冊。
これは読んで良かった…が、やはり体系的に理解するのはまだまだ先の話で、本当に本当に入門なんだなと自分の立ち位置を感じる一冊でもあった。でも、読んで良かった。

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1.戦略的である為に

過去の成功例から、要素を読み取って行く
・顧客の経済合理性を満たしているか?(ex:地下鉄の駅の蛍光灯は一度に切れた方が良い)
・トレードオフをトレードオンに出来るか?(ex:ヤマトの時間指定配達はサービス向上<利益の仕組)

ヤマトが本当に優れていたのは、「サービスが先、利益が後」と決めていた事
⇒優先順位を決める事で、会社全体の行動がブレない
 終了間際に残ったたった1つの荷物を届けるとCSは向上するが、コストは増える⇒このケースでも運ぶ
 「迷ったら運ぶ」、現場の第一線がこの行動が出来るのは、スローガンのおかげ 

ジョンソン・エンド・ジョンソンも誰を優先するかを定義している
顧客⇒社員⇒社会⇒株式の順、なのでまず”患者さんのため”という思考で動ける

外部との整合性が取れたら、次は内部との整合性を計る
⇒サウスウエスト航空の”15分ターン”
乗客に食事を出さない、自由席で素早い入れ替え、1機種で整備教育の簡略化など

◆業界のリスクとチャンスは何か?
1)置き換え:フィルムが半導体メモリになった
2)省略:フィルムの現像が無くなり、モニタで確認できる
3)束ねる:レンズ付きフィルムが一体化してデジカメに
4)選択肢の広がり:写真はアルバムに貼るだけでなくウェブやフォトフレームなど(楽しみ方の増加)
5)追加:撮影⇒保存・鑑賞だけでなく、送る、コミュニケーションなど

◆ビジネスモデルを想像する
セブン銀行:融資をやらずに、セブンイレブンで各社の取引をした際の”手数料”で設ける
ソニー銀行:従来の銀行と同じモデルだがネット専門なので店舗も行員もコストが無い

<ビジネスモデルに必要な3要素>
1)顧客への価値提案
2)儲けの仕組み
3)優位性を継続できる

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「マーケティングの目的はセリング(販売)を不要にする事である」byドラッガー&レビット

◆ポジショニングの7つの方法

<ナンバーワン・オンリーワン訴求>
1)製品属性:SONY HDR-HC3「世界最小・軽量」のハンディカムカメラ
2)機能性便益:花王エッセンシャルの「ダメージケア」
3)心理的便益:サントリーオールフリーのご褒美感、開放感の提供
4)提供価値:日産セレナの「モノより思い出」「家族の絆をシフトする」

<土俵を変える>
5)用途や目的:アサヒ「朝専用の」ワンダモーニングショット
6)製品カテゴリ:日清カップヌードルは世界では具沢山の""インスタントスープ""
7)市場地位:レンタカーのエイビス”We're only No.2 We try harder…”(2番手だからこそ高品質、を謳っている)

◆ポジショニングの特性

<↑価値は伝えやすいが、根拠は理解されにくい>
顧客価値
心理的便益
機能的便益
物的属性
<↓訴求しやすいが、価値が理解されにくい>

ex:花王エッセンシャルの再ポジショニング
顧客価値:「カワイイをつくる」
心理的便益:毛先15cmをケアし、思い通りのヘアスタイルを作ればカワイイは作れる
機能的便益:ダメージケア
物的属性:キューティクル保湿成分

イメージが確立されているブランドでも、提供価値を設定しブランドのコア機能と結びつける事で、リブランディングが可能
・ロングセラーブランドほど、機能訴求を中心としてきたブランドが多い
・機能面で新たな訴求ポイントを設定する事は難しい
・訴求されてこなかった”価値”については新たに設定する事は容易


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◆ジャパネットたかたの商品は”高い”か、”安い”か
・競争相手が誰か?
・顧客ターゲットは何処か?
・顧客にとっての価値は何か?

上記を分析する事で見えてくるもの
・”カカクコム”よりは明らかに高いが”町の電気屋さん”よりは安い
・カメラ、PCなどの初心者をターゲットにしている
・「何を買ったら良いか判らない」「何を組み合わせたら判らない」
⇒必要な物を一通りセットにする事で、これを買っておけば大丈夫という”安心感”を提供している
 だから誰もが知るNB品しか売らない
 NBメーカーは過度な値引きでブランドイメージを損ねたくない
 ジャパネットたかたは”下取り”を行なう事で実質的な値引きを行ない、メーカーともWinWin

モデルケースから判ること
・顧客と競争相手によって、”適切な価格”は違う
・この戦略が良い悪いではなく、”整合性が取れていること”が大事

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◆経営の3要素
「ビジョン」「戦略」「オペレーション」

ピラミッドの一番上に来るのが”ビジョン”
”なぜ”この会社は存在するのか、という”Why”を担うもの

ビジョンだけでは飯が食えないので、戦略を組む
”何を”具体的な価値として生み出して行くのか、”What”を明らかにするもの
自分たちは、この価値で勝負しようということを決める

ビジョンも戦略も実現しなければ「絵に描いた餅」「机上の空論」
オペレーションは価値創造の”How”を担っている

【ビジネスモデル】とは、
戦略とオペレーションが一貫して整合性が取れている(=合体した)もの
強い企業には、”強い現場”がある

現場力を高める為の3条件
1)高い問題解決能力:業務遂行型⇒問題解決型
2)全員参加:現場力=組織能力なので、点の力ではなく面の力
3)独自の優位性:ダントツの価値、何かのトップを目指す、という目標を掲げ実現する事

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◆インターナルマーケティング(組織内部のマーケティング)


インターナルマーケティングの3要素
1)自社の従業員も顧客、というコンセプト
彼らにとっての商品=仕事
従業員に”仕事”を喜んで買い続けてもらい、満足してもらう。
会社のロイヤルティーを高めてもらうという発想=顧客満足への努力を惜しまなくなる

2)全員マーケター
企業の唯一の目的は”顧客の創造”だとすると、
企業に属するすべての人が顧客創造につながるマーケターであるべき
▼サムスン電子の例:
「品質は自分たちではなく、市場が決める」の信条のもと、
開発担当者、マーケティング担当者、デザイナーと誰もが一丸となって新製品を生み出している

3)全社的マーケティング
部門内、部門間、階層間を有機的に連携させる
▼サムスンの例:
市場のニーズが明確になったら、部門内外を問わず意見交換を行なう
それをチーム、プロジェクトベースで製品化まで落として行く"

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2017年06月23日

Posted by ブクログ

MBA的な要素を初心者として簡単に学ぶには最も適した本。
MBAという考え方をこれから勉強したいと思う人はまずは手にとってほしい。
すでに何らかの形でMBAについて学んでいる人は復習やそのエッセンスを周囲の人に伝えるための参考資料としてよいと思う。

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2013年09月09日

Posted by ブクログ

MBAで学ぶことがわかりやすくまとまっていた。自分にはちょうどいい難易度。ビジネスモデルを考える時に何度か読み返したい。

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2013年07月01日

Posted by ブクログ

【戦略的であるために】
・トレードオフをトレードオンに変えること
・事実ベース:測定指標を間違えるな。
・重点を決めろ:優先順位(サービスが先か利益が先か、など)
・全体最適にしろ:部分最適にするな。タスクフォースばかりつくるな。
【異業種との競争】
・置き換え、省略、束ねる、選択肢の広がり、追加、という視点で業界を眺める。
・STPのPの七つの方法
製品属性、機能的便益、心理的便益、提供価値に基づくナンバーワン、オンリーワン戦略
用途や目的、製品カテゴリー、市場地位に基づく土俵を変える戦略
・価値には、顧客価値、心理的便益、機能的便益、物的属性がある。機能で売ってきたなら、価値で売ってみるのも一つの手。
【模倣困難性により、競争優位を継続させる】
・競争優位を築くのは、資源、活動、差別化の三層構造。
【人事】
・人事も戦略である。
【インターナル・マーケティング】
・全社員一丸となってマーケティングを行う。
・また、社内でも、後工程はお客様、という認識。

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2012年09月14日

Posted by ブクログ

MBAの中でもかなり初心者向けにやさしく書かれた本。
ケースメソッドがディスカッションで羅列されており、頭に入りやすく理解もしやすい。

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2012年08月15日

Posted by ブクログ

▪目的
どの企業どの国でも役立つ一般化された理論を学ぶために読む。実践につなげることを常に考えなければならない点に注意。

▪実践
前半の章からはマーケティング、後半からはリーダーシップから実践することをピックアップする。

▪重要点
リーダーシップのコンピテンシー各々を上げる=全部の章に絡むことになるので、その箇所をメモに残して置くことにする。

以下は気になった点の抜粋
【戦略的思考】
・戦略の条件
①事実に基づく
昔からこうなどの固定概念は捨て、事実に基づいて仮説建てする。
・例
ディスプレイは昔からあるので設置してる。ではだめ。本当に見られているのか調査し、結果悪ければ小物展示はやめ何が見られているかに基づき(フォトスポット件ディスプレイにするなど)仮説建てする
②やらないことを決める
全社一律…は、戦略ではないので取捨選択する
③全体最適にする
甲子園代表は部分最適、日本代表は全体最適

▪異業種との競争
・未来の競合予想のために業界変化を捉える5視点
置き換え、省略、束ねる、選択枠の広がり、追加
‥写真の例
カメラ→携帯に置き換え
現像作業→プリンターのみに省略
フィルムやメモリカードとカメラ→携帯で束ねる
写真アルバム→データ、パソコン閲覧など選択枠
メール送付の追加

・ビジネスモデル3要素
顧客への価値提案、設けの仕組み、優位性の継続
‥顧客価値
SCは日常品から洋服まで購入ができ便利。個々の店舗が商店街ほど独自性ない点は弱み。
‥儲けの仕組み
お客様を呼び混むことでSC価値は上がる=テナントからのSCに対する価値もあがり出店したいとなる→賃料収入
‥優位性の継続
駅前立地、人員数

▪戦略の整合性
顧客は誰で、その顧客は何を求めていて、それに対して何が提供でき、それが競合より優位または差別化になるか、の流れに整合性が必要。
また整合性のとれた戦略を立てても今後の課題は見越しておく必要がある。

【マーケティング】
購入者のニーズに答えること
そして購入者はその商品ではなく、その商品から得られる便益を求めて購入していることを理解する
販売者の事情ではないことに注意

▪STP
マーケティング戦略はSTPで考えることが大事
・Sセグメンテーション
市場を細分化し狙う顧客の切り口は何が良いか検討
最もポピュラーなのは年齢性別、以外にどのような細分化があるか、例えば家族構成という切り口、それとも趣味という切り口があるなど
その切り口の人口ボリューム少ないと意味がない

・Tターゲティング
どの細分化された市場、切り口を狙うか決める
年齢性別にしたならその中でもさらに30~40代女性にするなど深堀

・Pポジショニング
そのターゲットに対して競合比較などの市場環境からどのような優位性や差別化を狙うか決める
↓検討方法
‥他より優れた特徴やイメージをつける
 他と異なる特徴やイメージをつける
 ①つまりナンバーワンオンリーワン訴求
 デイリー利用しやすさNo.1を理由つけてなど
‥②土俵を変える
↓手段
…物的価値訴求
 世界最小、最軽量
…機能的価値訴求
 ハゲ防止ジャンプーミノキ配合
…心理的価値訴求
 オールフリーの開放感ご褒美感
…顧客価値訴求
 日産セレナのものより思い出
 かわいいをつくる、私をかなえる場所
ここまでは①
…用途や目的価値
 ワンダモーニングショット朝専用
これは②。

物と機能は訴求しやすいが価値が理解されにくい、心理と顧客価値は価値提供はしやすいが根拠が説明しづらい。

【オペレーション】
▪現場力強化
・必要な3要素
1問題解決力
何が問題なのか見つけ解決できる現場は強い
2全員参加
一部の人だけでは解決されないため
3独自の優位性
地道な問題解決により他社より優れた絶対的部分をつくる

‥見える化
問題解決の前に発見する必要があり、その為に見える化が重要
他社例
トヨタはラインにトラブルあるとすぐ知らせられる掲示板の取り組みあり
別企業では朝一ホワイトボードで個々人の業務量を70~150で自己申告
70=少し余裕あり、100=余裕なし、150=余裕なく終わらない

問題が見えなくてはそもそも解決ができない。タイムリーに問題提起が出来る仕組みが必要。

多くの企業が見える化に取り組むがうまく行かない。理由は何でもかんでも見える化しようとするから。そうすると情報が洪水のようになり逆に問題が見えなくなる。これは見える化する事が目的になってしまってる。
問題解決が目的なのであれば、ジャスト・イン・タイムで必要なものを必要なときに必要な量見える化する。

【リーダーシップ】
▪必要な3要素
・ビジョンとディレクション
方向性をつけること
・コミュニティ
自分のフォロワーを持ち、そのフォロワーの自己実現と、1+1が3や4になるようにする
そのためには50の傍観者を巻き込むコミュニケーション能力が必要。
‥20.30.50の法則
フォロワー20、反対社30、傍観者50
また大きくやり方を帰るときはそれまでのやり方を最大限リスペクトしてから変える。
・バリュー
ステークホルダーに対して結果を出す

▪3要素のコンピテンシー(行動特性)
・ビジョンとディレクション
先見力、ビックピクチャー、リスクテイキング、スピーチ力、論理的思考力、状況判断力、意思決定力、信念と熱意
・コミュニティ
共感力、巻き込み力、他社の尊重、異文化対応力、リスニング力、コーチング力、オープンマインド、育成力、献身性
・バリュー
自己管理力、瞬発力、エネルギー回復力、改革力、訴求力、忍耐力、論理性、誠実性、ネットワーク力

将来になるほど見通しと現実の乖離は大きくなるが、リーダーほど崖の上から将来を見通さないといけない。マネジャーは翌年を見通すことが出来ればよい。

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2021年12月22日

Posted by ブクログ

・WBSに興味を持ち、概要を理解したいと思ったから。
・現職で中計策定と実行、組織強化、考課改訂、採用強化、などに従事し、経営全般の基礎知識が不足していると痛感しており、広く深くインプットしたいと考えたから。
・ビジネスあるいは実学の第一線にいる学者のトピックに触れ、経営者としての心構えや必要条件を体感することができた。

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2021年06月27日

Posted by ブクログ

早稲田大ビジネススクール
基礎知識としてMBA入門

本書は古いです。
だから、勉強しているひとには、物足りなさが残るかもしれません。

ただし、基礎を知る→活用/実践→暗黙知、形式知への転換は、どの年代のビジネスパーソンにも必要かとも判断しています。

少なくとも、私には必要でした。

自社と対比したのは、青山フラワーマーケットのモデルです。
小スペース×低単価×エキナカ
→日常のひとときに花を

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2021年01月17日

Posted by ブクログ

MBAの指南書。非常に分かりやすいかかれており、ファイナンシャル・マーケティングなどの重要性を感じた。

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2016年06月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトル通りMBAで学ぶ要素のエッセンスがちりばめられた本。テーマによって著者が異なるため、構成はそれぞれだが、総じて読みやすく、知識が整理されるとともに参考になる良著。

<メモ>
・フレームワークは戦略的に物事を考えるための補助線のような役割を果たす。
・組織変革の7S ハードのS 戦略・組織構造・システム ソフトのS 人材 スタイル スキル 価値感
・ポジショニングの7つの方法
 ①製品属性に基づくポジショニング ハンディカム 最小最軽量など
 ②帰納的便益に基づくポジショニング エッセンシャルダメージケア
 ③心理的便益に基づくポジショニング ご褒美感、開放感の提供
 ④提供価値に基づくポジショニング セレナ家族の絆を深める車 ものより思い出、家族の絆をシフトする
以上4つがナンバーワン・オンリーワン訴求
 ⑤用途や目的に基づくポジショニング ワンダ 朝専用
 ⑥製品カテゴリーに基づくポジショニング カップヌードル インスタントスープ 
 ⑦市場地位に基づくポジショニング 
以上3つは土俵を変えるもの
・顧客価値にフォーカスすると価値は伝えやすいが、価値が得られる根拠の理解が難しい。機能にフォーカスするとそれがどんな顧客価値をもたらすかわからない。
顧客価値は抽象的でブランドとのつながりがわかりにくい。抽象的な価値を具体的な機能や物的属性に結びつけることが重要。ロングセラーブランドや機能訴求を中心としてきたブランドが多いが、新たな提供価値を設定し、コア機能と結び付けることでブランドの価値構造を再設計することが可能。
・企業の競争優位を築く3層構造「資源」(能力)「活動」「差別化」
資源:要素資源の模倣困難性の追求・要素資源のシナジー追求
活動:活動の効率向上・活動のシステム性
差別化:ターゲット顧客に対するインパクト追求・差別化の全体的整合性
サウスウエストの場合、資源:無駄がなく生産性高い要因、活動:稼働率を高める努力、差別化:固定費削減のしくみ・便利で格安な航空会社というイメージ
・現場力を高める3条件①現場の高い問題解決能力 問題解決に対するオーナーシップ ②全員参加の組織能力 点でなく面の力 ③独自の優位性につなげる ダントツ・チャンピオンを目指す
・見える化は”共通認識”をつくること。
 多くの情報は翻訳して理解する場を経ないと共通認識とはならない。伝える化ではなく伝わる化
・フリーライダーを抑制する仕組み例 誰が何をしているか見える程度に組織を細分化する。誰の言う事を聞くべきかはっきりさせる。働きに応じて報われる制度を導入する
・一定の制約条件のものとでリソースを按分してリターンを最大化すること、それが最適化。目的や状況に応じて人材優先と組織優先のバランスをどうとるか、いかにして全体最適と個別最適の高いレベルの最適化を行うかが重要。ひとをどのように組織に貢献させつつ個人として伸ばしていくか。マネジメントとデベロップメントのどちらを優先するか。管理と育成の両面から資源の最適配分を行う事が必要。
・インターナルマーケティング。成果に影響を与える組織内要因①リーダーシップ:経営陣が明確な中朝指針を掲げ、社内に徹底されているか ②コラボレーション:部門間、部門内の自由な議論・協力・連携の度合い ③情報活用度:社内外の情報収集、活用度合い ④オペレーション力:現場における効率的な対応能力 ⑤市場開発力:新製品・サービスを生み出し展開する能力
・インターナルマーケティング実施時に整えるべき環境
①部門間、部門内、階層間の透明性を確保
②職場はコミュニケーションの場、オフィス空間の在り方は重要
③優秀な人材を集める
④機嫌のいい職場、機嫌のいい人間関係を 会社を知人のいないパーティにしない
・リーダーシップの3要素 ①ビジョンとディレクション 組織の将来ビジョンを定め、厳密に計画された戦略とともに組織が進むべき方向を明確に示す力 ②コミュニティ フォロワーとコミュニティを形成し、個々の自己実現を図りつつ、組織としての可能性を実現させる力 ③バリュー ソサイエティに対して組織として継続的に価値を提供していく力
・グローバルマネジメント トランスナショナル化:各国の独自性を活かしながらグローバル効率性を高める。メタナショナル化:世界から学習する。
・経営者に不可欠な能力
①ぶれない長期ビジョン・目標設定と到達へのシナリオ構築能力 トップが仮説シナリオを持つことで下からの提案を評価し判断できる
②経営に対する深いコミットメントと意思決定
③経営に対する全体理解
④人材評価、活用能力 各自に全力を発揮させ、実行案を立案させ、自らの提案として実行させる
⑤状況把握能力
⑥達成までの強い執念と強力なフォローと遂行力
⑦自らの能力を客観視して、それを補強・補完する陣容構築能力
⑧人間的な魅力、人格
・どのように経営能力を強化するか
①ビジネススクールでコアスキルを身につける
②小さくともSBU(最小事業単位)や子会社をマネージする。経営トップに近い仕事を担当。海外子会社マネジメント 本社コントロールが及ばない所は意思決定力が育つ。
③新規プロジェクト・案件の推進責任者、順責任者となる
④ルーティン業務担当であれば、改革、改善をしかける

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2016年04月15日

Posted by ブクログ

ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門 2013/8/26
早稲田大学ビジネススクール

本書はビジネススクールの主要科目のエッセンスを1冊に集約したものである。
ビジネスの原理原則を体系的に学びたい人のための入門書である。

WBSが2011年なつから半年間にわたって開催したチャリティーセミナー「MBAエッセンシャルズ」を中心に、WBS教授陣の講演をもとに編集されている。
本書の構成は以下の12章から成る。
①戦略的であるために
②異業種との競争
③マーケティング
④戦略の整合性
⑤模倣困難性
⑥オペレーション
⑦人と組織
⑧インターナル・マーケティング
⑨リーダーシップ
⑩グローバルマネジメント
⑪アカウンティングとファイナンス
⑫経営者の役割

体系的に網羅的にMBAのことを学ぶことが主眼である本書は上記の12項目の紹介を一冊にまとめているということもあり、詳細にわたる小難しいことまでの説明は行っていない。逆にそれが読み手にとってはちょうどよく教科書的な本ではなく読み物として本書は楽しむことが出来る。

章によれば臨場感のある参加者同士のディベート等も紹介されており、それぞれの章で違った楽しみがちりばめれている。
参加するのが一番であるものの短時間かつ低コストでその空気を味わうことができる本書はおすすめ出来る。

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2015年06月04日

Posted by ブクログ

聞いたような話なのになんで実践できないかって?
知識として知っているだけだから。
そして、実践できるほど具体的な事象とつなげるだけの知識がないから。
知識として知らないことには、実践のしようもないので、経験と机上の学習は両輪ですね。

3年くらいして読んだら、自分の体験と紐づくような箇所があるようなら、きっとできることが増えてるんだろな、と思いながら読みました。

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2014年07月30日

Posted by ブクログ

具体的トピックスが随所に散りばめてあり、非常にわかり易い。まさに入門編といったところ。
もう少し体系化されてるとありがたかった。

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2014年01月12日

Posted by ブクログ

MBAの基本について、ふんだんなケーススタディを用いて講義を受けるように学べる。良書。

Stay Hungry,Stay Foolishというスティーブジョブズの言葉が胸に残った。

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2013年03月10日

Posted by ブクログ

いろいろな具体例があって、基礎知識を学べる形式だった。
MBA については詳しくないので、なんとも言えないが、経営に関係するような
ことは、それなりに範囲を網羅しているのでは、という印象である。
ざっと読むのに3時間程度だったが、こういった本は一度読むだけではなく、
何回か復習することで身に着けることが大事であるので、
また機会を見つけて読んでおきたい。

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2013年02月14日

Posted by ブクログ

ビジネススクールで学ぶ内容の入り口が書かれています。初心者でも簡単に読めました。早稲田ビジネススクールのセミナーを元に作られた本なので、日本の企業の視点で書かれていてイメージしやすかったです。

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2013年02月02日

Posted by ブクログ

えーっと、まさにタイトル通りの本でしょう。ビジネスマンの基礎知識としての、how can we do business?みたいなことが書かれています。

チャプターごとに著者が分かれていまして、
戦略思考の基礎
・戦略的であるために:事実に基づく(基本中ん基本であるファクトベースです)、重点を決める(重点領域の話だったかな。やるべきことや優先順位を決めろ、と。)、全体を最適にする(局所最適に陥るなと)

・異業種との競争:業界の悪夢を乗り越える(SWOT)、ビジネスモデルを想像する
・マーケティング;企業経営に於けるマーケティングの役割、ポジショニング(ブランディングの話の一貫ですね)、

・戦略の整合性:ターゲティング・マーケティング・ブランディングなどの戦略の整合性の話ですね。

・模倣困難性:ここでは新規参入者と既存事業、米国に於けるサウスウエスト航空の話を使ってます。

マネジメントの基礎
・オペレーション:現場の鍛え方と見える化の話

・人と組織:人的資源の配置、組織が先か人材が先か

・インターナル・マーケティング部門内の調和の必要性、インターナル・マーケティングの4P

・リーダーシップ

・グローバルマネジメント

アカウンティングとファイナンス
・賃借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)、キャッシュフロー

経営者の役割
・必要条件と十分条件

と非常に広範囲な、一つのチャプターだけで一冊本が書ける内容を300pにまとめています。まとめた分だけ内容はコンセプトだけに削ったり、基本・要点だけに絞ったりしているのですが、ざっと読む場合やビジネス・経営学初心者が手に取るには良い本だと思いました。

全体的に基礎的な事項をまとめた本でして、特筆して何をレビューすれば良いか分からないのでこれぐらいにしておきます。

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2013年01月17日

Posted by ブクログ

11人の講師による講義を1冊にまとめた本。わかりやすく書かれており、タイトルは堅いが読みやすい。良書だと思う。

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2012年12月17日

Posted by ブクログ

あまり期待していなかったが、それぞれの章を担当する先生の個性がとても面白く、ダラダラではなく、一気に読み切ってしまった良書。
MBA入門書なので、内容自体はかなり概要レベルではあるが、おさえるべきポイントが随所に散りばめられていて、非常に勉強になった。
アカデミックな知識や、部下に説明する際の参考にしたい一冊。

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2012年11月10日

Posted by ブクログ

確かにこういう本、なかったよな。なんでやろ?内容は頭で理解できたので、実践しながら何度も参照しようと思う。

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2012年09月16日

Posted by ブクログ

MBAと言うと難しそうだけど、中身自体は入門ということで分かり易く、頭の中に入ってきた。講師によるバラツキも多少あるものの、具体例を織り込みながらの納得性の高い内容だった。

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2012年09月02日

Posted by ブクログ

早稲田大学ビジネススクールの講師陣が、実際の授業を活字化したような一冊。内容は、各講義の初回にお話しされるような本当に入口の部分、あるいは全体像を概観したようなものです。
タイトルにあるとおり、あくまで「ビジネスマンの基礎知識として」という視点で書かれています。またすごく分かりやすく平易に書かれているので、読むのにあまり時間もかかりません。
ここから始めよう、というのにピッタリな本です。

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2012年08月30日

Posted by ブクログ

評判が良かったのと友人に勧められて購入した本。

英語の本ばかり読んでいたので、日本語はこんなに読みやすいのかと思ってしまった。

早稲田大学ビジネススクールの教授陣が、タイトルの通り基礎知識としての、ビジネスの原理原則を平易にまとめた本。内容は非常によくまとまっておりすごく分かりやすい。

何より、語られる事例が日本の会社が多くとっつきやすいのではないか。

翻訳本だとアメリカの会社の事例が中心でなじみが無くとっつきにくいことが多い。

一方本書では、日産、ジャパネットたかた、花王(エッセンシャル)、富士フィルム、セブン銀行などなどが事例にあがる。
※サウスウエスト航空などの米系の会社も含まれますが

日常生活からも想像しやすく理解を助けると思う。

新卒の社会人や、ビジネスに興味を持ち始めた若手にはお勧めの本。

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2012年08月20日

Posted by ブクログ

開始:2023/2/25
終了:2023/3/4

感想
基礎的な知識が網羅された良い本だと思う。ただ浅い段階で止まっているため自分で深く考える余地はない。ここから別の本に広げていけば良い。

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2023年03月04日

Posted by ブクログ

最近、WBS(早稲田のビジネススクール)の本ばかり読んでるけど、講師陣が個性豊かで面白い。入門編で終わらず、夏季休暇中に色々な教科書読んで吸収したい。

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2020年08月02日

Posted by ブクログ

早稲田ビジネススクールの教授陣による経営学の紹介。
もともとが2時間の講演に加筆訂正したものなので、
各章のボリュームは程よく、読みやすい。

短い分量でポイントを伝えるのは、やっぱり人によって巧拙がある。
一般向けの著作が多い、内田教授、山田教授はさすが分かりやすい。
ただ、勉強している人には新しい知識でなく、つまらないかもしれない。

そんな中で自分にとって当たりだったのが、
法木教授による最後の章である。
理性よりも情に訴える文章で、自分ももっと熱くなりたいと思った。

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2013年07月25日

Posted by ブクログ

本書のイメージは早稲田大学のMBA講師陣によるMBAの基本導入編のような基礎的な部分の講義を収録したものといったところ。実際に、ヒト、モノ、カネを経営学として学ぶのがMBAであり、それぞれをダイジェスト版、または導入版として簡単に書いてある。MBAで何を学ぶのかということを整理するのに役立つが、これでスキルが上がるというものではない。現在学んでいるのは早稲田のMBAではないが、基本的なところは共通している。競争優位性を持つための、アカウンティング、マーケティングなどの個別科目と、リーダーシップや経営とはという概念も含まれているので、分かりやすい。復習としても読んで良かった。

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2013年01月20日

Posted by ブクログ

本自体は入門書そのとおりだが、一年間お休みしていた中小企業診断士取得へのモチベーションが高まってきました。

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2013年01月15日

Posted by ブクログ

読むべき本としては少々順番を間違った本題ではあるが、以前参加しようとしていけなかったWBSの纏めという事で読んだ。ライトに全体感を理解できる点だけでなく、日産の事例や昨今のグローバル化については納得。

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2012年11月13日

Posted by ブクログ

章別に著者が変わり、構成も著者毎にカラーが異なるので、読んでて、飽きにくい。そのためか、全体の整合性は取れていない部分もある。理論的な書物ではない為、既に基礎知識習得者向け。

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2012年08月11日

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