あらすじ
親友が妊娠した。私と同じ、子どものいない人生だったはずのあの子がーー。作家デビュー10周年記念、紗倉まなの新たなる代表作!
「ここに書かれているのは、狂気と正気の狭間ではなく、狂気と正気の甘やかなマリアージュだ。その破裂の先にある世界に、読者は目を見張るだろう。」
──金原ひとみ
〈「赤ちゃんできたんだよね」と言ったのは有里奈だった。別に衝撃は受けなかった。ただ、有里奈は随分と面倒くさい人生を選ぶんだなあと思っただけで。〉
ヘアメイクとして活躍する由良。かわりばえしない日々に倦怠を感じながらも、このまま仕事に邁進しつつ、夫と共に愛犬を育てる人生が続いていくと思っていた。
そんな中、独身の親友・有里奈から妊娠の知らせが飛び込んできて……。
■全国書店員から共感、驚嘆の声が続々!
「やられた。そうなんです。
誰もが陥るかもしれない苦しみ、向き合わざるを得ない女性としての人生が描かれていた。」
──山中真理(ジュンク堂書店 滋賀草津店)
「等身大の私たちの、等身大の心の動きを誠実にすくい上げた一冊。
性別を問わず、多くの人に読んでほしい作品です。」
──新井沙佑里(紀伊國屋書店 新宿本店)
「結婚する/しない、産む/産まない。この選択で一気に関係性が変化する。
このどうしようもない感覚を紗倉まなさんはこの作品で的確に言語化してくれた。
「そう。そうなんだよ。そうなんだよね」って何度も読みながら頷いてしまった。」
──後藤亜衣理(ブックファースト 梅田2階店)
「とても大事なことが書かれていると本能的に感じさせる力を持った小説。
男性は、絶対読んだ方がいいし、これを読んで何も感じない男性はやばいと思う。」
──江藤宏樹(広島 蔦屋書店 文学コンシェルジュ)
「ものすごく共感して身体中が痛かったです。
刺さる人にはしぬほど刺さる物語。」
──渡部知華(TSUTAYA サンリブ宗像店)
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
女性だからこそ書ける物語で、
女性のための物語だと感じました。
紗倉さんから書店員に向けたメッセージで、
30代の女性に突きつけられた課題とあった。わたしは25で、20代といえると思うが20代でもびしばしと刺さるものがある。仲が良いと思っていたけれど、結婚して出産したあとから明らかに優先順位が変わったのだなと感じる友人。もはや友人と呼べるのかも曖昧な関係性。すごいと思いつつも、そこまでしなければ母になれないのか、とも思ってしまう。言い難いことだけれど、思ったことのある女性は多いのではないだろうか。ましてや昨今は、女性の生き方が選びやすくなった。もちろん結婚して出産する人もいれば、パートナーはいるけれど結婚もしない、子供を持たない選択をする人。また、1人で生きることを望む人。生き方の選択肢が増えたからこそ、友人との関係性について悩む人が増えているのではないかと思った。
もちろん選択肢が増える前からそう悩んでいた人はいるのだろう。しかし一昔前はみな結婚して出産して、が当たり前だったからこそ表に出にくい悩みだったのかなと感じた。
自由になるにつれて生きにくさも増しているような気がする。