【感想・ネタバレ】アンサンブルのレビュー

あらすじ

芸術の道を歩む限り、
私たちもまた「アンサンブル」の
一員なのだと胸が熱くなる。
長田育恵(劇作家・脚本家)

___【著者からのコメント】___
島村抱月の出身地、島根県浜田市は、
私の故郷でもあります。
人気女優、松井須磨子とスキャンダルを起こして
恋愛に走り、大学教授の地位も家庭も捨てて
一座の興行主に成り下がった男、島村抱月。
郷土の偉人といえば
かならず名が挙げられるのに、
そのじつ侮蔑と揶揄をもって人物が語られる。
子供ながらに、疑問に思っていました。
ほんとうに、スキャンダラスなだけの
人物だったのか。
ほんとうは、何をしたかったのか。
彼の書生、中山晋平の視点を借りて
抱月の真の姿に迫ろうと試みたのが、
本書『アンサンブル』です。
――日本に新しい演劇を!
高い理念を掲げる師、抱月に出会い、
長野から上京した晋平の人生が動き始めます。
――日本に新しい音楽を!
家庭の安定、仕事、進むべき道、創作、恋。
もがき、迷い、悩んだ末に
彼らがたどり着いた境地とは……。
ぜひ、本書をお手に取っていただけると嬉しいです。
_________________


聞き手がいて
音楽がある。

島村家の書生の中山晋平は「早稲田文学」の
編輯補佐をしていた。しかし師の島村抱月や
編輯部員の文学談義についていけず、
知識も才能もない晋平は居心地の悪さを覚える。
俳優養成所の設立、海外作品の翻訳・演出から
新劇の興隆に情熱を燃やす抱月や松井須磨子、
坪内逍遥たちと出会い、
晋平は大衆のための新しい音楽を模索する。
今も歌い継がれる数々の曲を手がけた
若き作曲家の波乱に富んだ半生。(解説:長田育恵)

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Posted by ブクログ

「カチューシャの唄」「ゴンドラの唄」「てるてる坊主」「証城寺の狸ばやし」「うさぎのダンス」などを作曲した、近代日本流行歌の父、作曲家中山晋平の小説。

「大衆なくして芸術なし」

現代に生きている私でさえ知っている曲を沢山作曲されてて、時代を越えて歌われてきた曲たち。どれもきれいなメロディーの曲で中山晋平の人柄を感じます。
小説の中山晋平も、曲のイメージと重なるキャラクターでした。

師の島村抱月と松井須磨子の関係にも触れています。時代から考えると当時はすごいスキャンダルだったと思われます。

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2026年03月27日

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