【感想・ネタバレ】大河の一滴 最終章のレビュー

あらすじ

93歳の人間論ーー。

人は何かのために生きるのではない。
誰かのために生きるのだ。

衝撃のベストセラー『大河の一滴』から30年。圧巻の集大成。


常に、再生の希望はある。

少年時代の引揚体験、自死への欲求、思いがけない病の宣告……
あえて、大河の流れに逆らうことを決意した、告白的人間論。

「かつて人生を大河の流れにたとえて書いたときは、その流れに身をまかせて、生命の海へと流れていく、そんなふうに考えていた。
しかし、と、私は思ったのだ。ときには大河の流れに身をまかせるだけでなく、それに逆らって生きることもあっていいのではあるまいか。大河の流れの中にも、逆流する場所もあれば、迂回する流れもある。
長く生きられなかった彼らのかわりに、自分は一日でも長く生きようと考えてきたのではなかったか。運命に身をまかせるだけでなく、それに逆らうこともあっていい。
人には、何人かのために生きる責任がある、と思う。人々のはたさざりし思いを背負って生きる義務があるのではないか。何かのためではなく、誰かのために生きるのだ」
――「大河の流れに逆らって」本文より

静寂から立ち上がる、鮮やかな再生の物語。

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Posted by ブクログ

あまりにも人生明るく前向きに元気にきすぎて、暗愁に目を背けてきたことを反省した。
いつも出る新刊がなかなか出ないなあと思っていたら、大病をしていたとは驚きだし、その時の心情が知れる本書は貴重だと思った。
「運と努力」「カネとカミ」など、これからの行く末来し方がよく分かるありがたい一冊となった。

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2026年04月17日

Posted by ブクログ

最近、なんとなく感じていたことが言語化されていて、今読むべくして読んだ本なのかも。
「心を支えるのは体である」
対話について 「自分の固定した考えが揺らぐ」ということが大事
「人は誰かのために生きる」

PageTurnersにゲストでお話されていた時に、周りの流れ(大河)が早いから自分のペースで流れているだけでも逆らっていることになる
というような趣旨のコメントがあって、
流れについていこうと必死になって息切れしているかもしれないとふと感じた。

法然、今様の話がおもしろく、今も昔も変わらない と感じた。大人になって歴史をひも解くとおもしろい。

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2026年05月06日

Posted by ブクログ

終戦を満州で迎え棄民となり命懸けで日本へ辿り着いた93歳の著者が、生きること、老いていくことなど綴られた作品。高名であるのに偉ぶらない著者の一言一言が染み入る。著者をはじめ満州に取り残された市民は筆舌に尽くし難い体験を余儀なくさせられた。後世に伝えましょうと企画しても言葉が出てこないほどであり、私たちはその様子からも学ばないといけない。

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2026年05月06日

Posted by ブクログ

とても沁みました。肩肘の力が抜け切った氏のスタンスにとても寄り添われた感じがしました。自分にもいつ、なが起きるかなんで分からない時代であり年代であることを踏まえて日々ゆったり生きていきたいと考えた64歳のジイでした。

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2026年04月02日

Posted by ブクログ

大学受験に失敗して、色々自分の人生に悩み、考えていた18歳くらいの時に何度も読んだ本。懐かしい感じの表紙と最終章という見出しを見て、懐かしくなって購入しました。やはり五木さんの読みやすくてわかりやすく、仏教の話などが節々に出てきて一気に読めました。
五木さんももう90代とのことですが、まだ五木さんの新刊を読めて嬉しく思いました。私も歳を重ねて、考え方は大きく変わってはいないけれど自分も病気をしたり若い頃より自分や親の死が近くなっているわけで、自分が死に面したときのヒントというか考え方の参考に大いになりました。

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2026年03月17日

Posted by ブクログ

病院に世話になることなく90まで生きてきて「中咽頭がんステージⅡ」を診断されて書かれた1冊。あとがきにあった「生者は死者のために1日でも長き生きる義務があると思う」が印象的だった。

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2026年03月02日

Posted by ブクログ

著者ご自身も書いておられるが「人は誰かのために生きる」ということだなぁと思う
以前読んだ柳美里さんの『JR上野駅公園口』で感じたことも同じだった、柳美里さんはクリスチャンだが、奇しくも浄土真宗の家系の主人公だったからか

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2026年02月27日

Posted by ブクログ

昨年の夏にインド旅行に行った際にお供として持って行った「大河の一滴」。刺激的なインド旅行に花を添える一冊だった。

発刊から約30年後のこのタイミングでまさか「最終章」が発売されるとは思ってもなく、書店で偶々見つけた時は思わず「マジか!」と声が漏れ出てしまいそのまま流れるようにセルフレジに向かい購入してしまった本書。

これも偶々ではあるが、友人がインド旅行に10数年振りに行く数日前にこの本に出逢ってしまったのもなにかしらの「運」めいたものを感じる。

「孤独」に対する筆者の考え方に恐ろしい程に共感を覚えた。道に迷うようなことがあれば、時折この本に立ち返りたいと思った。

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2026年02月17日

Posted by ブクログ

「語り合うときは、同好の士や同業者ではなく、違った世界の人たちと話し合うことがとても大事だ」

この箇所を読んで、野矢茂樹氏の著作『はじめて考えるときのように』に書かれていた「変なひとと出会う。……共感よりも違和感や反感の方がだいじだ」という言葉を思い出しました。

なぜ大事かというと、異質な交流こそ自分の殻を打ち破ってより深い人間になる原動力になるからだと理解しました。

同質な人と出会って、共感したりされたりすると心地よく、自分は間違っていなかったと安心するので、そのような人と会うことに重きを置きがちですが、それだけではダメなのだと本書を読んで改めて思いました。

今の自分には、自分と違う世界の人と会う機会はなかなかないのですが、せめて他の人が薦める自分では選ばないような本を読むことで自分の世界を拡げることができればと思いました。

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2026年05月01日

Posted by ブクログ

65歳の私が読むには少し早すぎた。それと五木さんのような厳しい過去の経験もない。戦争の時代を生きた世代は誰しも何かを背負っているようだ。

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2026年04月11日

Posted by ブクログ

読みやすい一冊。90年以上も生きている著者の深い人生論かな。内容としては文学的な言葉遊びの要素も重なり現役層にはイマイチ響かないというか、リアルに受け止められないかなと思う。本に別タイトルをつけるとすると、「老い方」、「後期老人論」といった感じでしょうか。内容が悪いわけではないです。まだ読まなくてもいっかな、といったところです。

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2026年04月04日

Posted by ブクログ

30年前に書かれた大河の一滴をAudibleで聴いていると、暗澹たる気持ちにさせられちょっとお説教を説かれている気になってきたのに対し、本書はずっと丸くなっている。生きていたら父より少し上のほぼ同世代。父も昭和歌謡が好きだったっけ。我が家は先祖代々浄土真宗だったが今さらながらこの本で南無阿弥陀がどのように誕生したかをわかりやすく教えてもらった。末端を大事にする、という考え方はどこか共感できるところがあり、手足指先を入念にさすったりいつも頑張ってくれてありがとう、とケアしていこうというきっかけをもらった。

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2026年03月19日

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