あらすじ
江田島の主峰・古鷹山が炎上し、短剣を腹部に突きたてた不審な焼死体が発見された。そして10年――。帝国海軍の象徴・東郷元帥の盗まれた短剣の行方を追って浅見光彦が江田島へ。奇しくもその日、発見された短剣で男が「自殺」した。3つの短剣に秘められた戦後40余年の繁栄に酔いしれる日本の悲劇とは!? (講談社文庫)
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エリートの苦悩
兄陽一郎に防衛庁長官からの依頼がくることからはじまる。
不正を変えるためにエリートに登りつめたのに、さらに色々なところからの重圧がのしかかる。
壮大なライオンに立ち向かうキジを待つ兄陽一郎だが、キジは意外な人物だった。
せめて久野刑事のラストはハッピーエンドになってほしかった。
Posted by ブクログ
史実と虚実を巧みに織り交ぜた話の展開で一気読み。自衛隊の増強などがテーマの本作品...。浅見と牧崎のやりとりは軍事産業と戦争の構造の著者自論展開って感じかな。最後はちょっとあっけない幕切れでしたが、浅見の最後の行動にほっこりします。
Posted by ブクログ
瀬戸内海に浮かぶ江田島。
海軍のゆかりの地。今は自衛隊の展示施設になっている。
東郷元帥ゆかりの剣が盗まれ、その謎に浅見光彦が駆り出される。
戦時中からの因縁。
軍神とは。