【感想・ネタバレ】イツカミタアオイソラ・施設篇<上> いつか見た青い空のレビュー

あらすじ

一歳から九歳までを児童養護施設で暮らした著者が当時の思い出を丁寧に描いたノンフィクション・コミック。傷付き励まし合いながら、世界の秘密の扉をひらいてゆく少女たち。かつて子どもだったすべての人に読んでほしい胸に迫る物語です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

何年か前、高級住宅街を抱える街に児童養護施設を建てようとしたら、住民から猛反対をくらった、という話があったなぁ。住民のひとりが、ここに住む子どもたちは私立に通ったり習い事に忙しかったり恵まれた暮らしをしている、そんな中に施設の子どもが混ざったら引け目を感じて可哀想だ、と傲慢極まりない発言をし、テレビやネットでその切り取られた発言が流布されて、かえって気の毒だ(笑)と思った。その後のことは知らないけれど。迂闊なことは言うもんじゃない。
昔から刷り込まれてきた、こういう場所、そこにいる子どもたちに対する偏見。大人になって、これは偏見だとわかったから口には出さないけれど、私自身に決してないとは言わない。だって、じゃあ本当はどうなの、どう考えればいいのかは、実際中に入り、話を聴いてみないとわからないから。
この本を読んでわかったつもりになるのも危険なので、成程知らない世界を垣間見た、という感想にとどめておくことにする。(2021-06-15L)(2022-03-01)

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2021年07月06日

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