あらすじ
結婚して三十年、初めて意識した妻との乖離。
仕事に子育て、中年の夢……。
四組の夫婦が相手に向き合い、乗り越える人生の分岐点。
*****
娘が婚約者を連れてきた。
他人の分の寿司も遠慮なく口にする、だらしのない男。
娘が選んだ人ならば。自分は、心が広く先進的な父親。そう思っていたはずなのに。
神保町にある出版社、景談社で働く佐原滝郎は、娘の結婚に心が揺らぐ。
「娘が結婚すべきではない」と感じた婚約者は、意外にも滝郎の妻には好印象。
妻もあの婚約者のことは気に入らないと思っていたのに、一体なぜ?
積み重ねてきた夫婦生活の中で初めて見えた、自分と妻の間にあるひずみ。
もしかして、妻と自分はーー。
社内の三組の夫婦の姿を見ていくうちに、滝郎はある決意を固める。
転勤、再婚、中年の夢……。
四組の夫婦が直面する、結婚生活の危機。
連れ添ってきた相手と向き合い、それぞれが出した答えとは?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
つまらない小説を読んでしまいました。娘の彼氏とのお寿司会、我が家も2回でした。1回目は本論の手前までで終了…ホッ。1ヶ月後の2回目はそうはいかず、お願いされました。やっぱり私も親の希望として言わせてもらいました、娘を必ず幸せにしろと。前置きとして、どれほど大切に可愛がって育ててきたのかを、目の中に入れてもとか命をかけてもという例えで前置きに話した後で。私の隣で家内が、向こう側で娘がボロボロ泣いていました。思い出しちゃったじゃないか、良くない小説だ。
Posted by ブクログ
小野寺さん17冊目だが、あっさりした作風なのか、どれも面白いのだが印象が薄い感じ。
神保町にある一流出版社の景談社に勤める社員を中心とした4組の夫婦と独身の女流作家の物語。神保町に実在する講談社を知っているだけに、出版社の内側を描いているような気がしてくる。
どこの家庭、夫婦にでもあるような出来事を登場人物達で共有し、トラブルがあっても皆で昇華しあっている。人事部長の佐原氏は娘の結婚相手を拒否することで、妻と娘と断絶が生まれる。それを解消してくれたのが、部下や後輩、作家のいろいろな家庭状況を知ること。新婚早々で奥さんが転勤となった夫婦には驚く。ブラック企業にも思ったが、最善の解決が図れて安心した。どの夫婦も作家も最後は明るい展開なので、読み味は良い。
Posted by ブクログ
どの夫妻も、ちょっとしたすれ違いを通して、相手を知り、お互いを意識し、リスペクトできる部分を再確認して、強くなっていくのを感じて、読後感がよい。
途中出てくる「チョベリバ」という言葉に対しての論評?みたいな部分、結構好きで。言葉へのこだわりはいいなぁ、私もこだわっていきたいなぁと思った部分でした。
Posted by ブクログ
同じ出版社に勤めている4組の夫婦の話、オムニバスですすんでいく。そこまで深い関わりではなかったが、ちょっと接点があるのが楽しかった。
娘が連れてきた男がチャラそうな感じで困るお父さんの話だったり、突拍子もなく会社を辞めたいと言い出して植木職人を目指すお父さんの話だっり、なんかテーマがキャッチーでしたね。
続きが気になると思いながら、楽しく読めました。
Posted by ブクログ
小野寺さんお気に入りです。タイトル”夫妻集”なんですね。確かにどの夫婦も1つも同じ境遇・考え方・役割と違うっていますものね。時間をかけて解決していく夫婦、お互いを見て見ぬふりして同じ時間を歩まないようにしている夫婦。それぞれ考え方も歩み方も違っていても夫婦。軽いタッチで取り上げてあり読みやすかった。
Posted by ブクログ
今、三冊同時進行の読書(笑)歩くときのAudible、実家に帰ると読む積ん読本。
ついこないだ買ってしまったこの本。
おまけに昨日からはWBC観ながら(笑)推しの投手は出てないもののやっぱり、ドキドキする(笑)
どっちかにせいや、と言われながら読んでる私
こんな感じだけど、小野寺さんはやっはひいい。
Posted by ブクログ
久々に小野寺本を。ほぼ全作読んでますが私にとっては癒しです(笑)。単行本でも読んだけど、いい具合に内容を忘れていて楽しく読みました。夫婦の機微が唯一無二の小野寺節で展開していき、何気ないけどクスッとさせられる会話の妙が本当にいいんですよね。偉大なるマンネリとも言えますがやはり定期的に小野寺本を摂取していきたい。
Posted by ブクログ
一つの出版社に勤める四組の夫婦の物語。それぞれのら出来事に、そりゃーそう思うよなーと初めは思うのですがそこから変わっていく答えに良い小説だなーと思えます。どの夫婦にも共感できるところがありますよ
Posted by ブクログ
様々な夫婦の話が集まった短編集。
それぞれの夫婦に様々な事情があり、別々の道をいく夫婦もあれば、危機を乗り越える夫婦もあり・・・。
娘の結婚に揺れる人事部長の話が良かった。意外と娘の彼氏は大物になるかもしれないな。
たとえ夫婦でも、いや、夫婦だからこそちゃんと話すことは大切。
Posted by ブクログ
既読本。大手出版社に勤務する4組の夫婦。安定している夫婦は無い。そう見えても内情は色々ある。きちんと向き合って話す、それができる相手なら婚姻を継続するのも解消するのも円満。ちょっと理想論に感じたり…サラッと読める本。
Posted by ブクログ
色々な夫婦を描いた連作短編集。
4組の夫婦が登場するが、本当に夫婦はさまざま。
お互いの考え方や、お互いへの向き合い方、変化していくところ。譲るところ、譲れないところ。
でも、だからこそ面白い。
私は特に佐原夫妻が気になった。
結婚三十年。出版社で人事部長をしていても、家では普通の父であり夫。
娘の婚約者に対する意見が妻と食い違い、娘は家を出ていき、妻とは距離感が生まれる。
これはまさにチョベリバだ。
要所要所で、鋭角に切り込む小倉琴恵さんも、キレキレの作家さんキャラが立ってて面白かった。
それにしても不倫再会要請って。笑
返事が電話というその理由も潔い。
特に既婚の方には、自分と比べながら、或いは棚に上げながら?楽しめる作品だと思う。
余談だが、私もピンクのシャツが似合うおじさんが
好きだ。変にいやらしくならず着こなすのは、結構ハードルが高い。いや、結構どころか相当高い。
その分、着こなせたおじさんは素敵なのだ。