あらすじ
楠木建氏推薦!
アップル、グーグル、アマゾン、ディズニー、パタゴニア…etc.
熱狂的ストーリーを生み出す「ビジョナリーワード」のつくり方を、気鋭のクリエイターが解説。商品開発から経営戦略、マネジメント、人生設計まで役立つ言葉の技術が満載。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
現在では知らない人がいない程の大企業が「ビジョナリーワード」を駆使して今の地位まで昇りつめたその歴史についてと、そういった言葉の作り方について書かれた本。SONYなど日系企業やGoogleやAppleなどの世界的企業からジョン・F・ケネディや金沢21世紀美術館など思っていたよりも広い分野についての話が載っていた。
一番印象に残ったのは、広大な面積を誇るディズニーランドに入り口が1つしかない理由としてウォルト・ディズニーが挙げた「映画を途中から見たら、ストーリーが分からない」という言葉だ。ディズニーランドを「地上でいちばん幸せな場所」にするというビジョナリーワードを掲げていた彼のブレなさが素敵だと思った。
ビジョナリーワードの作り方も分かりやすくて良かった。ポイントは解像度・目的地までの距離・風景の魅力。そしてバックキャスティングで計画を立てること。
バックキャスティングとはトップダウンと同じで、ゴールを決めてそこから逆算していくこと。
素敵な言葉がたくさん載っていてしかも実用的な本だった。
「見たこともない風景には言葉が真っ先にたどり着く」
「未来を予測する最良の方法は、それを発明してしまうことだ」
「不可能に思えることはできるだけ無視の姿勢で」
「「すばらしい」では足りない」
「枯れた技術の水平思考」
Posted by ブクログ
「未来を予測する最良の方法は、それを発明してしまうことだ」(The best way to predict the future is to invent it)- アラン・ケイ p34
任天堂の元開発者・横井軍平「枯れた技術の水平思考」:
枯れた技術とは「散々使われて安くなった技術」
水平思考とは「違う目的に置き換えること」p134
【機能するビジョナリー・ワード3つの条件】p172
①解像度
②目的地までの距離
③風景の魅力
why?は一つの鉱脈を掘り下げる。if?は新しい鉱脈を掘り当てる。p193
<言葉をつくる5つの技法>p202
①呼び名を変える
②ひっくり返す
③喩える
④ずらす
⑤反対を組み合わせる
元東京大学総長・小宮山宏は一般的な日本の「課題山積みの国」というイメージを反転させ、「課題先進国」という新しいビジョンを示した。
少子高齢化などの問題は、やがて他の先進国も直面せざるをえなくなる。それをいちばん危機的な状況にあると考えるのではなく、世界でいちばん初めに解決することで、その手法とアイデアを世界に輸出できるのではないか、という提案。
課題先進国という言葉は、ネガティブな事象をポジティブに捉えなおすきっかけになった。
↓
不満をひっくり返すと、希望が生まれる。
【3にんの経営者の比喩】p228
・パナソニック松下幸之助「水道哲学」
・京セラ稲盛和夫「アメーバ経営」
・ザッポスのトニー・シェイ「ポーカー経営」
言葉は未来の骨格。肉づけされて初めて命が吹き込まれるもの。p250
【計画立案には2つの方法がある】p251
①フォアキャスティング
②バックキャスティング:未来を起点にして、現在を鑑みる。目的地に到達した視点から、現在地を見つめる思考法。