あらすじ
楠木建氏推薦!
アップル、グーグル、アマゾン、ディズニー、パタゴニア…etc.
熱狂的ストーリーを生み出す「ビジョナリーワード」のつくり方を、気鋭のクリエイターが解説。商品開発から経営戦略、マネジメント、人生設計まで役立つ言葉の技術が満載。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
最初から、惹きつけられる文章で、さすがコピーライターと思った。
未来は言葉でつくられるという抽象的な言葉から具体例、実践法まで書いてくれたので、わかりやすかった。
Posted by ブクログ
先日、お話にきてくれた方が書いたものですね。身近な実例が題材になっているので、「言葉が未来を作る」ということが実感できる。人を動かす時に、いやむしろマインドを動かすときに、このような適度な解像度や距離にあるヴィジョナリーな言葉があるからこそ、目線が揃って、良いアウトプットが生まれる源泉になるのでしょう。組織のトップでなくても、自分が頑張ってる範囲でも、こういう目線はとても大切だと思う。実践しないと。
Posted by ブクログ
頭がくしゃくしゃにかき乱された。
右脳がびびっと刺激されて、アイデアが沢山出てきた。
思考が言葉を作るのではなくて、
言葉が思考を作る。
Appleやソニー、パタゴニアなど、
優れた企業のキャッチコピーを基に、
未来を形作る言葉の作り方を教えてくれる。
この本で学んだことを直ぐに実践したい。
☆KEY POINT
・機能するビジョナリーワードの条件
(1)解像度;出来る限り具体的に!
(2)目的地までの距離;遠すぎず、近すぎず!
(3)風景の魅力;ワクワクする未来を!
・ビジョナリーワードを作る4ステップ
(1)現状を疑う;本当にそう?→ダウトリストを作る。
(2)未来を探る;もしも?→イフリストを作る。
(3)言葉をつくる;つまり?→4つの技法
「呼び名を変える」「ずらす」「ひっくり返す」「喩える」「反対を組み合わせる」
(4)計画をつくる;そのために?
→バックキャスティング(未来を起点に現在を考える)
⇔フォアキャスティング(現在を起点に未来を考える)
Posted by ブクログ
コンセプトワードもコピーライティングなのだ、とずっと思っていたのだけれど、僕が理解している以上に整理してくれていて、すごくすっきりした。
僕らの仕事は、未来をつくる仕事なんだ!と誇りを取り戻せた気がした。なんちゃって。
Posted by ブクログ
世界を動かした(未来を作った)言葉たちと、その作り方を解説する本。
人が思考する際に言葉を使う以上、言葉によって、思考の方向はコントロールできる。
多くの人を虜にしたり、やる気にしたりする「魔法」の作り方を解説する本、と言い換えてもいいくらいだった。
Posted by ブクログ
・目指すべき具体的な姿が思い浮かばない言葉は頑張れ以上の意味を持たない。
・ビジョナリーな人とは、未来を予測するのではなく、作り出す人
The best way to predict the future is to invent it. By アランケイ
・reuse, reduce, recycle の考え方を一言で業種できる「もったいない」を世界へ広めたいケやニア出身のマータイさん
・ディズニーランドの「キャスト」の圧倒的なホスピタリティ
・77年にアランケイが出した「パーソナルコンピューター」dynabook は現代のタブレットそのもの。
・女性のからだを(ファッションで)自由にする ココシャネル
・まねされる商品をつくれ。 早川徳次(シャープ)
シャーペン、テレビ、太陽電池などなど
◯ビジョナリーワードの作り方
・よくできたビジョナリーワードは「未来からの絵はがき」
1. 解像度の高い具体性
2. 行ってみたい、行けるかもしれない、という絶妙な距離感
3. 魅力的な風景
Posted by ブクログ
新しい視点をくれる本。ココシャネルの女のからだを自由にする、通過する駅から集う駅へ変えたecuteなど、具体例が分かりやすかった。whyを3回は、現在起きていることの本質を見抜くのには適しているが、未来の可能性を探るのにはifが必要!言葉を作る五つの技法、呼び名を変える、ひっくり返す、例える、ずらす、反対を組み合わせる!
Posted by ブクログ
人は想像出来るものは必ず創造できる。逆説的には想像出来ないものは創造できない。本書の訴える言葉の大切性を痛感する。的確なビジョナリーワードは未来を方向づけイメージの共有を促す。
本書はビジョナリーワードの事例紹介だけではなく、ビジョナリーワードの作り方すなわち発想の展開に伴うイノベーションの起こし方も解説している。クリエイターは当然ながらリーダーシップを学ぶにもおすすめの本だ。
Posted by ブクログ
現在では知らない人がいない程の大企業が「ビジョナリーワード」を駆使して今の地位まで昇りつめたその歴史についてと、そういった言葉の作り方について書かれた本。SONYなど日系企業やGoogleやAppleなどの世界的企業からジョン・F・ケネディや金沢21世紀美術館など思っていたよりも広い分野についての話が載っていた。
一番印象に残ったのは、広大な面積を誇るディズニーランドに入り口が1つしかない理由としてウォルト・ディズニーが挙げた「映画を途中から見たら、ストーリーが分からない」という言葉だ。ディズニーランドを「地上でいちばん幸せな場所」にするというビジョナリーワードを掲げていた彼のブレなさが素敵だと思った。
ビジョナリーワードの作り方も分かりやすくて良かった。ポイントは解像度・目的地までの距離・風景の魅力。そしてバックキャスティングで計画を立てること。
バックキャスティングとはトップダウンと同じで、ゴールを決めてそこから逆算していくこと。
素敵な言葉がたくさん載っていてしかも実用的な本だった。
「見たこともない風景には言葉が真っ先にたどり着く」
「未来を予測する最良の方法は、それを発明してしまうことだ」
「不可能に思えることはできるだけ無視の姿勢で」
「「すばらしい」では足りない」
「枯れた技術の水平思考」
Posted by ブクログ
ことばを扱う仕事(末端ではありますが)自分がもやもやと考えていたことをズバッと言ってくれた、気持ちいい本だった。
コピーやキャッチフレーズは、飾りではなく、まず想いがあって、そこから産まれるもので、だけどそのことばが出力された瞬間に世界がかわる。今度はことばが世界をひっぱる。
途中の「会社のちょっといい話」みたいのが長くて、しかもアップル、グーグル、パタゴニアとか、それ的な会社ばっかりでちょっと読書欲がだれた(というか、実は読むのに1ヶ月かかった。面白いんだけどなあ。なんだか異常に進まず)。でも、ただの「いい話」じゃなくて、ことばのすごさを軸に書かれているので今までにない目線がほんとうにうれしかった(ことばを愛する者として)!
未来ってことばは使ったことほとんどないし、そんな好きじゃなかったけど、ちょっといいな、ってはじめて思いました。
Posted by ブクログ
●「貧困は、博物館へ」byムハマド・ユヌス、「地上でいちばん幸せな場所」byウォルト・ディズニー、「僕たちはエンジニアじゃなくてアーティストなんだ」byスティーブ・ジョブズ、「世界旅行も、宇宙経由で」byヴァージンギャラクティック
●見たこともない風景には言葉が真っ先にたどり着く。
●未来を言葉にするということは、「目的地」をつくりあげることだとも言えるでしょう。
●郵便馬車をいくらつないでも、それによって鉄道を得ることはできない。技術革新の前には、必ず発想革新が必要になる。
●ビジョンとは「見えるもの」ではなく「見たいもの」。「未来予測」ではなく「未来意思」。ビジョナリーパーソン=未来を予測するのではなく、つくりだす人byアラン・ケイ。
●よくできたビジョナリーワードは「未来からの絵ハガキ」に喩えられる。その人だけが数十年後へとタイムスリップし、まるでそこから現在へ一枚の写真を送ったかのように、鮮明で魅力的な景色を見せる、そんな言葉になっている。
●ビジョナリーワードの条件①解像度(できる限り具体的に)②目的地までの距離(行ってみたい、という憧れをかきたてると同時に「行けるかもしれない」と思える絶妙な距離)③風景の魅力(世界を良い方向へ導いていってくれるかもしれない、という変化への期待感)
●ビジョナリーワード作成のプロセス①現状を疑う(本当にそう?)②未来を探る(もしも?)③言葉をつくる(つまり?)④計画をつくる(そのために?)
●言葉をつくる技法①呼び名を変える②ひっくり返す③喩える④ずらす⑤反対を組み合わせる
●イノベーションは矛盾から始まる。ルールそのものを変える、イノベーションを起こす、そういった目的を持つ場合には、現在を起点にした計画(フォアキャスティング)ではなく、未来を起点にする考え方(バックキャスティング)が必要です。
Posted by ブクログ
自分の仕事・将来の姿をどんな言葉で表現するだろうービジョナリーワードを、未来からの絵はがきにたとえ、その風景が、今からどれくらいの距離で明確なものかによって、自分のあるべき姿がみえるという内容にとても共感☆ まずは自分の仕事からイメージしてみようと思います。
Posted by ブクログ
見たこともない風景には言葉が真っ先にたどり着く
見たこともない風景には言葉が真っ先にたどり着く
新しい意味を持った言葉
言葉は未来を発明する道具
ビジョナリーワード
10年位内に、人類を月に送り込む(JFケネディ)
貧困は、博物館へ(ムハマド・ユヌス グラミン銀行創設者)
女のからだを自由にする(ココ・シャネル)
すべてのデスクと、すべての家庭にコンピューターを(ビル・ゲイツ)
誰もが編集できる百科事典(ジミー・ウェールズ ウィキペディア創始者)
美容を新しいアートにする(ヴィダルサスーン)
世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする(グーグル)
GIVE A GOOD IMAGE(FCバルセロナ)
一台少なくつくれ(エンツォ・フェラーリ)
株主は、地球だ(イヴォン・シュイナード パタゴニア創始者)
ポケットに入るラジオを作れ(井深大 ソニー創業者)
よくできたビジョナリーワードは、「未来からの絵ハガキ」に喩えることができる
①解像度
②ほどよく設定された目的地までの距離
③風景のそのものの魅力
ビジョナリーワードのつくり方
①現状を疑う 「本当にそう?」
ダウトリストとしてまとめておく
言葉のラベルを剥がす 一般名詞というラベルを剥がし、さまざまな視点からモノを表現してみる、固定概念を拭い去る
②未来を探る 「もしも(IF)?」
Why?はひとつの鉱脈を掘り下げる
If?は新しい鉱脈を探し出す
③言葉をつくる 「つまり?」
①呼び名を変える
悪魔のゴルフコース
アルバイト、従業員→キャスト(ディズニーランド)
エンジニア→アーティスト(アップル)
喫茶店→第3の場所(スターバックス)
②ひっくり返す ネガティブをひっくり返してポジティブに記述する
課題先進国
通過する駅から、集う駅へ(エキュート)
胸を小さく見せるブラ(ワコール)
③喩える
ATMのように気軽にクルマが使える世の中
④ずらす
大人→こども(金沢21世紀美術館)
姿形展示→行動展示(旭山動物園)
朝専用缶コーヒー、夜家事
⑤反対の視点や概念を組み合わせる
セーラー服と機関銃、ごくせん、任侠ヘルパー
無印良品
高級ディスカウント(ターゲット)
ポケットに入るラジオ
④計画をつくる 「そのために?」
フォアキャスティングよりもバックキャスティング
先に理想の未来を設計し、そこから逆算して現在の行動に落としこむ
ビジョナリーワードは、シンプルでも新しい言葉の組み合わせで出来ている
Posted by ブクログ
言葉の重要性をMBAでの学びや読書、仕事を通じて感じていた時にぱっと読んだ1冊。タイトルの通りの書。
【言葉の限界は思考の限界】
「私の言語の限界が私の世界の限界を意味する」 by 哲学者ヴィトゲンシュタイン
言葉にならないものについては、思考する術を持たない。
【未来への入り口を探すステップ】
1.現状を疑う(本当にそう?)
通勤ラッシュは我慢するしかない、本当にそう?病院は待ち時間が長くて当然、本当にそう?
2.未来を探る(もしも?)→「正解」ではなく「別解」を
もしも、美しいコンピュータが作れたら。もしも、ここに行けば望む人と出会える場が出来たら。
3.言葉をつくる(つまり?)
まだ世の中に存在しない何かを言い当てるとき、それにふさわしい言葉もまだ世の中にはない。そんな新しい言語表現をつくるため「呼び名を変える」「ひっくり返す」「喩える」「ずらす」「反対を組み合わせる」という5技法がある。
キーワード:言葉に敏感になる。「本当?」「もし…」「つまり?」
Posted by ブクログ
「未来を予測する最良の方法は、それを発明してしまうことだ」(The best way to predict the future is to invent it)- アラン・ケイ p34
任天堂の元開発者・横井軍平「枯れた技術の水平思考」:
枯れた技術とは「散々使われて安くなった技術」
水平思考とは「違う目的に置き換えること」p134
【機能するビジョナリー・ワード3つの条件】p172
①解像度
②目的地までの距離
③風景の魅力
why?は一つの鉱脈を掘り下げる。if?は新しい鉱脈を掘り当てる。p193
<言葉をつくる5つの技法>p202
①呼び名を変える
②ひっくり返す
③喩える
④ずらす
⑤反対を組み合わせる
元東京大学総長・小宮山宏は一般的な日本の「課題山積みの国」というイメージを反転させ、「課題先進国」という新しいビジョンを示した。
少子高齢化などの問題は、やがて他の先進国も直面せざるをえなくなる。それをいちばん危機的な状況にあると考えるのではなく、世界でいちばん初めに解決することで、その手法とアイデアを世界に輸出できるのではないか、という提案。
課題先進国という言葉は、ネガティブな事象をポジティブに捉えなおすきっかけになった。
↓
不満をひっくり返すと、希望が生まれる。
【3にんの経営者の比喩】p228
・パナソニック松下幸之助「水道哲学」
・京セラ稲盛和夫「アメーバ経営」
・ザッポスのトニー・シェイ「ポーカー経営」
言葉は未来の骨格。肉づけされて初めて命が吹き込まれるもの。p250
【計画立案には2つの方法がある】p251
①フォアキャスティング
②バックキャスティング:未来を起点にして、現在を鑑みる。目的地に到達した視点から、現在地を見つめる思考法。
Posted by ブクログ
本屋で“帯”にあった
「楠木 建氏推薦!『言葉でしか考えられない。考えられないことは絶対に実行できない』」
という文言に惹かれて購入。
事例の紹介が多く、読み物としては面白く読み易いが、内容としては濃くもなく、「ふーん」という程度で終了。
表紙に「一行の戦略」と書いてあるけど、多くの人にイメージを伝えるには、そこまで削ぎ落とした言葉が重要という点は共感できる。
How toの部分もあるので、参考にしながら実践してみたい。
でも、あんまり他の人にこの本を読むことは積極的にはお奨めしないかもw
Posted by ブクログ
バックキャスティング
⇨理想的な未来を想像し、そこを起点に現在に振り返る様に計画を考える方法。
故にストーリー、ビジョナリーワードが重要。
言葉のつくり方。
・呼び名を変える
・ひっくり返す
・喩える
・ずらす
・反対を組み合わせる。
Posted by ブクログ
一つのキーセンテンスが、希望と未来を導いてくれる。毎日何気ない会話や文書も、もちろん言葉の集合体だ。勇気を沸き立たせる言葉もあれば、悪意に満ち足り、ネガティブになる言葉もある。しかし、言葉は単に言葉である。未来ある言葉には、成し遂げたい自分の想いが言葉にのっている。その想いが、どれだけ成し遂げようとする自分に対しての覚悟が強いほど、未来がみえる言葉になるのだろう。
この本は、そのキーセンテンスをいかに創り上げるかの事例を紹介し、分析した書である。ビジョナリーワードと呼び方を定め、1.解像度2. ほどよく設定された目標までの距離3.明確な風景イメージの魅力としている。スタッフにより分かりやすければ、同じベクトルを見る事ができるうる観点がこの3点であろう。そして、その達成する着地点も見えそうだと、やる意欲も挑戦しがいがある。また、ビジョナリーワードの作り方は、現状分析をし〈なぜ?なぜ?なぜ?〉を、もしかの可能性を見出し思考する。問題を解決する思考パターンと似ている。私も何か起きた時には、このなぜ?なぜ?なぜ?を繰り返すと、顕在化した分部から潜在した箇所が見え、物事の本質が理解出来、解決する可能がある。もちろん過去の経験に基づいてでしか導き出せないので、多くの体験と人と人との携わりが必要不可欠ではあるが、、、
しかし、導き出されたのは所詮〈言葉〉である。その想いを共有し、行動し続けた者だけが、この言葉がビジョナリーワードとなりえると思う。言葉が全てては有るが、言葉だけでは未来は描けない。