あらすじ
交易都市クリザの領主は、かつて大陸を襲った竜を倒した英雄アルズレッド。富も名声も手に入れた英雄だが、闘いに身を置いてきた彼には、今の平和な暮らしは退屈の連続でしかない。古くから仕える執事と侍女のみが彼の厭世を知り、気に病んでいた。そんなある日、屋敷に現れたのは完全に白い謎の存在。《白の狩人》と名乗り、「黒」を狩ると言うのだが……!? 第9回C★NOVELS大賞特別賞受賞作
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Posted by ブクログ
かなり面白かった。世界が救われた後の英雄の倦み、という取っかかりもいいし、「白」の存在も居心地悪くていい。語り手2人もいいですね…
2人が拾われるとこのイラストが、もっとボロボロだったら現在との対比になってよりよかったかなと思います。
Posted by ブクログ
昔、竜を殺した事で、領主となった男が治める都市。
そんな彼に付き従う2人執事と女中頭。
彼らの前に現れたのは、すべてが『白い』存在。
日々をぼんやりすごしているのに
驚くべき身体能力。
なぜなのか、というのは、最後で納得でした。
しかしそうなるまでの努力で得たものは
自分自身のもの。
ならば、どう転んでも素晴らしい身体能力かと。
最後の最後にはびっくりです。
そんなそぶりも何もなかったので
思わず戻って、記憶も手繰ってしまいました。
一番驚いた落ちとしては、これです。
白い人の正体も分かりましたけども
ものすごく簡単に仕事して終了。
そこまでいくにあたって、色々な新事実があったので
それに霞んでいるのかもしれません。
読みやすかった、のは確かです。