【感想・ネタバレ】コウノトリとんだのレビュー

あらすじ

『あしたの名医』著者、感涙の最新作

●「あしたの名医」シリーズが話題!
再注目の医師作家が放つ涙と希望の医療エンタメ

新人助産師のまゆは大学で優秀な成績を修めながら、
生い立ちに由来するトラウマが原因で出産介助ができない。
指導役の亜美とともに妊婦に寄り添い、
出産をめぐる様々なトラブルに立ち向かうまゆだったが、
妥協を許さぬ亜美には
「かつて新人を潰した」という噂が――。
現役産婦人科医が描く感動の医療エンターテインメント。

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Posted by ブクログ

「あなたは助産師に向いていない!」
え~いきなり、その言葉はきつくない?
プリセプターの亜美さん、私だったら心が折れちゃうよ。
この妥協を許さない亜美には良からぬ噂も……。
そう、この物語は現役医師が描く新人助産師・まゆの成長物語。

さすが、現役産婦人科医師ならではのリアリティーな描写。
特に緊急カイザーのシーンは「蹄の音を聞いたらシマウマではなくウマが来たと思え」の格言通り、一分一秒を争う「時間との戦い」、モニターの音、スタッフの緊迫感がひしひしとと伝わってきて、母子の無事を祈りながらハラハラドキドキしながら夢中でページをめくった。

初めての夜勤で、まゆが直面した「中期中絶」「命の選択」という重い現実は、他に方法はなかったのか、正解のない問いに心がモヤモヤする。
熊本の「いのちのかご」でまゆの複雑な生い立ちに「生きていてありがとう」という言葉が胸に響いて思わずじーんとしてしまう。
また、やむを得ず子を手放す母親に「家族を作ってあげてください」という言葉に、私自身物心ついたときから母親がいなかったので胸に込み上げてくるものがあった。

かつては「泳げない魚」のようだったまゆが、厳しい亜美の指導のもと過去を乗り越え成長していく姿は『コウノトリ』が新しい希望に向かって羽ばたいていくように将来が頼もしくもあり、今後どんな助産師になっていくのか、その成長を見守り続けたくなるので是非シリーズ化してもらえると嬉しい。
あと亜美のスビンオフ作品とかも読みたいかも。

母親と新しい命に寄り添う助産師の物語は『コウノトリとんだ』という言葉通りあたたかい余韻が残る心地よい一冊だった。


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2026年02月11日

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