【感想・ネタバレ】世界鬼 11のレビュー

あらすじ

最終夜、世界鬼と化した王の圧倒的な破壊を前に為す術も無い世界中のアリス達。そんな中、日本のアリス達を再び救ったのは、使界鬼と化した大倉であった。「生きろよ」その言葉を残し消えていった大倉であったが、王の脅威が去ったわけでは無い。

一方で、瀬木の命と世界を天秤にかける事を強いられたあづまは、かつてない絶望に陥っていた。
最終夜、どう足掻いても答えを出すしか無い局面で、あづまが選ぶのは…?

単行本描き下ろしは、最終話から数年後のゼラ、ここでしか読めない後日談。
あづまが選択をした後、果たしてアリス達はどんな道を辿るのか?

戦慄のサイケデリックワールド、ついに完結!!

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Posted by ブクログ

やっと読めた
最終巻を読むのには大抵、時間を要してしまうのが私の悪い癖
ただ、この『世界鬼』は完結を認めたくないって、漫画読み特有の感覚だけでなく、むしろ、気分が爽やかになる終わり方じゃないのが、これまでの展開から容易に想像できたからだ
どちらかと言えば「読みたくないなぁ」と、漫画読みとして、あるまじきキモチすら持ってしまっていた
ただ、読まなかったら読まなかったでスッキリも出来ないので、覚悟を決めて読んだ
案の定のラストだった
さすがに、ほぼ一年前の作品なので、未読の人間は(1)から読んでいない人間以外にはいないと思うが、一応の注意としては、空腹時に読まない方がいい。確実にトイレに駆け込んで、便器とお喋りする羽目になる
残酷な描写はあるにはあるが、『職業・殺し屋』ほどじゃないし、精神的なエグさで言えば、『不能犯』の方が勝っている。しかし、どちらも読んでいる私ですら、久しぶりに吐き気を覚えた
「面白い」や「正しい」もしくは「根本的に間違っている」って感想云々は抜きで、名作と評されるべきである少年漫画なのは確実
無邪気な愛は、純粋悪を内包している、それが端的な印象
人間の命の軽さと、何にも代えられない価値に対して考えさせられる
遺伝じゃなく、環境こそが、人間の中に最悪かつ最低のバケモノを作り出す、そんな陳腐な感想が浮かぶヒロインだったな、あずま嬢は
しかし、彼女の生き方、死に対する観点が人間的に間違っている、とは言い辛い。何と言うのか、生物として純粋だ、彼女は。この世界には、善も悪もなく、二つが混ざり合った混沌もしくは虚無で満ち溢れているな・・・
そんなヒロインが活躍する作品を見事に完結させた岡部先生の『グッドナイトワールド』の(2)が出たそうなので、様子見していた(1)と一緒に買おう
どの回も強烈の一言に尽きるが、EPISODE.92「ハッピーエンド」に比べたら、まだ可愛げがある。改めて、ここまでヤバいヒロインもいないな、と笑うしかなかった
この台詞を選んだのは、ストンと心に落ちてくる説得力があったから。どんなに綺麗事や大層な野望を持っていても、人の腕は伸ばせ、掴め、抱き締められる限界がある。それなら、いっそ、これくらい、清々しい独善的な愛を示す人間の方が信用できる

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2016年07月18日

Posted by ブクログ

巻を重ねるごとに王道になっていく作風が大好きでした。終わってしまうは寂しいです。
王道になるという私の予想通り、1巻からは想像もつかないような展開でした。2巻のあずまちゃんのセリフとの対比があり、この作者はそういうことが好きなんだなあ、と思ったり。
でも、ラストはバッドエンドかな、と。

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2015年08月17日

Posted by ブクログ

なんだかんだと最後まで予想を裏切り続けてくれた作品。いいやつというよりはだめなやつだけど、魅力的なキャラばっかり。
最終回はこれで終わり!?って感じだしバッドエンドだけど、この話らしい終わり方かなぁって気がする。後日譚とかカバー裏のおまけがファンには嬉しかった。

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2016年01月10日

Posted by ブクログ

不条理な風呂敷は畳まれたというか燃やされたというか、一筋縄ではいかないが上手く完結。「ダークグリーン」や「ラブ・シンクロイド」を思い出す。

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2016年02月19日

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