【感想・ネタバレ】ひめがたり2 いばら姫に真紅の薔薇をのレビュー

あらすじ

腕に薔薇の痣が現れてしまった芹霞は、一縷の望みを抱いて氷皇に会いにいく。櫂、煌、玲、桜の四人は元老院に呼びだされ、明治神宮へと向かった。固い絆で結ばれていたはずの五人の間に、いつしか不穏な空気が流れはじめ…。やがて明らかになる、八年前のある出来事。複雑に絡みついたいばらを解き、希望の光を手に入れることはできるのか…?

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面白かった

私は別に苦もなく読み進め、面白く思いました。心理学的(哲学的?)要素があり、5人視点の一人称で語られます。

隠したい過去の断片的な回想と、明かしたい謎のある現在が入り交ざったミステリー風味ですが、推理小説のような謎解きというより、特別な出来事やものが、その視点主の心理にどう影響しているのかがメインの心理重視の話に思いました。

一部、物事が抽象的(象徴的)にされて進むので、確かにもう少し説明があれば嬉しいなと思う場所はありますが、情報量が違うそれぞれの考えや会話に読み解くヒントらしきものがあるので、ニュアンスで読み進めて、私は問題ありませんでした。(最後にそれの持つ意味がわかりますが)

出来事にしても抽象物にしても、視点によって意味合いが変わることが多いので(だから定義づけしないのでしょうが)、行間から感覚的に読み取るのが苦手の方や、一義的な文にそって軽く読みたい方は、意味がとれなくて苦しいかもしれません。意味がとれれば、なんでこの設定にしたのかとか、別面における深さや面白さも感じると思います。

シリアスさの中にもコメディあり切ないラブありで、色々な面から私は楽しみました。
個人的には紅皇と氷皇が好きでした!
(本を買って読めばよかった気がします…)

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2013年08月16日

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