あらすじ
聖母マリアの祠の裏、雪の下から16歳の少女の遺体が発見された。遺体や服からアフガニスタン人移民の青年のDNAが見つかるが、刑事オリヴァーとピアが事情聴取をする前に彼は消えてしまった。有力な手がかりが見つからず捜査が難航するなか、数日後の夜に、田舎道で男が車にはねられて死亡する。男は裸足で、体には動物の咬傷や拷問の痕があった。彼はどこから逃げ、誰にこんな目に遭わされたのか――。ふたつの事件の捜査から導き出される、ドイツ警察を揺るがす史上最悪の真相。とてつもない急展開を見せる、大人気警察小説シリーズ。/解説=上條ひろみ
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Posted by ブクログ
前作の感想にも書いたけど、オリヴァーもピアも既に私の親類。チームのみんなもそのまた親類。今作も670超える大作を親類達が一生懸命捜査してる。人ごととは思えない事件の結末?ドイツは早くから難民を受け入れてたからこその作品。登場人物のキャラクターも描き分けられていて、6百ページ超えの長すぎるかと思えるがいっさい無駄がなく素晴らしかった。
Posted by ブクログ
大好きなシリーズ。
最近どうもパッとしない読書体験が続いていたところ、まさに至福の時を与えてもらえました。
翻訳ミステリの楽しみってこの感じだよな、と。
スケールの大きな国を揺るがす地獄のような大犯罪と、それを解くきっかけになったのはあまりに個人的ないさかいだった。うまいですねぇ。
登場人物表は3ページに及ぶもう少しで700ページに届く分厚さなのに、ぐんぐん読ませてくれます。
やっぱ仕事のできるオリヴァーがかっこいいんだ!
Posted by ブクログ
オリヴァ―とピアシリーズの第11作。
雪の中で女子高生の死体が発見され、他殺と判明する。
親友の家に泊まると両親には嘘をついて恋人と過ごす予定のようだったが、
その秘密の恋人が犯人なのか。
遺体の体や服から移民の青年のDNAがみつかるが、
その青年は行方がわからない。
そして、被害者の母親のところには見知らぬ女が現れ、
「犯人を捕まえた、娘の復讐がしたくないか」と告げる。
一方、警察の捜査は行き詰まる中、
裁判官が裁判所で人質をとって立てこもりオリヴァーを呼び出す。
部下の一人、カトリーンが自分は裁判官の恋人だと言って
無理やりオリヴァーに同行するが、
裁判官はカトリーンを射殺したうえで爆弾で自爆する。
女子高校生の殺人と裁判官の自爆は関係があるのか。
オリヴァーは無事離婚できて、末娘のゾフィアと穏やかに暮らしていたのに、
目の前で射殺と爆弾自殺にあうとは。
ピアの方は、結婚していた時は結構もめていたのに
検死官ヘニングとは親友のようになっていて
認知症を発症している母親について相談にのってもらっている一方、
夫クリストフとは揉めている。
とはいえ、最後にはクリストフと共にナミビアに一年間行くことを決意する。
ピアのいない間、オリヴァーは大丈夫?
新しいメンバーが活躍するの?
それにしても、
娘を殺されたのにクリスマスツリーを買うべきかどうか悩むほど、
ツリーは重要な存在なのだろうか。
被害者の使っていたハローキティの毛布、キノコ農場でシイタケ、
親友が葬儀でしていた攻殻機動隊の草薙素子のコスプレと、
ちょいちょい日本が出てきて嬉しかった。
Posted by ブクログ
序盤はシリーズにしては、シンプルな話かと思ったら全然違って、吃驚しました。
事件としては犯人グループが捕まって大団円ですが、本当に大変なのは、ここからの組織としての後始末でしょう。普通に考えれば、署長もオリバーも「御咎めなし」では済まないし、課のその存続も危うい。
それはともかく、悪しき狼事件の「犯人」の影がチラッと出てきたけど、結局彼は、どうなったんでしょうか?
助け出されたかと思ってたけど、実はそう見せかけて、殺されてたのか?それともやっぱりまだ逃げてて、全然別の顔で今後再登場するのか?
Posted by ブクログ
ネレノイハウス、あなたこそ「怪物」です!と言いたくなるほどの作品だった。
11作目ともなれば、まぁいつもの感じで面白かった的になってもおかしくないのに、とんでもない展開だった。
カトリーンよ…あなたのおかげで1作目から読み返したくなってしまったじゃないのよ…。
ピアがナミビアでどんな暮らしをするのかも気になる!!
Posted by ブクログ
最高すぎる!
ネレ・ノイハウスのそこ知れない懐の深さや頭脳の明晰さ、問いかける重さに唸るしかなかった。
ミステリーとしても、オリヴァーとピアの物語としても、捜査11課の物語としても圧倒的な本作になったと思う。エンタメ性もすごくあった。
移民問題やそのヘイト、10代の危うさ、司法の視点、どれもデリケートな問題なのにぐいぐい引き込まれ読むのが止まらなかった。
個人的に、アンネの人物描写、心情描写が心震えるほど丁寧で沁みた。また、登場人物のページだけで3ページに笑った。
あと、前々から怪しいなぁ、ちょっと不透明な人だなぁと思ってました!
事件解決までの時間を一緒に体感しているのがいつも心地よい。
Posted by ブクログ
今回は、オリヴァ―が悪い女に引っかからなかった。家族の問題もなかった。良かった。本当に。
ピアの個人的なあれやこれやが無いこともないが、ヤマがデカかったので署内の人間関係的なゴタゴタはなく、そこも良かった。そういうの要らない。
分厚いが、先が気になり一気に読める。でも分厚いので手が痛くなる。何ページを超えたら分けると法律で定めるべきだ(笑)。
今回は被害者家族と展開重視かな?
Posted by ブクログ
2026年の9冊目は、ネレ・ノイハウスの「怪物を捕らえる者は」です。オリヴァー&ピアのシリーズ11作目となります。相変わらず辞書のような厚さで、読み応えが有ります。登場人物もかなりの多さです。
ラストで驚きの展開が待っており、シリーズのターニングポイントになると思います。
娘の初めての一人暮らしに伴うゴタゴタが重なり、かなり時間がかかってしまいました。
16歳の少女ラリッサ・ベーレフェルトの殺害に伴って、犯罪被害者の遺族達による私的制裁組織の存在とその暗躍が明るみに出ます。組織は、法曹界や警察内部、オリヴァーとピアの所属するホーフハイム刑事警察署捜査11課内部にも及んでいました。誰が裏切り者なのか?割りと分かり易く書かれていますが、前作までの彼(彼女)の言動がどうで有ったかもチェックしたくなります。現実世界にこの組織が存在していれば、かなりのセンセーションを巻き起こすことでしょうが、決して空想とまで言えない所に怖さを感じます。
ラリッサ殺害事件は、ある関係者の証言に翻弄され、一向に解決に向かいませんが、事件の真相は、至ってあり来たりの動機によるものでした。
次作以降でシリーズの行方がどうなるのか、楽しみです。
☆4.6