あらすじ
わたしが観覧車の幽霊になって随分時間が経ちました。この観覧車には変わった人がいっぱい乗ってきます。盗聴魔、超能力を持つ占い師、自信喪失した女記者、ゴンドラでお見合いをする美人医師……みんな必死にくるくる生きてる。だから今、わたしは人を思う力を信じてる。そうしたらいつかもう一度、あなたに逢えるかな?これはすれ違う人々の人生と運命を乗せて、回り続ける観覧車の物語――。
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Posted by ブクログ
事故でなくなり観覧車の中で自縛霊となった少女千穂と、その親友銀杏の2つの視点を交互に配置して進んでいく構成が面白い。そういう二視点から語られるのはよくあるパターンなんだろうけど、この小説ではその手法が見事に機能している。
人物と生き方を読む物語だと思う。二人の主人公はじめ、主要な登場人物たちの人生、葛藤、趣味趣向の個性的なこと。そして登場人物たちが交差することで伏線が張られ、回収されていく様の絶妙さ、二視点が落ち着きなく移り変わることすら心地よく感じる。
それだけに、片側の視点だけとなってしまった、オーラスは非常に残念。着地点そこでエエんか?っていうか着地してないんとちゃうか?
ああいう風なモヤモヤしたまま終わってしまうのは勿体ないと思うぞ。
Posted by ブクログ
観覧車の地縛霊となった千穂は、そこで幼馴染の銀杏を待ち続ける。そこには、盗聴魔、超能力を持つ占い師、自信喪失の記者、ゴンドラでお見合いする美人といった様々な人たちが訪れて・・・
一見、バラバラな登場人物たちがだんだんつながっていくところに惹かれていきました!
伏線もちらほらあって楽しかった!!
だけど、ラストがちょっと・・・結局銀杏の恋はどうなったのかちょっとわかんなかったなぁ・・・((+_+))