あらすじ
「意識」は感情や意思決定に深く関わっているとされるが、
それは錯覚にすぎない。
例えば、あなたが今日コンビニでペットボトルの水を買ったとしよう。数ある種類の中からその水を選んだ理由を説明することはできるかもしれない。
しかし最新研究によれば、私たちの意思決定を下しているのは“意識”ではなく、“無意識”であるという。
だとすれば、私たちが「自分で選んだ」という実感はどこまでが本物なのか?
意識は何のために存在するのか?
日常のささいな選択から「自分」という感覚まで──生命科学最大の謎に迫る!
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Posted by ブクログ
著者は筑波大教授の医学博士。自分が死んだ後もこの世界は存在し続けるのか?我々がよく考えるこのような問いから始まる。
そして、私たちの意識は自由に決定しているのではなく、無意識で決定されたものを後から追認しているだけという主張。私がこうした主張を最初に知ったのはロボット工学者 前の先生の"脳の中の「私」はなぜ見つからないのか"を読んだとき。前野先生は自分が発見した真理、といったテイストだったが、医学・・生物学者からするともはや常識的になっているようである。本書では、"意識とは、"無意識という母体"から浮かび上がる断片的な”解釈の波”である。"といった表現でうまく整理されていた。
Posted by ブクログ
意識は睡眠により途切れ自己は連続する
記憶が意識をつなぎ
睡眠が記憶をつなぐ
意識とは無意識的に発動された行動を社会的文脈に適応させる監督や監視機能
覚醒と意識の連続性は無意識的な生命活動の上に構築された
意識とは「私たちが五感を通じて得られた情報をもとに、脳内で創りあげた世界像と自己の関係性」を理解し管理する機能である
Posted by ブクログ
日常生活では気づかない新たな視点を与えてくれる良書だと思う。
量子論的な考え方は理解が難しいが、観測によって現実が定まるのでは?という考え方は面白い。
私は自分が死んだら世界も消えるのでは?と考えたことがあったのだが、同じようことが書いてあって、嬉しくなった。世界とはとても主観的なものだということなのだろう。
「意識」についての話ではあるが、結局「この世界」とはなんだろう?という問いが深まった。
各章の終わりのショートストーリーは、小説風で面白かった。小説好きの方も楽しめるのでは?と思った。
積読本が増えてきていたので買おうか迷ったが、買って良かった!