【感想・ネタバレ】日本ホラー小説史のレビュー

あらすじ

オカルトブームやホラー映画ブームと共鳴しつつ広がったホラー小説の歴史を、江戸川乱歩からモキュメンタリー人気に至るまで追う。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 日本のホラー小説、その起点を終戦後の1945年、及び江戸川乱歩の評論『怪談入門』と定め、現在のいわゆる"令和のホラーブーム"にまで繋がる歴史を、近縁のジャンル―ミステリ、SF、怪談、さらには昭和中期のUFOや超能力、オカルト等のブームや映画など周辺との関わりも交えて詳説した1冊
 幻想文学、あるいは海外の怪奇幻想、ホラー小説史に併記する形で本邦に於けるそれらの歴史が語られた著書は過去にも少なからずあるが、こと"日本のホラー小説の歴史"として書かれた本は確かに初だと思われる。

 平安朝の頃から長く幽霊や狐狸妖怪、魑魅魍魎が登場する豊穣な"怪談"文芸が存在した日本に、明治期以降海外の怪奇幻想文学が数多く紹介されながらも、その後はミステリやSFの辺縁あるいは亜種として扱われがちであったものが、どのような紆余曲折を経て"ホラー小説"という一つのジャンルとして独立するに至り、さらには他ジャンルや書籍以外のメディアと交差しながら現在の何度目かのブームを迎えているのか―が詳細に綴られている。

 新書という紙数が限られた体裁では言及し切れず、著者が泣く泣くカットした事項も少なくないだろうと察するが、戦後の一文学史、サブカル史の一面を語った一冊としても貴重だと思う。
 ホラー小説に少しでも興味のある読者は必読の書といっても大げさではない―気がする。

 著者の朝宮氏が昨年出版した『現代ホラー小説を知るための100冊』と『怖い話名著88』の2冊と本書、さらに3年前に刊行された風間賢二氏の『ホラー小説大全〈完全版〉』(青土社)があれば、現在の日本における国産/海外のホラー文芸に必要な情報はほぼ得られるのじゃないだろうか。
 これからそこに新たに触れられる読者の方々が羨ましいが、旧い作品がどんどん読み辛くなっている状況を考えると、一概にそうとも言えない……かもしれない。

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2026年01月30日

Posted by ブクログ

終戦後から現代に至る日本のホラー小説の通史。
約240ページの本文に詰めに詰め込んだという感じの情報量。その密度の高さに驚くがもうちょっとページ数多くても良かったのではないだろうか。全体的に駆け足感があり、もうちょっと詳しくと思う箇所が(特に時代が下り現代に近づくほど)いくつもあった。 新書のため紙幅が限られるというのであれば前半の1945年〜70年代に関する記述は既存の類書に任せて、80年代以降の現代ホラーに絞るという手もあったのではないだろうか。

とわいえそれは自分が古いものに馴染みがあるからそう思うだけで、若い読者にはむしろ80年代以前の情報の方が新鮮なのかもしれないので一概にはいえないか・・・

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2026年01月23日

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