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オカルトブームやホラー映画ブームと共鳴しつつ広がったホラー小説の歴史を、江戸川乱歩からモキュメンタリー人気に至るまで追う。
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Posted by ブクログ
ホラー小説の歴史をたどる一冊。当時の社会情勢とも紐づいていて、どのように昨今のホラーブームが生まれたか、というのがとてもわかりやすく記されています。もちろんホラーブックガイドとして読める面もありますよ。 読むとますますホラーが好きになって、さらに読みたくなっちゃう一冊。殺伐とした世の中は嫌だけれど、...続きを読む虚構のなかでは楽しいよね。いつまでもホラーが楽しめる世の中であってほしいと感じます。
戦後の出発点から令和のブームまでを概説した好著。時代毎の重要作品と人物を軸に周辺ジャンルや変化点も捉えており、非常にためになる。何より著者自身が執筆を楽しんでいる感情が伝わり、熱量と分かりやすさのバランスも秀逸だ。日本ホラー小説愛好家必読の一冊。
終戦後から現代に至る日本のホラー小説の通史。 約240ページの本文に詰めに詰め込んだという感じの情報量。その密度の高さに驚くがもうちょっとページ数多くても良かったのではないだろうか。全体的に駆け足感があり、もうちょっと詳しくと思う箇所が(特に時代が下り現代に近づくほど)いくつもあった。 新書のため紙...続きを読む幅が限られるというのであれば前半の1945年〜70年代に関する記述は既存の類書に任せて、80年代以降の現代ホラーに絞るという手もあったのではないだろうか。 とわいえそれは自分が古いものに馴染みがあるからそう思うだけで、若い読者にはむしろ80年代以前の情報の方が新鮮なのかもしれないので一概にはいえないか・・・
朝宮運河さんは2025年から2026年序盤に、 「現代ホラー小説を知るための100冊」 (星海社新書) 既読 「怖い話名著88 乱歩、キングからモキュメンタリーまで」 (講談社) 未読 「日本ホラー小説史: 怪談、オカルト、モキュメンタリー」 (平凡社新書) 本書 と立て続けに単著を出しておられてい...続きを読むる。凄腕。 江戸川乱歩を幕開けと看做して、もちろん前史も抜かりなく、現在までを簡潔に。 素晴らしい見取り図をいただいた。 索引があればなおよかったが。 2026年3月16日の夜時点で、ツイッターの「#1000南無ワニ」は、「ぱぴぷぺぽマンの侵入を防いだ34日後に南無阿弥陀仏と唱えるワニ」。 4月下旬にどうなるのかも楽しみ。 @ 【概要】 モキュメンタリーホラーの人気に代表されるように、今、ホラー小説はかつてない盛り上がりを見せている。日本のホラー小説はいつ生まれ、どのような道のりを経て、この空前のブームへ至ったのだろうか。 本書では、戦後から現在までのおよそ80年にわたるホラー小説の歴史を辿る。江戸川乱歩による「怪談入門」で幕を開けた戦後ホラー小説の歴史は、1960年代の異端文学ブーム、1970年代のオカルトブーム、そして1980年代のホラー映画の人気を受けて発展してきた。1990年代にとうとう文芸の一ジャンルとして確立されると、画期的な作品を次々と生み出しつつ、令和のホラーブームへと至る――。 各時代を彩る300を超える作品を紹介し、ブックガイドとしてもおすすめの一冊。 【「はじめに」より】 本書『日本ホラー小説史』は、令和のホラーブームがどのような状況から生まれ、日本のホラーがどのような発展を遂げてきたかを、戦後の文学作品を中心に記述するホラー入門書である。(中略)今回のブームをきっかけにホラーに関心を持った読者が、日本ホラー小説の歩みを簡単に辿れるようなコンパクトな文学史が、そろそろ必要とされているのではないか。本書はそんな思いから執筆された。 はじめに 序章 日本ホラー小説前史 第1章 ホラー小説の曙 1945~50年代 第2章 高度成長期におけるホラーの展開 1950〜60年代 第3章 幻想と怪奇の時代に 1960~70年代 第4章 ホラー黄金期の到来 1980~90年代 第5章 停滞期から令和のホラーブームへ 2000~20年代 おわりに 関連年表
絶好調・朝宮さんの新著。面白いから良いんだけど、基本的には氏の前著とほぼ同様の内容。前はブックガイド、こっちは通史っていう違いはあれど、当然、共通する部分も多いから、未知の内容は少なめ。しかしホラーが熱いんですな。
日本のホラー小説、その起点を終戦後の1945年、及び江戸川乱歩の評論『怪談入門』と定め、現在のいわゆる"令和のホラーブーム"にまで繋がる歴史を、近縁のジャンル―ミステリ、SF、怪談、さらには昭和中期のUFOや超能力、オカルト等のブームや映画など周辺との関わりも交えて詳説した1冊...続きを読む。 幻想文学、あるいは海外の怪奇幻想、ホラー小説史に併記する形で本邦に於けるそれらの歴史が語られた著書は過去にも少なからずあるが、こと"日本のホラー小説の歴史"として書かれた本は確かに初だと思われる。 平安朝の頃から長く幽霊や狐狸妖怪、魑魅魍魎が登場する豊穣な"怪談"文芸が存在した日本に、明治期以降海外の怪奇幻想文学が数多く紹介されながらも、その後はミステリやSFの辺縁あるいは亜種として扱われがちであったものが、どのような紆余曲折を経て"ホラー小説"という一つのジャンルとして独立するに至り、さらには他ジャンルや書籍以外のメディアと交差しながら現在の何度目かのブームを迎えているのか―が詳細に綴られている。 新書という紙数が限られた体裁では言及し切れず、著者が泣く泣くカットした事項も少なくないだろうと察するが、戦後の一文学史、サブカル史の一面を語った一冊としても貴重だと思う。 ホラー小説に少しでも興味のある読者は必読の書といっても大げさではない―気がする。 著者の朝宮氏が昨年出版した『現代ホラー小説を知るための100冊』と『怖い話名著88』の2冊と本書、さらに3年前に刊行された風間賢二氏の『ホラー小説大全〈完全版〉』(青土社)があれば、現在の日本における国産/海外のホラー文芸に必要な情報はほぼ得られるのじゃないだろうか。 これからそこに新たに触れられる読者の方々が羨ましいが、旧い作品がどんどん読み辛くなっている状況を考えると、一概にそうとも言えない……かもしれない。
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