あらすじ
上司と部下など、人間関係を作りあげる方法。スポーツのコーチ技術から生まれたコーチングは、上司と部下の関係など、ビジネスのあらゆる局面で使われている。親子、教師と生徒などへの応用法も含めて解説。(講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
最近よく聞くコーチングについて
コーチングとは問題を抱えている相手に対して、答えを示すのではなく、それを相手に気づかせてあげる手助けをすることだ。
これによって問題を抱えた人は自ら問題を解決することができるだけだなく、やる気まであげることもできる。(答えを押し付けられるのは、不満だけでなく、やる気まで損なう可能性がある。)
しかし、実際の現場ではコーチングの重要性に気づいていながら、コーチングになっていないことが多々あるらしい。
うまくコーチングするための注意点やこつなどが以下(当たり前のことだが、実践となると難しい)
黙って相手の話を聞く(目をみて)
ペーシング
ミラーリング
フィードバック
BUTからANDへ
バックトラッキング
自分自身、塾で一浪生を教えているが、モチベーションをあげることがいかに大切であるか実感する。
講師である以上、教えること(teach)をする必要があるが、それ以上にコーチングによってやる気をあげると、生徒は非常によくがんばる。ただ、単に勉強しろ、いい大学に入れと言っても、そんなことでは勉強はしない。
僕の生徒も僕のコーチング(もどき?)によって自分の行きたい大学を強く意識して勉強するようになった。その意思を聞いたとき非常にうれしい気持ちになった。
やる気をあげるというのは仕事だけでなく、教育においても非常に重要であると強く感じる。
Posted by ブクログ
コーチングする側と、される側の対応の仕方が、とてもよくわかります。仕事だけでなく、親子間や、自分のセルフコーチングにも役立つと思います。褒めることに、危険な要素が含まれている事を知って、ちょっと、ドキッとしました。褒められる事で、次なる期待、プレッシャーを背負ってしまう事になるなんて。子供に対しては、褒めて育てろ式のやり方だったので、少し考えてみたいですね。
Posted by ブクログ
サッと読み流しただけでも、コーチングとは何か?これで何が変わるのかがわかってくる気がします。よく2000円以上でコーチング関連書をみかけますが、その本を手に取る前に、本書を一読してみることを強くオススメします。
Posted by ブクログ
コーチングの基本がわかる本。
コーチングとは、を知りたい。これから始める。といった時には、丁寧な解説があるので、わかりやすい。
また、グループコーチングとして、ファシリテーションについても解説が。
初心にかえる時などに、1冊保管しておきたいですね。
Posted by ブクログ
非常にためになった。しかし実践できるかが非常に問題。人との会話の中でコーチングを意識しながら考えるのは非常に難しいよね...「人は潜在的に能力を持っている。人はよりよい仕事をしたいと思っている」この2点を信じないとね。あと、観念の眼鏡を外して「今そこにいる」その人をみないとね。
ワークグループの具体例なども紹介してあり、とてもためになった。
Posted by ブクログ
コーチングというものを初めて知った本。今まで経験的に分かっていたものが、これだ!って感じだった。今まで読んだコーチング本で後にも先にもこれが一番分かりやすいです。
Posted by ブクログ
良い上司とは、自分よりも優れた部下を育てる人。人を育てるためのラポールの形成・傾聴・ファシリテーションなど、基本的な技術が具体例とともに書かれている。効果的な質問の仕方はなかなか難しく、習熟が必要だと感じる。最もよかったのは、セルフコーチングの重要性とノウハウの章。人をコーチングするには、まず自分を上手にコーチングして成長する必要があるそうだ。自分を成長させることができない人に、人を成長させるのは難しいというのは、非常に納得がいく。早速実践したい。
Posted by ブクログ
コーチングの基礎的な心構えを示した上で、そのための質問の投げかけや、どう承認するかのパターンを色々列記している。
さらに、コーチングが効果を発揮しやすい環境づくりや、セルフコーチング、ファシリテートなど関連場面への臨み方も書いてあり、わりと実践的。
Posted by ブクログ
相手の中の眠っている能力を引き出し、それを高めていくこと。
それがコーチング。
潜在的な知識やスキルを引き出し、それを知恵に高め、結果に結びつけていく。
やり方を教えるのではなく、自ら学べるように援助する。
ラポールの構築→会話への導入→現状確認→問題課題の特定→望ましい状態をイメージする→解決法の検討→課題を解決するためのプラン作成→プランの確認→力づけ→フォローの約束
ラポールの技術(相手の心を開く)
ミラーリング・・・相手と動きを合わせる、視線をあわせる、目線の高さをあわせる
ペーシング・・・話し方の速度、リズム、抑揚をあわせる、声の大きさを合わせる
聞く技術
聞き耳(自分の観念)を通さない
バックトラッキング・・・相手の話の中からキーワードを見つけ繰り返す
BUTからANDへ・・・否定せずに一旦受け止めてから自分の意見を言う
相手に質問をする・・・yesかno以外で答えられる質問
もし・・・だったらどう
ゆっくり記憶をたどるのを待つ
質問者自身が本音を語る
疑問詞を使う
全般的なコーチングの技術について具体的なやり方を例に出して述べています。
そういう場面に出くわしたときに使える技術と思います。
Posted by ブクログ
まだコーチングを学んでいない人にとって、この本を読んだからと言って、コーチングの技術が身につくかどうかは、正直なんとも言えません。
ただ、ちょっとした会話の際に活かせるものはあると思います。
一方、すでにコーチングを学んだ方にとっては、色々振り返りができてよい本だと思います。
Posted by ブクログ
あれこれ人に構いすぎてしまうことは、その人の可能性を信用していないことと同じであることを痛感しました。
他人に世話を焼くのに他人からよく思われない人には、一歩引いた視点を掴むのに良い機会を提供してくれる本であると思いました。
Posted by ブクログ
「コーチング」の技術が具体的に書かれていて読みやすい。第5章のセルフコーチングも今まで読んだ中で一番まともで実行に移しやすい。一目で理解できるように工夫すればもっと良い本になると思う。一読の価値有り。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
ビジネスのあらゆる局面で効果を発揮し、注目を集めるコーチング。
多角的にその技法を解説し、親子関係などへの応用法も紹介。
[ 目次 ]
第1章 人の可能性を開くコーチング(テニスではなく「バウンド・ヒット」を 「できる」を引き出す魔法の言葉 ほか)
第2章 コーチングが発揮される環境とは(マネジメントとコーチング 手放してはならない上司のプライド ほか)
第3章 コーチングの技術(コーチングプロセスのデザイン コーチングの基本プロセス ほか)
第4章 グループコーチングの技術「ファシリテーション」(非生産的な会議を何とかしたい GEにおけるワークアウト ほか)
第5章 セルフコーチングのすすめ(他人の作った流れの中で生きることの限界 日本中にあらわれた『やりたいこと探し難民』 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
2007年8月30日
語り口:説明的
入門書。コーチングというのがどういう思想で成り立っているのかがわかった。概念としてはとても簡単。具体的なテクニックを知るには、他の本を読んだ方がいいのだろうな。
Posted by ブクログ
05-06-06
ドラゴン桜の桜木は、「受験以外にきめ細かく進路指導をしよう」という高原にたずねます。
「目の前に飢えて疲れている人がいます。あなたは魚を釣ってあげますか? それとも釣り方を教えてあげますか?」
高原は答えます。
「それは・・・・・・もちろん魚を釣ってあげます。」
国語教師の芥山は言います。
「高原先生、それではあなた、教師失格だ。それは生徒を全く信頼していないということにほかならない。」
魚を釣ってあげるのはヘルプで、釣り方を教えるのはサポートです。魚を釣ってあげることは、すぐに相手を救えるので、一見親切に見えます。しかし、魚の釣り方を知らない相手は、永遠に自分の力で生きていくことはできません。
教師と生徒に例えると、サポートをする教師は、生徒に学ぶ能力があることを前提にして、生徒が目標を達成できるように指導するのです。これは、「コーチング」をするときの姿勢です。
ドラゴン桜を読んで、少しコーチングについて知識を入れておこうと思い、菅原裕子「コーチングの技術」を買いました。するとなんと、上の話がそのまま載っているではありませんか。
また、第7巻67時限目の大学受験相談の話も、同じ本の、コーチングにおける「聞く技術」というところに載っていました(◎_◎;) 。ネタは、この本からだったのですね。
最近、「コーチング」という言葉をよく耳にします。「コーチング」とは、相手のやる気や潜在能力を引き出し、目標を明確にし、その人が目標達成できるようにサポートするコミュニケーション技術です。
「コーチング」は、当たり前のようで、そうでいて、意識しないとできないことですね(今のわたしには)。
Posted by ブクログ
♪バウンド、ヒット ♪バウンド、ヒット
テニスの打ち方を教わるとき、
ボールをよく見て打て!といわれるより、
♪バウンド、ヒット ♪バウンド、ヒット
口ずさみながらラケット振ったほうが僕でもボールに当たるような気がする。
より具体的に指摘してあげるとうまく行くという好例。これがコーチングの極意ということらしい。
このエピソードもコーチングの話の枕として最適だと思う。
Posted by ブクログ
本を読んで、私はコーチングは難しいと思った。
人間性に長けている人ができるものだとも感じた。
「人を育てる」ことは自分が知っていることをただ教え込むことではない。
相手の可能性を信じ、相手が本来持っている才能を発揮させ、相手の成長を促すこと。
そして相手の成長をサポートするは自分も成長できる。
コーチングの技術を磨いて「人を育てる」だけでなく自分も成長することを目標としたい。
Posted by ブクログ
コーチングについて、言葉だけ知っていて何かは分からないという状態から始めて読んでみた本。ここからいろいろと広げていきたい。
プロジェクトの設定や、メンバーへの質問の具体的な方法など、コンパクトにまとまっていた。
Posted by ブクログ
コーチングのいい日本語訳はないだろうか。
部下が上司をコーチとして受け入れない限り,コーチングはできないし,当然,コーチングの効果は生じない。
誉める行為は上下関係を作る。コーチングは上下関係でするものではない。
Posted by ブクログ
具体的な技術が書かれていますが、自分がいいコーチングを受けた経験がないと実践するのは難しいと思います。不適切な関わりをしない配慮には役立つと思います。ティーチング、マネジメント、リーダーなど、さまざまな技術がありますが、どれを使うかは相手次第。コーチングも決して万能ではないことを覚えておく必要があると思います。
Posted by ブクログ
部下の信頼を得て、モチベーションをアップさせ、最大限のパフォーマンスを引き出すような上司を目指して、望ましいコミュニケーションのあり方について具体的に述べたもの。
教育界ではカウンセリング・マインド、傾聴などと言われているものに近いと思うが、部下を「出来る人間」とみなして、出来るだけ話を聞いてやり、部下自身で可能性を開いていけるようサポートする、というもの。おれは対生徒、ということになるが、それ分かっているんだけど難しいんだよな、と思う。「沈黙が怖いのでしゃべってしまう」というのはまさにおれだな、と思った。沈黙してしまう原因4つ、そして「ラポールを築くことができれば、沈黙は怖くありません」(p.113)というのが、ドキッって感じだった。「沈黙の技術」を身につけたい。
はじめは胡散臭い本だなと思ったが、基本的な技術が一通り書かれている点は良いと思った。上意下達の組織では能力のある人が逃げていきますよ~というあたりは今の組織の上層部に聞かせてやりたい、とか、別の意味での読むモチベーションを得たのも大きいけれど。でも、やっぱりおれこういう研修とか苦手なんだよな、と思った。他にラポールを築いて部下の能力を引き出す方法はないものなのかと思ってしまう。(14/06/29)
Posted by ブクログ
コーチングの入門書的な位置づけ、なのでしょう。概念を概観するのには適しているのかもしれません。これを手がかりにより実践的な本に当たらないと身につかないとは思います。