【感想・ネタバレ】空の冒険のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ANAの有名な機内誌「翼の王国」に連載されている短編小説12編とエッセイ11編の文庫化。

エッセイは読まないので、作者自身のプロローグと小説を読んだ。

すべての小説が、良い意味で尻切れトンボ。
そこに終わりは一つもなかった。

すべての小説は、必ず何かの始まりでペンを置いている。幸せな始まりの予感を感じさせるものもあれば、不吉なことの始まりをにおわせるものもある。

でも必ず…何かが始まっている。

ディテールにあまりこだわらず、無造作に言葉を連ねてゆき、ぶつっと句点が打たれて、いさぎよい。その先を読みたいという気持ちにまでは至らず、次の始まりはどんなのだろうかと、心はページを繰る手を急かす。あっという間の12編。

冒険と いうほどのことも なき身かな

旅先への移動中に読むには最適な一冊。

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2013年10月01日

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