\ レビュー投稿でポイントプレゼント /
※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
ANAの有名な機内誌「翼の王国」に連載されている短編小説12編とエッセイ11編の文庫化。
エッセイは読まないので、作者自身のプロローグと小説を読んだ。
すべての小説が、良い意味で尻切れトンボ。
そこに終わりは一つもなかった。
すべての小説は、必ず何かの始まりでペンを置いている。幸せな始まりの予感を感じさせるものもあれば、不吉なことの始まりをにおわせるものもある。
でも必ず…何かが始まっている。
ディテールにあまりこだわらず、無造作に言葉を連ねてゆき、ぶつっと句点が打たれて、いさぎよい。その先を読みたいという気持ちにまでは至らず、次の始まりはどんなのだろうかと、心はページを繰る手を急かす。あっという間の12編。
冒険と いうほどのことも なき身かな
旅先への移動中に読むには最適な一冊。