あらすじ
明治維新を語るうえで外せない「草莽」。吉田松陰の「草莽崛起(そうもうくっき)」という言葉で知られる通り、それは、野にありながら天下危急のときにおのれを顧みず、大道に立つ壮士たちをさす。孟子に由来するこの言葉は、江戸時代後期に特異な思想的背景を孕むようになり、維新前夜、つかの間の煌めきを放った。その精神を鮮烈な筆致で描き出したのが、二・二六事件の先駆的再評価などで名高い評論家・小説家・歌人、村上一郎である。蒲生君平、高山彦九郎といった「草莽の処士」のさきがけから、頼山陽ら文化・文政の文人、水戸学、そして松陰と系譜的に論じ、その終焉を見届ける比類なき名著。解説 桶谷秀昭
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Posted by ブクログ
村上一郎 「 草莽論 」
吉田松陰 の草莽崛起(そうもうくっき)思想を紐解こうとした本? 草莽崛起は 明治維新直前の吉田松陰が行き着いた革命思想。
参考文献が膨大で 幕末の不穏な雰囲気を知る史料としては面白いが、思想の考察としては、体系と言葉の定義が 不明瞭で もう少し整理してもらった方が わかりやすい
草莽は、公職に就かない知識人といったところか?
草莽崛起は、草莽が革命を起こすしかないという危機意識と捉えた。松陰の草莽崛起は 水戸学の討幕と攘夷を起点とする論調。孟子や儒教思想は度外視していいのだろうかと思う。
著者の松陰像は、失敗を重ねて、孤絶し、最後は草莽として崛起するところに行き着いたとするもの。革命家というより失敗者としての松陰を強調している気がする
死地に陥りて そして生く
死地におかれて、人の心は堅固となり、一国は興る