あらすじ
たった一代で松下電器(現パナソニック)をつくった松下幸之助は、実家が破産したために小学校を中退し、9歳で親元をはなれ大阪で働きはじめました。生まれつき身体が弱かったにもかかわらず、大きな成功をなしとげられたのはなぜでしょうか。本書は、経営の神様といわれた松下幸之助が、生涯をかけてつかんだ「仕事の成功」と「人生の幸福」を実現するための心の習慣を、松じいという松下幸之助の化身のようなおじいさんと、3人の中学二年生の会話から学んでいく本です。松下幸之助が発見し、実践してきた「素直な心になること」「決してあきらめないこと」「自分の使命に気づくこと」を、松じいが3人の中学生にやさしく語ります。また、素直な心とは、けっして従順になるということだけではなく、何ものにもとらわれないことで、素直な心は人を、強く、正しく、聡明にすると説きます。どうしたら素直な心になれるのかを子どもたちに伝える本です。
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Posted by ブクログ
松下幸之助といえば、パナソニックを創業し、現代の経営者たちに大きな影響を与えたというイメージが強いかもしれませんね。
経営者としてだけではなく、哲学者としても大切な考え方を教えてくれるといいます。
本書は、「もし松下幸之助が現代によみがえったら、子供たちにこんなことを話すだろう」というテーマで描かれた架空のストーリーで、小学生から中学生を読者の対象としているのが特徴です。
本書は子供向けにわかりやすく書かれていますが、私たち大人にとっても学びの多い内容だと思います。
成長期を経て、自らを取りまく人間関係や社会が多様化するにつれて、子供のころに持っていた素直さを大人になっても失わないように気をつけたい。
そんなメッセージが込められていると感じました。
私も、「万物みなわが師」という松じいの言葉を肝に銘じて、これからもいっそう学び続けます。