【感想・ネタバレ】よくわかる認知症の教科書のレビュー

あらすじ

認知症の症状と向き合って40年。医療・福祉関係者に広く使われている「長谷川式認知症スケール」の開発者として世界的な名医が、認知症の基礎知識と最新情報をわかりやすく解説する。診断、治療、介護、予防など、家族の悩みや疑問に答える。

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Posted by ブクログ

認知機能が低下する理由はおよそ70。うち、1番多いのが、アルツハイマー病である。

アルツハイマー病は、記憶障害が基本にあり、空間認知機能の低下、失見当識、妄想などの症状が現れる。

患者は思い出せなくなっても、愛情は感じることができる。

アルツハイマー病の患者さんが望んでいるケアとは、なぐさめ(安定性)、その人らしさ(物語性)、たずわること(役割意識)、帰属意識(仲間に入りたい)、愛着(絆)である。これをパーソンセンタードアプローチという。

パーソンセンタードアプローチのぎゃくは、急がせる、できるのにさせない、途中でやめさせる、無理強いする、無視し、ほっておくである。

介護は単なる技術ではない。人間関係なのである。

超高齢社会にある日本。今後、認知症になっても安心な社会を作ることが重要だ。

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例えば、家に帰る!と施設を飛び出す認知症のかたと一緒に施設周辺を歩けるかどうかは、介護者の対人スキルだけでなく、時間的、人的余裕がその施設にあるかどうかも影響すると思う。

呆けても安心。発達がデコボコでも安心。幻覚妄想があってもひとりぼっちにならない社会を作らなければ。

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2013年10月26日

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