あらすじ
慶長五年関ヶ原。家康は島左近配下の武田忍びに暗殺された! 家康の死が洩れると士気に影響する。このいくさに敗れては徳川家による天下統一もない。徳川陣営は苦肉の策として、影武者・世良田二郎三郎を家康に仕立てた。しかし、この影武者、只者ではなかった。かつて一向一揆で信長を射った「いくさ人」であり、十年の影武者生活で家康の兵法や思考法まで身につけていたのだ……。
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Posted by ブクログ
評価は5.
内容(BOOKデーターベース)
慶長五年関ヶ原。家康は島左近配下の武田忍びに暗殺された!家康の死が洩れると士気に影響する。このいくさに敗れては徳川家による天下統一もない。徳川陣営は苦肉の策として、影武者・世良田二郎三郎を家康に仕立てた。しかし、この影武者、只者ではなかった。かつて一向一揆で信長を射った「いくさ人」であり、十年の影武者生活で家康の兵法や思考法まで身につけていたのだ…。
Posted by ブクログ
「大河ドラマより面白かった」と評判だった今年の正月のテレビ東京の12時間ドラマに触発されて読んだ.12時間もぶっ続けで見ているわけに行かなかったので,飛び飛びで見たことを反省.いや,これはおもしろいわ.
家康の影武者を務める「信長を撃った男」二郎三郎,および本多正信が,関ヶ原合戦中の家康の不慮の死を隠し通し,秀忠と柳生の暗躍と対峙しつつ,世の中の平和を目指して,ついには征夷大将軍となるまでが上巻.
Posted by ブクログ
●影武者
テレビドラマを見たことがあり、面白かったので、読んでみた。徳川家康が影武者だったらという仮定ですべての物語が進んでいく。それが、矛盾のないように書かれており、本当なのではないかと思ってしまう。
バラしてもいいのか、と脅そうとするが、逆にバラしたら大変だぞという逆の脅しの構図が傑作である。都市伝説を、そのまま物語にしてみたというふうに感じるが、想像力を掻き立てられ、興味深い。
歴史物語としても、しっかりと作られており、それによってさらに物語に厚みが出て、面白くなっている。「貧が裕になると弱くなる」一番響いた言葉である。