あらすじ
AI&ロボットの知られざる驚異的進化。
未来に待つのはユートピアか? ディストピアか?
そして、私たちはどう生きるべきか?
伝説のエンジニアが満を持して放つ、解像度100%のリアルな10年後の世界!
「あなたの心の準備ができていなくても、来てしまう未来。世界は確実に一変します」(著者)
仕事/生きがい/お金/愛/AIエージェント/人型ロボット/ゲーミフィケーション/ドローン戦争/ヒューマン2.0/メタバース
「あなたの心の準備ができていなくても、この未来は確実にやってきます。あらゆる常識が覆り、世界はまさに一変するのです。誰もが新しい『生き方』を問われるでしょう」(著者)
■目次
Chapter1 AIによる「死生観」のグレート・リセット
Chapter2 「24時間寄り添うパーソナルAI」によるアフタースマホの生活革命
Chapter3 高性能・人型ロボットの「低価格化&大量生産」による空前の産業革命
Chapter4 AIドローンによる「戦争」と「日常」の再設計
Chapter5 人間の仕事の8割が消える時代の「混乱」と「希望」
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
本書は近い将来、AIが具体的に生活にどのように入り込み、ライフスタイルを変えるのか小説とその解説がセットでまとめられた本である。
「愛のカタチ」
故人を学習し思考や感情まで再現するAIが登場し、亡き人とのデジタル交流が可能になったことで、人々の「死生観」が変化する世界を描く。人は肉体的な死と記憶の消失という2つの死を迎えるが、後者がなくなることで、墓参りも故人AIとの対話に代わるかもしれない。ただ、単なる正論を言うだけのAIにならないためには、会話ログだけでなく「なぜそう話し、どう会話してほしいか」という故人の意図までAIに残す必要があるという点は大きな学びだった。
「シースルー」
スマホが消え、視界に情報を映すスマートグラスとパーソナルAIが普及した日常を描く。グラスが物の値段や相手の情報を教えてくれる世界では、単なる暗記の価値は失われる。むしろ、その情報を相手が喜ぶ形で会話に織り交ぜたり、あえてグラスを外して誠実さをアピールしたりする人間性が求められる。これからの世界では、IQよりもEQ(心の知能指数)が重要になっていくと感じた。
「フリー?」
人型ロボットがブルーカラーの仕事を代替する未来での、人間の労働や自由を問う物語。興味深いのはビジネスモデルの違いで、有料の家事ロボットは必要な家事のみをこなすが、無料版は家庭情報を把握し、絶えず巧妙に商品を勧めてくるため結果的に節約にならない(既存のスマホと同様の仕組み)。また、世の中の道具やインフラは人間用に作られているため、専用機器を作るより、既存のハードを操作できる二足歩行ロボットの方が汎用性が高く、元のハードウェアを買い替える理由がなくなるという点は鋭い視点だった。
「僕たちの聖戦」
AIドローンが戦場の主役となり、戦争がゲームのように一変した未来を描く。核や重戦車が小型ドローンによって無力化される新しい戦争の形は、現代の実際の紛争でも見られる事例から、近い将来の現実になると実感した。テクノロジーが軍事力に非対称性をもたらし、航空権を握った側が勝利するという、戦争の前提自体が変わることには素直に驚かされた。
「ユートピア」
AIとロボットによって失業率80%となった日本で、ベーシックインカムとメタバース上の「生きがい」が与えられた管理社会を描く。仕事が奪われた状況下で、誰かに必要とされずに生きるのは辛い。今後は個々人が好きなこと(スポーツ、音楽、遊び、旅など)を純粋に追求する世界になるだろう。今のうちから自分なりの「生きがい」の軸を複数探しておく必要があると強く感じた。
Posted by ブクログ
ツールは使い手の考え方で大きく意味が変わる。
AIが未来の生活を豊かに又は残酷にする可能性を感じる5つの短編小説です。
・AIによる「死生観」のグレート・リセット
・「24時間寄り添うパーソナルAI」によるアフタースマホの生活革命
・高性能・人型ロボットの「低価格化&大量生産」による空前の産業革命
・AIドローンによる「戦争」と「日常」の再設計
・人間の仕事の8割が消える時代の「混乱」と「希望」
人は感情・能力向上・誘導・可能性・生きがいなどをAIを通して思考し補助する関係かなって感じます。
AIとどのように向き合うか今後の大きなテーマだっと感じました。
Posted by ブクログ
大量生産されてコモディティ化した工業製品の生産コストは、製品の重さに比例する
大量生産で、材料費輸送費組立費が標準化されると、コストを決定するのは、どれだけの材料を使い、エネルギーで運び、組み立てたかという物理的な量へ収束していく(イーロンマスク)
Posted by ブクログ
Windows開発者である中島聡さん著作。AIのパーソナライズ化、人型ロボットやドローンの日常への浸透により生活は一変する未来。
すでにウクライナやイランでの戦争にドローンが実装されていることからも確実に近づく未来。
仕事はAIに代替されて8割の人が失業。人はゲームやスポーツにより時間を過ごす。これをユートピアと見るかディストピアと見るかは受け手であるあなた次第。僕はこのユートピアが早く到来してほしい。