【感想・ネタバレ】ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた――あなたがあなたらしくいられるための29問のレビュー

あらすじ

発売即重版決定!
話題沸騰、大反響。

◎TV紹介
NHK「ひるまえほっと」内「中江有里のブックレビュー」(2019年10月9日放送)

◎書評掲載
2019年10月6日信濃毎日新聞、10月13日神奈川新聞ほか(評者・渡邊十絲子氏)

★新聞、webメディア等続々紹介
毎日新聞(2019年6月25日夕刊)
東京新聞(地域版、2019年7月24日、8月29日)
朝日新聞(2019年8月16日夕刊)
WEZZY(2019年8月20日)
BUSINESS INSIDER(2019年8月30日)
一橋新聞(2019年9月27日)ほか


ともに考えていくために……大学生の視点からのジェンダー「超」入門!

ジェンダーを勉強したら、イクメンにならないといけないんでしょ?
日本はLGBTに寛容な国だよね?
フェミニズムって危険な思想なんでしょ?
なんでジェンダーのゼミにいるのに化粧してるの?
性暴力って被害にあう側にも落ち度があるんじゃない?
――「ジェンダー研究のゼミに所属している」学生たちが、そのことゆえに友人・知人から投げかけられたさまざまな「問い」に悩みながら、それらに真っ正面から向き合った、真摯で誠実なQ&A集。

【「はじめに」より】
この本に収録された29の質問は実際にわたしたちが投げかけられてきた問いです。(中略)それぞれの回答においては、「大学生の視点」で答えることを心がけました。専門家が書いた難しい本はたくさんありますが、社会に生きる一般人であり、かつ研究にもほんの少し携わりはじめた大学生という立場をいかしたつもりです。(中略)ここでわたしたちが示した回答は、もちろん、唯一の正解ではありえず、ジェンダーをめぐるさまざまな問題についてみなさんとともに考えることをめざしています。ジェンダーにまつわる制約から解き放たれて自分らしく生きていくために、あなたも一緒に考えてみませんか?

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Posted by ブクログ

非常に良い本。
『はたらく細胞』や『舞妓さんちのまかないさん』が大好きなうちの娘たちに是非勧めたい。

マンガは、その時々の社会の固定観念を足場に、それを上塗りする形でキャラクター形成やストーリー展開を推し進めることがしばしばある。
特に、伝統文化賞賛系や擬人化ものにその傾向が強いのが気になっている
それらは大概、子どもでもするっと飲み込めるような、ソフトな口当たりで流布されている。
これって実は、すごく怖いことだ。
よかれ、と思って見せたり教えたりしたことが、将来、当人の首を絞めるのだから。

マンガ自体が悪いのではない。
それを無批判に「当たり前」と受け止めて拡大再生産しまう、読み手側、というか、それを子どもに与える大人たちのアンテナの鈍さが問題だ。

「何をそれくらい、子どもの見るものにいちいち目くじら立てなくても」という人もいるだろうし、実際、夫にはそう言われる。
けれど、痛みを感じるのは常に足を踏まれている側なのだ。踏んでいる側は、指摘されるまで踏んでいることにすら気づけない。あるいは、踏まれている側も、生まれた時から踏まれているから、本当は痛いのに、痛いのが当たり前だと思い込んでいて、こちらにも同じ痛みを強要してくる。

幼少期の従兄弟からの性暴力を背景に、摂食障害から鬱を病んでアルコール依存症と買い物依存症で入院した肉親や、避妊を拒否する夫による強制的な性行為によって三度の人工妊娠中絶に及んだ挙句、やはり精神を病んだ母を持つ身として、こうした良書が広く人々に読まれて欲しいと強く願う。

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2024年07月01日

Posted by ブクログ

最近ジェンダー論について学んでいるのだけど、ジェンダーの考え方を身につけると、政治経済、文化や伝統のあり方まで、さまざまな分野の見方が変わるなと思う。

この本では、Q&A方式で、ポップステップジャンプの3つの段階でジェンダーについての疑問に答えている。
ジェンダー論というと女性優遇というイメージをもたれやすいのか、私自身もフェミニズムと結びつけて考えがちだった。
そもそもフェミニストに対して主張が強い人たちという偏った見方があったのだけど、インターネット上の短絡的でネガティブなイメージで物事を判断していた自分が恥ずかしくなった。

とくに学びが深まったのは、男性が向けられているジェンダーイメージで、男性に対する性犯罪はほとんどないものと私自身も決めつけていた。
今問題となっているジャニーズの件も含めて、男性が受ける被害を軽いものと見做しがちというのは、自分にも当てはまると感じた。
それが被害男性自身に、声を上げることを躊躇わせている要因になっていると知った。
また、性犯罪が性欲を満たすためというより、相手を服従させ、支配する目的で行われているという指摘も納得できるものだった。

全体的に回答が毅然としていて、ジェンダーの問題につきまといがちな主張した側が不当に叩かれるという事象にも、理路整然と問題点を洗い出して問題点を指摘していて、自分の認識が誤っていたと反省させられることもあった。

自分は不利益を被っていないからとか、自分は気にしないからとか考えると、勿体無い。
どんな人もジェンダーの問題を考えることはとても有意義になると思う。

なぜなら、自分の考え方が強く社会や文化に根付いたものだと知ることにもなり、深く考えることもせず、自然と受け入れてしまっていたことを、改めて考える機会になるからだ。
誰しも自分の選択した生き方を選ぶ権利があるのだけど、そうした選択したことを選べる社会にするためには、根幹から考え方を見直していく必要があるのだろう。

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2023年10月01日

Posted by ブクログ

ジェンダーの入門にぴったり。
自分の発した言葉や行動が誰かを傷つけてたかもしれない、と言動を省みるきっかけにもなった。もっと学んで、知識を深めたいと思えました。

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2023年02月10日

Posted by ブクログ

ジェンダー論初心者でも包括的に分かりやすく理解できた!この本をスタートにもっともっと深く勉強し続けたい。

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2023年01月20日

Posted by ブクログ

もっと早く出会いたかったとは思うけど、結局進路には関係なかったし、ふるじゅんに感謝感謝
疑問におもったこと
なんで男子大はないの?ーもともと大学は男子しか入れなかったところが多かったから
なんでシェアハウスとかはいいのに、LGBT 同士だと入居とかを断られるの?
散歩下がってもらわないとドヤれない男ってどうなん?
ジェンダーとはーこの性別ならこうあるべきという考え方
「ーはーするものだ」という強制からの解放byJF’s class
メイクしたくない人はしなくていい社会
女子校の意義
名簿、自分の希望する進路(一人暮らしダメとか成績以外の要素が働く)の意思を尊重されやすい(ほんとに?)
学力の性差は科学的な根拠なし
家庭に入るだけが選択肢じゃないという教育(性別役割分業)
経済的に自立した人に性別役割分業の再生産を防ぐ(マネが女子とか、女子は文系、男は理系とか)

「ーはーするものだ」という強制からの解放byJF’s class
メイクしたくない人はしなくていい社会
女子校の意義
名簿、自分の希望する進路(一人暮らしダメとか成績以外の要素が働く)の意思を尊重されやすい(ほんとに?)
学力の性差は科学的な根拠なし
家庭に入るだけが選択肢じゃないという教育(性別役割分業)
経済的に自立した人に性別役割分業の再生産を防ぐ(マネが女子とか、女子は文系、男は理系とか)
~女子、~男子という言い方
既存の男らしさ、女らしさの強化につながる 
気遣いできるのも料理できるのも男女関係ない 何なら生きて行くのに必要
メイクはマナーとか言われるけど。別に女らしさじゃないし、押し付けないで?
↑男社会でで認められるには男並みに働くか男を立てることしかないこの世の中
性別と本来関係ない要素が性別と結び付けられている
exリケジョ 女子は理系苦手というステレオタイプを知っていると数学ができなくても問題視されない傾向に→対策されないからよりリケジョのイメージが強くなる
料理男子、弁当男子→私的な家事は女子がするものというイメージがあっての言葉
公的なもの(大将とかシェフとか)は男の人が多い 
仕事の向き不向き
力の差は育て方ともかかわっている(でも保育士とか介護士とかってめっちゃ重労働)
人は誰でも仕事を休むのに、産休育休を女はとるだろうという勝手な発想から重要なこと任せずにキャリア教育をしない 余計に不満がたまって離職が進む
休みを取られると困る会社の人手不足とか体制もよくない
どういう性別であろうとできる人はできるし、男女で二分することがおかしい
イクメン 死語になりますよーに
自分の子なんだから協力するのは当たり前 それが普通の世の中になってほしい
帰宅時間の問題ももちろんあるけど、働いてやってんだからとかそういうことじゃない
家事は立派な無賃金労働 しかも、ただ料理作って終わり―じゃなくて、好き嫌いとか栄養とか考えての家事なんだから
専業主婦の抑圧⇔一家の大黒柱であってこそ一人前の男というプレッシャー
働くったってセクハラとかあるし、正社員になんかなれないし、だったら正社員の妻になったほうがまし
パートとかもあるけど、家事プラス労働の二重負担とかマジ無理 パートそんな給料上がんないし家事ですらいっぱいいっぱいなのに…という背景があるのかも?=経済的な自立不可
家事は女性がやるべきこととしてほとんど女性に押し付けられているのに、夫は家事を依存してて自立扱い!
LGBT
この言葉だけが蔓延してただの配慮しなきゃいけない人レッテルになっている気がする
もちろん分類することで理解が進んだり、同じジェンダーの人がいるんだって楽になる人もいる 個人的には決めつけになっちゃってあんまりよくない気がしなくもない
人のこと性別で好きにならない 性指向は自由 おごってとーぜんはデートDV
ホモ、レズなど自虐的にいうときと人から言われるときの傷つき方は全く違う(人から言われる場合は侮蔑的な印象) 性指向の違いは嘲笑の対象じゃない!!
アセクシャルとかアロマンティックとかはなかなか認知も理解されにくい 性行為の強要につながることも
まずそもそもセックスしてから本物とかまじない 恋も結婚も当たり前じゃない 別にセックスなくても信頼関係は築ける 愛の証なんかじゃないから!!!
分けると幸せはあ増える

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2024年09月23日

Posted by ブクログ

初心者にとってわかりやすく、入門書に最適だと思った

ジェンダーに関する様々な問題の背景には
「男性/女性はこうであるべき」
「〇〇は男性/女性に特有のものだ」
といった誤った神話があると思った

私も時々、「男/女らしくないなー」など感じてしまう時があるが、男女に囚われず物事を考えたい

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2021年11月02日

Posted by ブクログ

ジェンダー関連のニュースを見るたびに自分の中でも何度か起こった経験のある疑問が取り上げられていて、結構それらの疑問に対して理解が深まった気がする。

例えばポジティブ・アクションに関する考え方など、この本を読むまでは多分偏りがあった考え方を持ってしまっていて、正直なんで性別等表層的な部分を重要視するんだろうか?と思っていたけれど、なぜそういうアクションが取られるのか背景、必要な理由について理解できた。

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2021年04月11日

Posted by ブクログ

この本を買った時、丁度知り合いの高校生が学校でLGBTの授業を受けて、その話をしてくれたところでした。彼が、「同性でも、ふとした行為にドキッとするときがあるのは自分がおかしいと思ってたけど、そうでないんだと自覚した。」と話してくれたのが印象的です。日常のふとした言動にその人の価値観などが見えるのですが、何よりまず自分がどんな価値観を持って、どんな呪縛にかかっているのか自覚するところから始めたいと思いました。

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2021年02月27日

Posted by ブクログ

男女平等と聞いて育ったのに、社会で未だに女性の感じる違和感について家族にわかってもらいたかったので買いました。同時に、男性が親や社会から受けてきて自分の一部となってしまったプレッシャーについても。
とても真っ直ぐに書かれているので、嫌な気持ちなく読んでもらえるかなと期待してます。

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2021年02月02日

Posted by ブクログ

ジェンダーというものを知りたいと思ったとき、そう思う前に自分が感じていたあらゆる疑問に、とても柔らかく、それでいて的確に答えてくれる良書。
日常的に耳にする差別や偏見に満ちた問いと、それに真摯に向き合い、言葉を尽くす学部生たちに胸を打たれました。

同時に自分が大学生であった頃、これほどの思考ができていただろうか。
文章が書けていただろうか。
そんな思いも芽生えました。
年齢は関係なく、いつまでも学ぶことを忘れない、こうした学生さんたちに恥じない大人になりたいと、強く思います。

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2021年01月20日

Posted by ブクログ

最近周りに自分の思っていた普通(性自認:体の性、性的指向:異性)「ではない人」を見かけるようになりました。僕は彼ら彼女らを全く知りませんでした。この本を読むことで少しは理解出来たと思います。今まで自分になかった価値観を知ることができて良かったです。

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2020年08月05日

Posted by ブクログ

ジェンダー学の様々なトピックを一問一答で回答していく本。一橋大学の学生が執筆したということで、文章が等身大で読みやすい。参考文献リストも見やすいから、興味のある話題を掘り下げていける。ジェンダー学入門書としてかなりおすすめ

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2025年12月30日

Posted by ブクログ

伝統・文化だと言われているものを大昔からある自明なものと捉えるのでは無く、よくよくその歴史を紐解くと政治的・社会的文脈の中で変化してきた場合がほとんどなんだなぁ。
土俵上で人が倒れた時に駆け寄った女性に対して、「女性はおりてください」と声を荒げるなんて言語道断。江戸時代には女性相撲が盛んに行われていた、明治以降、相撲の地位向上という謎の行動のために女人禁制を取った恥ずかしささえ垣間見える"伝統"である。

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2025年05月09日

Posted by ブクログ

日本社会における男性のふるまいや男性中心/上位の構造に疑問を感じてこの本を手にとってみたが、ジェンダーやフェミニズムあるいは性暴力に関する基本的な考え方から突っ込んだ内容まで、段階を踏んで分かりやすく解説されていてとても読みやすかった。自分の中にシンプルだけれど考えの指針ができた。他の方の感想にもあったが、興味を持った際にまず最初に読む入門編としてぴったりだと思う。

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2023年09月15日

Posted by ブクログ

●●男子とか●●女子、イクメン、リケジョなどの、言葉の背景にはジェンダーがあり、使うことがジェンダーの再生産につながることを認知。これら言葉の違和感の原因に気づいた。別の表現にできないか、よく考えて安易に使うべき言葉じゃないなと感じた。
「〜べき」というイデオロギーに知らずしらずに支配されている中で、これはどうなんだろう、と問うことが大事なんだろう。
女性管理職3割が目標化されたのは「逆差別でないか」の思いはあったが、「実質的平等(equity)」の観点から納得できた。そもそも社会構造が、男性優位社会になってるので同じ条件野男女が横並びになったら男性が選ばれやすい状況・・これを是正する政策装置なんだと理解できた。しかしながらこれが憲法と照らして「形式的平等」を阻害しているかも、という問題があることが複雑だなあと感じるところ。
【メモ】
ジェンダー・・ある性別を特定の役割に結びつけたりある行動の原因を、その人の性別に求めたりする考え方を指す言葉概念
ジェンダートラック・・・進路選択の際、女子は地理的制約、家族の意向、性役割の配慮という成績以外の要素が影響を与えること
性のあり方についての4つの位相
①性自認②身体の性③性的嗜好④性表現
フェミニズム・・・性別を理由とした差別の是正、差別からの開放を目指す考え方

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2023年01月23日

Posted by ブクログ

インスタで #フェミニズム をフォローしている中で時々目にしていたこの本をやっと読み終えた

ジェンダーに関してこれまで興味のある人も興味を持ち始めたばかりの人にも読みやすいように、と全ての質問がポップ・ステップ・ジャンプに分けて書かれているのが面白かった

フェミニズムやジェンダーに興味があったものの、専攻は全く別のことだったので、こうした問答を当時学生だった頃に出来ていたらまた違う私になっていたんだろうな、と端々で想像した(当時の専攻は役には立っていないとはいえ後悔はないけれど)
そして「フェミニストです」「ジェンダーを学んでいます」という人に対する(わざとか単なる無知かは置いておいて)本当にさまざまな質問にげんなりすると共に、(せめて気が向いた時には)こうした問いに答えられる自分でもいたいな、と思った

その(失礼な)質問にあなた個人が誠心誠意回答して、相手にわかって「もらおう」なんて思わなくていい、という感じの本を読むことが多く、(それはそれでとっても大好きで勇気付けられる)新鮮だったけれど、いろんな考え方、答え方を自分の中に持っておくことこそが大切だな、と改めて感じた

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2022年11月01日

Posted by ブクログ

実際に自分が大学生なのですごいわかりやすいなと感じた、私の世代の人にとってもジェンダーについて一つのとっかかりを掴むことができる本だと思う
こういうテーマって周りの子興味なさそうだから話題に上がることも全然ないんだけど友達に読んでほしいな〜この本で何を感じとるのか、はたまた何も思わないのか気になる
恋愛至上主義や男女がそれぞれに男/女らしさを求められていることが少しずつほぐれて「そうじゃない側」が声を上げてもそういうのも当たり前に存在するよねって共通して認識できる世の中になってほしいし、そうやって変えていくのは私たちみたいな若い世代なんじゃないかと思う
正解はないのかもしれないけど、知らず知らずのうちに誰かを傷つけているかもしれないことを自覚していたいし、こういうことを考えることをやめてはいけないと思っている

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2022年10月14日

Posted by ブクログ

差別はだめだと分かってても、〇〇は逆差別じゃ?とか些細なことじゃ?とひっそり思ってる人の疑問に真摯に応える1冊。
偏見に基づいた疑問に対してその考えは違うよということはいいつつも、一つの問題の中でどんどん論点が提示されるので、全ての疑問が氷解なんてことはない。
考えて考えて議論し続けなきゃいけないことがよくわかる。

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2022年05月30日

Posted by ブクログ

「ジェンダー」や「フェミニズム」などの言葉に恐怖を抱いているに配りたい。素朴な質問に対して、一言、詳しく、もっと詳しくの3段階で答えが載っているので、知識量関係なく読める。

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2022年01月14日

Posted by ブクログ

一橋大学社会学部佐藤文香ゼミでジェンダー論を学ぶ学生が実際に投げかけれてきたジェンダーに関する様々な29の問いに対して、大学生の視点で回答。回答は三部構成になっていて、「ホップ」は「ジェンダーについて聞いたこともない」という初心者向け、「ステップ」はジェンダーの授業でおよその知識はもっているという中級者向け、「ジャンプ」はジェンダー研究の最新動向もおおむね理解している上級者向けとなっている。
「専業主婦になりたい人もいるよね?」、「どうしてフェミニストは萌えキャラを目の敵にするの?」など、フェミニズムに対してありがちな批判的な問いに対して、ジェンダー論を学ぶ学生たちが真摯に答えていて、良い企画だと感じた。ただ、完全に納得いったかというとそうではない部分も散見された。

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2021年11月27日

Posted by ブクログ

☑︎性別による縛りからの自己解放
☑︎伝統・文化の歴史は意外と浅いものが多い
☑︎逆差別ではなく積極的差別是正

ジェンダーをめぐる様々な問題について、考えを深めることができました!

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2021年06月27日

Posted by ブクログ

29のジェンダーへの疑問について答えてくれる。
テーマの選定がとても世間の疑問に近くて、読んでいてそうそう!となった。
ジェンダー学は固定観念やモヤモヤを一旦社会や固定観念のせいにして言語化することでそこから自己解放する手段でもあり、もっと色々なひとが生きやすい社会の議論のきっかけとなりうる学問だなと思った。ただ、なんでも男と女の二項対立の問題にしてしまうのはナンセンスだと思う反面、なんでも固定観念であるとすることやマイノリティを絶対視することの限界も感じた。この世から男は〜女は〜をなくすことは現実的に可能なのだろうか。そうなっている未来はあんまり見えないと思った。
その一方で、現時点で女性のみ得られない権利、男性のみ得られない権利があるのだとすればそれは正していってもいいと思った。

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2021年03月05日

Posted by ブクログ

ジェンダーに対する知識が少ないという前提での感想。
自分は男性ということもあり、無意識なバイアスが多くかかっているかもしれない。
そのくらいの知識や意識の人間からすると、本書はとてもわかりやすく、丁寧に疑問に答えてくれている。
ありがちな思い込みやバイアスに気づかせてくれるには良い本だと思う。

とえば、「身体の違いがあるから仕事の向き不向きはあるのでは」という項では、男女による差ではなく、個人の違いに目を向けることとある。
こう言われると当たり前のことだが、「男性のほうが平均的には力がある」といった発想に向かいがちなバイアスに対して、一歩立ち止まるきっかけを与えてくれる。
もちろん、多数の調査をしたら傾向はあるのかもしれないが、大事なのは思い込みのまま思考停止をしてしまわない、ということなのだろう。

反面、違和感を覚えたこともある(もちろん、この違和感自体も自分の知識不足とバイアスからかもしれない)。
まず「男性らしい」「女性らしい」という価値観について。
これは本人すらも気づかない社会構造の上で出来上がっているとされている。
しかし、ほとんどの社会的な動物は、社会の中での立ち振る舞いと個としての生き方は切り離せないものと感じる。
「男性らしくない」あるいは「そのように振る舞いたくない」、という意思や個性は当然尊重されるべきで、不利益や嫌な思いをしない社会を作ることが大切だ。
それと同時に、「男性らしくありたい」(この定義は分かれるが)――たとえば「心身ともに強くありたい」「弱みを見せたくない」、もっと言えば「肉体的、経済的な強さを誇示して異性をひきつけたい」といった価値観も尊重されるべきだ。

また、性の自認についても、同性愛、無性愛といった精神も尊重されるべきであるとある。これはまったくの同感だ。
ただ、子どもを作る人間がいないと、種として存続できない。つまり種の存続のためには、一定比率以上は、異性愛者がいるべきなのではないだろうか。
フェミニズムではこのあたりのことはどう捉えているのだろう? 
自分の勉強不足もあり、ここはモヤモヤしたままだ。

同じように、男性の性欲についても、レイプに結びつける例しか挙げていない。
思春期の「一定割合」の男性は、レイプに走る人間は少数派で、それよりも日々ひとりでセックスのことばかり考え、女子にもてたいと思い、オナニーにふけっている。
頭の中が性欲に支配されることもあり、時にバカなことをして女子の気を引こうとしたりもする。
逆に、異性から性的に魅力的に見られたい、という女性だっているだろう。
人間以外の多くの生物も、異性の気を引き、交尾をするためにさまざまな行動をしている(人間以外にももちろん同性愛はある)。
こういった、種族を存続させるための行動や思考を、フェミニズムではどう捉えているのだろうか?
繰り返すが、そのように思えない人たちが生きづらさを感じなくする社会を作るのは大前提であるが。

このようにいろいろと疑問に感じることは多いが、まず考えるきっかけを与えてくれた良書だと思う。

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2021年03月01日

Posted by ブクログ

ジェンダー、そしてフェミニズムの初学者として最初の入門や疑問をそもそも抱いたときの最初の糸口をどう見つけたらいいのか分からない人の為になる1冊だと思った。

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2020年11月09日

Posted by ブクログ

読者である自分も「どのように答えれば良いのか」と一つ一つの問いに立ち止まりながら読んだ。これは説明できないかも...という問いや、もっとこう説明できるのに!という回答があり、主体的に読書ができる本であるなと感じた。
これからもジェンダーについて、考えていくことを続けていきたい(むしろ、ジェンダーについて意識したその瞬間から、考えないことができなくなるようにも思うが)。

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2024年09月09日

Posted by ブクログ

大学生向けということで、私には少し物足りなかったかな。でも必要な本だと思う。特に普通の男子学生にも読んで欲しい本。少しだけ前に進めるかも。ミソジニーの強い男の子はそもそも読まないだろうし、読んでもたくさん自分なりのツッコミを入れそう。

全員にわかってもらおうと思わずに、少しずつ多数派になっていけばいいのだと思う。そうすると、集団の雰囲気は変わる。特に日本人は(笑)←苦笑です

「インセル」という言葉、山上容疑者のTwitterから最近話題の言葉。「非モテ」という言葉も、男性学から言われ始めている。分断せずに共に生きる道、諦めずに探したいよね。

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2022年08月19日

Posted by ブクログ

新代田にある、フェミニズムに関わる本を扱う書店「エトセトラブックス」にて購入

監修以外全てが、ゼミ生によって執筆されているということに驚き、

「ジェンダー」について、質問と回答形式で学ぶことができる

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2022年05月04日

Posted by ブクログ

ジェンダー論は今どこで盛り上がっているか?
私は、それは前時代とは異なる新しい生き方を始めようとしている20-30代(男女問わず)だと思う。

では大学生はどうなのか?
ジェンダー論についてこれより上の世代よりは親しんでいるはずではないのか。
彼ら彼女らは時代の最先端を生きる新しい世代なのだから。

大学生の間でもこんなに理解度に差があるという事実、
ジェンダー学専攻の学生が日常生活で肩身の狭い思いをするという事実、
これらはまだ変わらない大学生の現状なのだなと思った。

これからの大学生はどう変わっていくのか。
それより下の世代はどうなのか。
ジェンダー論自体へのバックラッシュが来てしまうのか。

願わくば、教育の一環としてとりいれられ、よりありふれた学問になりますように。

本自体は、ジェンダー論への入門としてはフランクでとてもとっつきやすくていいと思う。この分野に親しみを持ってもらうこと、この点は達成しているだろう。

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2022年03月28日

Posted by ブクログ

「専業主婦になりたい人もいるよね?」「女性も『女らしさ』を利用しているよね?」「どうしてフェミニストは萌えキャラを目の敵にするの?」といった疑問を考えながら、男女平等、セクシャル・マイノリティ、フェミニズム、性暴力について学んでいく。

ジェンダーを学ぶ大学生が、友人や知人からよく投げかけられる質問にいかに答えるべきかというところから始まったそうで、とてもわかりやすく、ジェンダー入門書として最適の一冊。
(上野千鶴子をはじめ、社会学って文体がそもそも読みにくい。)

個人的には最近知った「アセクシャル」という言葉についての回答がなかなか目から鱗でした。
私の世代は、少女マンガ、歌謡曲、テレビドラマ、ファッション雑誌など、どれをとっても恋愛至上主義。
「恋愛して結婚して子供をもって幸せな家庭を築く」という「ロマンティック・ラブ・イデオロギー」がひとつの理想として語られてきたわけですが、もしかしたらそれは経済的、商業的に洗脳されていたのかもしれません。
「人を愛すること、愛されることはすばらしい」ということには今でも疑問をもちませんが、それがすべてじゃないし、そうじゃない人もいるよね、と考えてみることも必要なのだと思いました。

一橋大学では2015年にゲイであることを友人に公表された男子学生が自殺するという事件が起きており、この「アウティング」についてもページが設けられています。
どうするのが正しかったか、簡単に答えはでませんが、セクシャル・マイノリティへの理解が周囲にあれば、また違う結果があり得たかもしれません。
ジェンダーについて、一方的な論理の展開ではなく、一緒に考えてみるという姿勢が全体に貫かれているのもよいと思います。


以下、引用

人に性的感情を抱かない「アセクシャル」
恋愛感情を抱かない「アロマンティック」

「そうはいっても人を好きになったりセックスしたりするのが普通だ」と思うかもしれません。では、逆に、なぜ恋愛やセックスをするのが当たり前だと思うのでしょうか。そこには「恋愛やセックスをしなければいけない」という思いこみがあるのではないでしょうか。「パートナーがいないと将来が不安だし、そのためには恋愛が必要なのでは」という意見もあるでしょう。しかし、パートナーとの関係はセックスをともなう恋愛関係じゃないとダメなのでしょうか。そもそも特定のひとりと生涯一緒にいなければならないのでしょうか。

アウティング(他人の秘密を本人の許可なく別の人にいうこと)

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2022年02月06日

Posted by ブクログ

ジェンダー観について、理解が進まない自分にとって、とてもわかりやすくて良いな〜と思った一冊。

「フェミニズム」とは何か?という疑問に対しては、わかりやすく答えてくれている一冊だと思うので、フェミニズムが何か?ということを知りたい人には薦めたい一冊です!

けれども、疑問が湧いた点もあった。
この議論の中で「正しい」回答とはそもそも存在しないと思っているけれども、「これが正しいものだ!」と主張されている点については違和感を感じた。

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2020年12月22日

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