あらすじ
「猪口才」な輩に見切りを付け、東京に戻って清と暮らした漱石「坊っちゃん」の馬鹿正直さを肯定し、織田作が描く主人公の地を這うような生き様に喝采を送る――。心に残る物語は、自分が生きる行程に必ず寄り添い続けてくれる。今も愛してやまない作品群から選び出した言葉を中心に、生の豊かさと奥深さを切実な感覚で紐解く。作家デビュー以前の幻の名エッセイ、待望の復刊。
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Posted by ブクログ
文学作品の中から
ある一単語を抜き出し、
それを軸に文学作品と木内さんとのかかわりを語る。
いわゆる“文豪”といわれる方々の作品は
なかなか読み方がわからなかったり、
現代人には難しい本も多いので、
そこに一定の角度をつけてくれるのはありがたい。
この本はそこでとどまらず。
最後に収録されているのは竹内浩三「筑波日記」
大正10年に生を受けた彼の
簡単な生い立ちと作品について語られた後、
軍隊入隊後の筑波での訓練に明け暮れた日々を綴った
日記が紹介される。
作らない 飾らない 騙らない
いろいろと修飾できなくもないけれど、
どれも相応しいとは思えない。
いま、そこにある、戦争というもの。
ただただ迫ってくる文だった。