【感想・ネタバレ】パパは女子高生だった――女の子だったパパが最高裁で逆転勝訴してつかんだ家族のカタチのレビュー

あらすじ

「性別変更した夫を父親として認める」という画期的な決定を最高裁で手にした家族の物語。
10代から大人まで楽しく読めて、性の多様性、家族の多様性を知ることができる一冊。

僕の家族は、四人。僕、妻、二人の子どもたちの四人家族だ。どこにでもいる、家族。

ただひとつ。
たったひとつだけ、違ったことといえば、僕が女の子として生まれたということだった。

荻上チキさん(評論家)推薦!
君のパパ、凄くかっこいいね。
ずっと生き抜いて、君と会うために闘ってきた。
これからさらに、誰かに闘いを押し付けなくても、
みんなが生きやすい社会にしていこう。
それがきっと、この本のメッセージだ。

性同一性障がいの診断を受け、戸籍の性別を女性から男性に戻し、結婚した著者。
妻がAID(非配偶者間人工授精)で出産した子の出生届を役所に出すと、「血縁がないのはあきらかだから」法律上の父親にはなれないと言われた!
納得できない著者は、裁判を起こすことを決意した。
勝訴までの闘い、著者と家族の歩みを、妻や子どもたちの視点も交え、若い世代にも読みやすく綴った一冊。
著者をすぐそばで支え続ける妻の手によるイラストも多数掲載。
巻末には、著者を支援した弁護士・山下敏雅さんによる解説を付す。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

GID(性同一性障害)を持ったパパがママと出会い、新しい命を授かって家族になっていくまでの話です。と書くと簡単ですが、一筋縄ではいきません。

語り部は子供視点だったり、ママ視点だったり、パパ視点だったりと章によってことなりますが、とても読みやすくずんずん読んでいきました。パパは女性から男性へ戻った人(本文中の表現をそのまま使います)なので、戸籍を女性から男性にしないとママと結婚はできません。結婚して、子供ができて生まれても制度の問題上すぐにパパにはなれないのです。生まれているのに戸籍が作れない。自分の子供と養子縁組をしなくてはならないという事実に私も驚きました。最高裁でパパになれるとなったときのネットニュースを私も見ましたが、そこまで行き着くのにこれほどの苦労があったのかというのが伝わってくる本でした。

私自身子供が欲しいと思ったことがあまりなく、子供を持った自分というものを想像したことがないのです。そこは自分の性自認によるものなのかと思っていたのですが、そうではないのですね。家族になりたい、子供が欲しいというのはごく自然な感情なのかなと、女性から男性へ戻ったパパの話を聞いて思いました。


現在、姉や友人が子供を産み育てていて、SNSや実際に会ったりします。そうなると姉や友人の子でも可愛いと思うのです。ただそれが自分の人生軸にないだけで。「家族を作りたい」「家族を守りたい」「子供が欲しい」という価値観を持ったパパの気持ちが温かく覚悟の感じる一冊でした。

0
2019年11月16日

「社会・政治」ランキング